「私はヨーコ JAL17期生」

1週間ほど前になるが、ルフトハンザ航空の社長(男性)が、客室乗務員として乗務したそうだ。正確な年齢はわからないが、写真で見た限りでは50代くらいと思われる。この年齢なら普通にパーサーとして見られるだろうから、それと知らされなければ乗客は気が付かなかったに違いない。
 また、KLM社長(女性)も、アムステルダムーロスアンジェルス間の機内で乗務員として働いたそうだ。こちらは60代くらいかな。

 なかなかお茶目な社長さんたちだが、悪戯ではなく現場を経験することで社業にプラスになるよう試みたとのこと。早速改善された部分もあったようだ。
 こういうフットワークの軽さは国民性によると私は考える。
 日本ではあり得ないことだ。
 社長ともなると多くの企業ではご老体が務めていることとて、動きの多い客室乗務員を、たとえ本人が経験してみたいと言い出しても、シャチョー、それはまあまあ、と傍が止めるだろうがそうでなく、仮に中年でも、軽すