久保田 香里

子どもの本を書いています。好きなのは奈良時代。『やくやもしおの百人一首』(くもん出版)…

久保田 香里

子どもの本を書いています。好きなのは奈良時代。『やくやもしおの百人一首』(くもん出版)『千に染める古の色』(アリス館)『うたう鬼』『きつねの橋』(偕成社)『もえぎ草子』『駅鈴』『氷石』(くもん出版)など。創作集団プロミネ ンス 日本児童文学者協会 会員

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    「創作集団プロミネンス」とその会員の皆さんの活動をお知らせします。 「創作集団プロミネンス」は、その前身である「少年文芸作家クラブ」時代から半世紀近い歴史を持つ、児童書の作家・画家の職能団体です。 現在、岩崎書店と共に、「福島正実記念SF童話賞」(中学年向け)、「ジュニア冒険小説大賞」(高学年以上向け)というふたつの児童文学新人賞を運営しています。 「少年文芸作家クラブ」は1968年秋に発足しました。 規約には「本会は少年少女を対象としたエンターテイメントの創作、ノンフィクション、翻訳、美術を職能とする者によって、構成される」とあり、 初期の名簿には故石ノ森章太郎氏も名を連ねていました。 規約の文言は「本会は主として年少の読者を対象とした創作、ノンフィクション、翻訳、美術を職能とする者によって構成される」と修正されましたが、 現在も発足当時の精神を受け継いでいます。

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はじめましてのごあいさつ

初めまして。 久保田 香里(くぼた かおり)といいます。 子どもの本を書いています。 所属しています創作集団プロミネンスの公式noteが開設されましたので、登録してみました。 何が書けるか手探りではありますが、ぽつぽつと書いていこうと思います。 まずは自己紹介。 出身は岐阜県、いまは長野県に住んでいます。 創作集団プロミネンス・岩崎書店主催のジュニア冒険小説大賞を受賞しデビューしました。 受賞作『青き竜の伝説』(絵・戸部淑/岩崎書店)は5世紀ころ(古墳時代)を意識した古代

    • 雪山の賭け

      昨日の朝、車に乗った雪を落とそうとしたところ、かちこちに凍っていて落ちません。 雪が溶けずに凍ると結構かたくなるものだなと思ったり。 そういえば、雪かきした雪を山にしておくと、いつまでも残ってたりします。 枕草子の長徳4年12月中旬 雪がたくさん降って、中宮定子が職曹司の庭に雪山を作らせたとき 雪山がいつまで残っているだろうかという定子の問いに、他の人は10日くらいという中、清少納言は強気に1月半ばと答えます。 雪山の段の賭け。『もえぎ草子』に書いたことを思い出しました。

      • 『きつねの橋』のこと

        『きつねの橋』久保田香里著 佐竹美保絵(偕成社)の増刷見本をいただきました。あらたな読者さんに出会えますよう願っています。 詳しい情報はこちらから 源頼光の郎等、平貞道(たいらのさだみち)は京に出てきたばかり。あやかしの白きつね・葉月(はつき)とかかわり、郎等なかまの季武(すえたけ)たちとともに盗賊袴垂を追う。平安時代が舞台の和風ファンタジーです。 2019年の初版から4年もたっての増刷なので、びっくりすると同時にとてもうれしく、連絡をいただいてから何日も幸せだなあとしみ

        • 西日本読書感想画コンクールの指定図書になりました

          『やくやもしおの百人一首』久保田香里/著 坂口友佳子/画(くもん出版)が第67回西日本読書感想画コンクール 小学校高学年の指定図書に選定されました。 第52回長崎県読書感想文コンクール 小学校高学年の部のテーマブックにもなっています。 夏休みの読書、楽しんでいただけますように。

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          新刊『やくやもしおの百人一首』

          【新刊のお知らせ】 『やくやもしおの百人一首』久保田香里/著 坂口友佳子/画(くもん出版) かるたの文字札が、いなくなった絵札をさがすため女の子になって鎌倉時代へ。そこには百人一首の生みの親、藤原定家がいて、折しも、のちに百人一首となる和歌を選ぼうとしていた…。 かわいい挿絵いっぱいの楽しいお話です。 百人一首が、どんな時代に、どこで、どんなふうにできたか、史実をふまえて創作しました。 藤原定家のこと、定家の最大の理解者であり権力者の後鳥羽上皇のこと 平安時代と鎌倉時代の

          新刊『やくやもしおの百人一首』

          【新刊のお知らせ】『千に染める古の色』(アリス館)

          裳着(成人の儀式)が近く、外出を禁止されている千古姫。しかし、「かさねの色目」をきっかけに、自分で着物を染めてみたくなり外に出て行ってしまい…。 新刊です。 染め物のこと、平安時代の襲(かさね)の色目のことなど書きました。 平安時代の姫君のくらし、お屋敷を垣間見るように楽しんでいただけたら嬉しいです。 よろしくお願いします。

          【新刊のお知らせ】『千に染める古の色』(アリス館)

          平安時代の本のかたち

          平安時代の本のかたちには、巻子本(巻物)と冊子(草子)とがあります。 枕草子のなかで、清少納言は中宮定子に上等な紙をもらいます。 清少納言がうつうつと、家に引きこもっていたときのこと。 「嫌なことがあっても新しい紙を手にすれば、もう少し生きていける気がする」 まえに清少納言がそういっていたのを、覚えていた中宮が贈ってくれたのです。 その紙を、清少納言はまず冊子に綴じます。 そうして、枕草子を書いていくのですが・・・ 不思議でした。 和紙を二つ折りにして綴じるのだと思うの

          平安時代の本のかたち