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『きつねの橋』のこと

『きつねの橋』久保田香里著 佐竹美保絵(偕成社)の増刷見本をいただきました。あらたな読者さんに出会えますよう願っています。
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源頼光の郎等、平貞道(たいらのさだみち)は京に出てきたばかり。あやかしの白きつね・葉月(はつき)とかかわり、郎等なかまの季武(すえたけ)たちとともに盗賊袴垂を追う。平安時代が舞台の和風ファンタジーです。

2019年の初版から4年もたっての増刷なので、びっくりすると同時にとてもうれしく、連絡をいただいてから何日も幸せだなあとしみじみしていました(今もしています)。ほっとした気持ちも大きかったです。

この話を一番はじめに書いたのは十年以上前になります。30枚の短編を地元の童話の会の合評に出したのが始まりでした。
きつねの葉月とのだましあいの一章になる部分を読んでもらったところ思いがけずおもしろいといってもらい、書き直して長くすることに。

編集さんに思い切ってお渡ししたところ、ちょうど頼光と四天王の本が出るところとのことで、お預けしたもののそのままになってしまいました。
その後何年もたって、もうこのままどうにもならないんだろうなあ…とあきらめていたときに、出版のお話をいただきました。

ありがたいことに巻の二『うたう鬼』も出していただき、このたび無印(『きつねの橋』のこと自分では密かにそう呼んでます)の増刷と、細々とではあるけれどつながっていて、とても嬉しいです。

佐竹美保さんが挿絵を描いてくださったのも、望外の喜びでした。私にはもったいないと思うくらい。とても有難く感謝しています。
すばらしい絵を見るためだけでもぜひぜひ本を手にとってみてください。

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