武田邦敬|Kunihiro TAKEDA

データサイエンティスト&マネジメント経験を活かして技術コンサルとして独立。人事データ分…

武田邦敬|Kunihiro TAKEDA

データサイエンティスト&マネジメント経験を活かして技術コンサルとして独立。人事データ分析チーム育成支援、製品強化のための機械学習活用支援を行っています。 https://ku2t-lab.com/

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ピープルアナリティクスに関する投稿記事のまとめ

私はnoteで「ピープルアナリティクスの道具箱」というマガジンを運用してきました。人事データ分析の経験をまとめたものになりますが、もともとは社内の人事部門や分析チームメンバーからの質問に答えるためにはじめたものでした。 この記事では、マガジンの中を整理しつつ、分析シーンに沿ってまとめていきたいと思います。また、アップデート事項もこちらに記載していきます。 2023/10/26 追記★ 事務所のサイトに本note記事を基にしたピープルアナリティクスに関する特集ページを開設し

    • 記述的分析の先へ(因果推論を学ぶための本)

      記述的分析をひとことで説明するとデータの要約です。平均や分散の計算やグラフによる考察から始まり、相関分析、重回帰、主成分分析なども場合によりこの範疇に含まれます。 こうした分析はデータを俯瞰し、問題や仮説の種を得るために有用で、とりわけ問題検討の初期段階でよく実施されます。ただし、要約はデータの状況を示すだけで、必ずしもそれらのメカニズムを提示するわけではないことに注意が必要です。 相関係数が高いからといって因果関係があるとはいえません。さらに踏み込んでいうと、実験デザイ

      • 記述的分析の目的はデータの要約。ファクトを俯瞰し、理解を助け、問題や仮説の種を得るために行う。しかし、その要約は結果としての状況を示すだけで、それらのメカニズムを提示するわけではない。したがって、記述を目的とした、つまりは相関レベルの分析だけで因果を捉えるのは厳しい。

        • 心の隙間と新たな可能性

          ふとした瞬間に自分自身の無知や足元の脆さに気づき、言い知れぬ不安を感じることがある。 プロジェクトの谷間で一息ついたときや、電車でスーツ姿のビジネスパーソンに囲まれているときなど。要は、自分が世間一般でいわれているキャリアから外れていることを認識すると、あっという間に言葉にできない不安が入り込んでくる。 目の前の仕事が忙しいときにはこうした感覚に陥ることはない。つまりは、何か心に隙間ができたときにやってくるのだろう。 目の前にない何かこんなときは、大抵、本質でない何かに

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        ピープルアナリティクスに関する投稿記事のまとめ

        マガジン

        • 【みんなで創る】クロサキナオの運営マガジン
          25,384本
        • トランスミッションⅠ
          103,052本
        • ビジネスデータサイエンスの現場から思考する
          27本
        • ピープルアナリティクスの道具箱
          37本
        • 自分の仕事、キャリアについて
          32本
        • 読書生活(本と本屋と読書について)
          12本

        記事

          人事データ分析入門講座:変数の外観を捉える #3 (カテゴリカル変数)

          「人事データ分析入門講座」の記事を配信しました。今回は量的変数の外観を捉える方法を解説しています。 量的変数は定量的な比較ができますが、カテゴリカル変数は直接的には量的な分析を行うことはできません。そのため、量的変数に何らかのまとまり(グループ)を与えるものとして利用している方も多いのではないでしょうか。例えば、所属別に時間外時間数を比較したり、男女別にエンゲージメントを集計したり。 それでは、人事データ分析を始める前にカテゴリカル変数の外観を捉えるとは、どのような作業を

          人事データ分析入門講座:変数の外観を捉える #3 (カテゴリカル変数)

          本の紹介「反事実と因果推論」

          Counterfactuals and Causal Inferenceの訳本である「反事実と因果推論」を読んでいます。近年国内でも盛り上がりを見せている因果推論の網羅的な参考書で、予約してから1年ほど楽しみに待っていました。 まだ読んでいる最中で、内容も物理的にもゴツくてなかなか進まないのですが、読まねばならない本の一つだと思ってちょこちょこ読んでいます。 実に深く考えさせられる本で、特に次の一節にはしびれました。 これは、観察データに対して回帰分析を行うときに直面す

          本の紹介「反事実と因果推論」

          人事データ分析入門講座:変数の外観を捉える #2 (量的変数)

          「人事データ分析入門講座」の記事を配信しました。今回は量的変数の外観を捉える方法を解説しています。 量的変数は比較ができるためデータ分析で中心的な役割を果たしますが、そのばらつきは多種多様です。平均をとって比較するだけでは重要な傾向を見落とすこともあります。そのため、データ分析を始める前にはデータを可視化して外観を捉えておくことが大切です。 ここでいうデータ可視化は、データ分析に携わっている方でしたら基本的な作法と言えるかもしれません。しかし、データ項目が極端に多かったり

          人事データ分析入門講座:変数の外観を捉える #2 (量的変数)

