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「光をあてる」旅人からのギフトを決めたあの日 #長崎・東彼杵旅

長崎・東彼杵(ひがしそのぎ)町ー。

この街をご存知でしょうか。
 
九州出身・在住でもない私にとって、長崎といえば、ハウステンボスに原爆ドーム。東彼杵は耳にしたことがない街でした。

波穏やかな大村湾に面したその街に出会ったのは、2022年。

「光をあてる」

旅人からの「ギフト」を考えるきっかけになった街です。

▶旅の始まりは

知人に誘われ、故郷・長崎をこよなく愛する旅のプロ:大瀬良亮さん(旅のサブスクHafH創業者)がアテンドする旅に、たまたま合流。

「東彼杵って何て読むの?」

大村湾とYC(=やさしくて力持ち)電車

何の前知識もない私。

どこまでも続く青い空と青い海。
南国とはまた違う、のどかな港町です。

「私はこれからどこへ行くのだろう。」

それは有名観光地を巡るツアーではありません。
地域を深く知る旅だったのです。

▶クリエイティブの力で

「Sorriso riso(ソリッソリッソ)」
コーヒーの香りがするまちづくりの拠点

アテンドされるがままに行くところ、素敵な場所ばかり!密集した地域に、リノベーションされたおしゃれなお店がたくさんあります。

「Gonuts 」
アンティーク家具や古着を扱う
中は、隠し扉など仕掛けだらけで面白い!

東彼杵町の人口は約7500人、実は長崎県で2番目に人口の少ない街。
一方、数年前から移住者が中心となり、街の魅力をクリエイティブな発想で創出、再生している街なのです。

「うみのわ」
住人と旅人を結ぶ交流拠点
カフェやコインランドリーなどが入る

若者の移住者中心のまちづくり。
まさにエネルギッシュ、だけどギラギラはしていない。
きっと、手作りを大切にし、自分たちが楽しんでいるから
人と人を繋ぐコミュニティ拠点を大事にしているから
穏やかな気候もあいまって、あたたかな印象が残っています。

Sorriso riso内のショップ「くじらの髭」

名物の一つに、そのぎ茶があります。
渋みが少ないまろやかな日本茶。全国茶品評会などで日本一を受賞しています。

茶農家さんの工場を見学
試飲もさせて頂きましたが、甘くて飲みやすい!

質の高さで知られるそのぎ茶ですが、印象深いのは、生産者の「やっぱり、お茶といえば静岡のイメージなんだよね。」という言葉。
実際、そのぎ茶の生産量は全国シェア2%。

パンフレットにも、クリエイティブの力を

▶私にできること

まるで「大人の社会科見学」。

「東彼杵ってすごいね!魅力的だね!」
しかしそこで湧き上がる、感想を持つだけでは足りないという想い

子供の社会科見学と違って、大人には誰かの仕事の役に立つスキルがあるため、旅人として還元できることが増えます。

マーケティングのプロや、SNSでフォロワーを多くもつ方も

「何者でもない私には、何ができる?」

旅人は、旅先からエネルギーや貴重な体験をギブしてもらっています。
旅人が旅先に行くことで、経済効果というギブはできるかもしれない。
でもそれ以外に、私ができること。したいこと。

「光をあてる」

どんな人にも、どんな場所にも、魅力はあると私は信じています。
あとは、どうやって伝えるか。

移住者や住人の方の視点に加え、多くの場所を訪れている旅人だからこそ見えるもの。

私は、言葉が好きです。
旅人視点で、その土地の独特の空気感や魅力を言葉にすることで、光をあてたい

そうすることで、旅人や移住者が増えるサイクルがうまれたり、地域の名産品にも光があたったら。例えば、そのぎ茶を知る人が増える、ほんの少しのきっかけになったら。

海の見える「千綿駅」からの夕陽

自分たちで魅力を創造しながら、再生への軌跡を歩む東彼杵。知人の誘いにのったからこそ、魅力がたくさん詰まった街に出会えました。

きっと「人」も同じ。
魅力やスキルを自ら創る努力を惜しまないことで、いつでも再生できるのではないでしょうか。偶然の出会いを大切にするからこそ、世界が広がるのではないでしょうか。

これから私が訪れる街。
私が、言葉のスキルを高め、言葉の持つ力で光をあてにいきます。
旅人からの精一杯の「ギフト」を


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