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「あたらしいわたし」を創る、おひとりさま旅のすすめ

ありふれた日常生活ー。
働くルーティンが組み込まれた社会人生活。
毎日忙しく、常に誰かとの予定でスケジュールが埋まっている。

そんな忙しない日常を送る人にこそ、非日常空間で上質なひとり時間を過ごす、おひとりさま旅をおすすめする。なぜなら、ひとり時間こそ「あたらしいわたし」を創るきっかけになるから

人は、人との健全な繋がりで幸福が保たれ、孤独は人を蝕む。そう、これは独りではなく、ひとりになるすすめである。

■ホテルステイから生まれる上質な思考

非日常空間を過ごす手段として、旅はうってつけだ。ただ、ひとり旅は宿泊代が高くなりがち。値段重視の安宿で節約し、ゲストハウスで出会った方と交流する。それも旅の醍醐味の一つ。

そこに私は、ひとりホテルステイも取り入れている。1週間続く旅の場合、1泊は自分へのご褒美にホテルを。遠出できない時期は、週末だけ近場でホテルステイ。決して、五つ星ホテルや高級宿に泊まるべきという意味ではない。       

長崎・五島列島「カラリト五島列島」
シンプルな内装に、福江島の透き通る海が目の前に。

私の場合、ホテル選びの基準は借景建築とインテリア。好きなものに囲まれると五感が研ぎ澄まされ、気分も高まるからだ。
テンションがあがるポイントは人によって違うため、自分の興味関心にあったホテルを探してみてほしい。

スリランカ「ヘリタンス・カンダマラ」:絶景建築家ジェフリーバワによる建築
自然に溶け込み、蔦がホテルに絡みついた独創的なホテル
世界遺産シーギリヤロックを眺めながら、森の中の静かなホテルステイ

ホテルステイを目的にすると、時間にゆとりが出来る。必然的に周りを観察する機会や思考回数も多くなる。そこで感じる、頑張って働いた自分への労い。ひとりが寂しくなった時は、大切な人への改めての感謝。素敵な空間で過ごす=自分の時間を大切にすることで、自己肯定感もあがる。

そんな上質なひとり時間にこそ、上質な思考が生まれる。すなわち「あたらしいわたし」へのロードマップが描けるのだ。

■ひとり旅による上質な経験

私は、ひとり旅は人生に似ていると思う。
「自分で決めて、自分で行動し、自分で責任を取るからだ。」

最後に扉を開けるのは自分自身

仲間や家族、パートナーという大切な存在がいることは、すごく素敵なこと。迷った時、壁にぶち当たった時、そばに寄り添って伴走してくれるだろう。
しかし、最後の最後に扉を開けるのは自分しかいない。自分で腹をくくり、自分が一歩踏み出すしかない。自分の決断に責任を取れるのは自分だけ。 

ひとり旅も同じだ。計画通りには進まず、トラブルも多々ある。その度に臨機応変な対応や選択を迫られる。誰も決めてくれないし、誰も責任を取ってはくれない。
海外だと、よりスリリングな体験をするだろう。私も、パリの地下鉄構内で窃盗集団に囲まれた。スリランカでは、高額な宝石を売りつけられる地下に連れていかれたこともある。       

ミャンマー・バガンで、砂漠の中の遺跡をひとりで原付で巡る

旅先で幾多のピンチをくぐりぬけ、自分で自分を守り責任を取る経験。なぜそのようなハードな経験をわざわざと思う方もいるかもしれない。

なぜなら人生は、旅先の経験よりもっとハードだから。悲しい別れや大きな挫折、こんなはずじゃなかったなんて事はいくらでもある。今まで特に辛い事がなかったとしても、誰しもこの先何が起こるかなんて分からない。一寸先は闇でもあり、光でもあるのだ。

人生の疑似体験としてのひとり旅が、これからの自分を後押ししてくれる。一度しかない誰のものでもない人生。責任の覚悟を決めるためのひとり旅。
これもまた上質なひとり時間であり、己の成長を感じる上質な経験。それらを糧とし、「あたらしいわたし」を創ることができるのだ。

■上質な経験が上質な人生に繋がる。

ひとりでサンセットを見ながら、考え事をする贅沢

誰かと過ごす時間はとても素敵なもの。
ただ時に、日常から離れ、ひとりの時間を贅沢に過ごしてみてほしい。そこで見えてくるものもがきっとあるから。

上質なひとり時間が上質な思考に繋がり、上質な経験が上質な人生に繋がる。
おひとりさま旅をすすめる理由。
それは、日々起こる点と点の出来事を線で結び、自身の糧となる「あたらしいわたし」を創るためだと考える。


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