          調べる読書、仕入れる読書、考える読書

          会社員時代から本をよく買っていたのですが、独立してからはより積極的に買うようにしています。組織から離れると圧倒的に情報が少なくなるからです。 例えば、最近は因果推論の邦書がたくさん出てきているので、Amazonでレコメンドされるたびに購入して読むようにしています。実務で利用するという意味もありますが、自分の理解がまだまだ追いついていないので量稽古しているわけですね。 このような読書は私の読書生活の中心になっています。ひとことでいうと「調べる読書」でしょうか。今日において調

          調べる読書、仕入れる読書、考える読書

          最近のChromebook環境について

          フリーランスの仕事環境としてChromebookを活用しています。こちらの記事に書いたように、できるだけ端末に依存しない環境を作りたいと思って整えてきたわけですが、その原動力はChromebookであることは間違いありません。 Chromebookは基本的にWebブラウザのChromeしか使えないという、大変割り切ったマシンです。Windowsのようにネイティブアプリがあるわけでもなく、カスタマイズできる範囲も小さいです。最近はAndroidアプリの一部が利用できるようにな

          最近のChromebook環境について

          人事データの可視化例(ギャラリー)を作りました!

          データ分析をはじめるときには、そのタスクの種類を問わず、グラフを使ってデータを可視化することが大切です。しかし、グラフの種類はたくさんあるので、どのようなグラフを描けばいいのかわからない、と思われる方も多いのではないでしょうか? このようなときは、いろいろなグラフの例を見ながら考えると、アイデアがでることもあります。私も駆け出しデータサイエンティストのころは、データ可視化の本をめくることが多かったです。 そして、できることなら取り組んでいる分野でのグラフを見られるといいの

          人事データの可視化例(ギャラリー)を作りました!

          アクセルを踏むのか、それともブレーキを外すのか(独立日誌から)

          個人事業を立ち上げてから9カ月、退職してから3か月が経ちました。 冬の間はお蔭さまでかなり仕事が立て込んでいて上手くペースをつかめなかったのですが、最近は慣れてきてnoteやSNSもできるようになってきました。 そんな節目に、前から気になっていた「しずかなインターネット」を始め、noteに書くほどの長さでもないような断片的な文章を投稿してきました。 私の場合、オリジナルの記事をnoteに書くときは主題やコンテンツを決めて書くようにしていて、それなりに長い記事になります。

          アクセルを踏むのか、それともブレーキを外すのか(独立日誌から)

          人事データ分析に利用できる手法をまとめたページを公開しました

          クニラボのWebサイトで人事データ分析手法をまとめたページを公開しました。現時点で24つの手法の概要を掲載しています。これまでのピープルアナリティクスプロジェクトでの分析実務や、コンサルティング経験をもとに整理したものです。 現在は概要のみの提供となっていますが、順次技術ブログにて分析方法を掲載していきます。 こちらのページでは先日公開したピープルアナリティクス・アイデア集と連動しています。 アイデア集の各ユースケースに掲載されている分析手法をクリックすることで、分析手

          人事データ分析に利用できる手法をまとめたページを公開しました

          久々に #人事の仕事 でカテゴリ1位をいただきました。やったー。 人事データ分析入門講座:変数の外観を捉える #1 (変数の種類について) https://note.com/ku2t/n/nbae6aa007f11

          久々に #人事の仕事 でカテゴリ1位をいただきました。やったー。 人事データ分析入門講座:変数の外観を捉える #1 (変数の種類について) https://note.com/ku2t/n/nbae6aa007f11

          人事データ分析入門講座:変数の外観を捉える #1 (変数の種類について)

          ながらく更新が滞っていた「人事データ分析入門講座」でしたが、ひさびさに記事を配信しました。外観を捉えるシリーズ第一弾として、変数の種類について整理した記事となっています。 変数の種類ということで、量的変数、カテゴリカル変数というような話になっています。また、今回は細かく!ということで、尺度の話にも触れました。統計学や統計解析の本の冒頭に出てくる話です。 これらの本を読んだことがある方は、「あー、なんかわかったような、わからんような・・」という感覚をお持ちの方もいらっしゃる

          人事データ分析入門講座:変数の外観を捉える #1 (変数の種類について)

          独立について。noteの更新が滞っていたときの状況を素直に書いています。 https://sizu.me/ku2t/posts/0dn7o6b87zwm

          独立について。noteの更新が滞っていたときの状況を素直に書いています。 https://sizu.me/ku2t/posts/0dn7o6b87zwm

          技術ブログと入門講座を集約しました

          クニラボのサイト内にブログを開設しました! ピープルアナリティクスやデータドリブン経営について情報発信していきます。これに伴って、これまで外部サイトで運用していた技術ブログと人事データ分析入門講座もこちらに集約しました。 クニラボ技術ブログ|ピープルアナリティクス (Mediumから移行) 人事データ分析入門講座 (theLetterから移行) いろいろと行ったり来たりしてしまい申し訳ありません! ここ2週間ほど試行錯誤していました。 そのお陰でSTUDIOのCM

          技術ブログと入門講座を集約しました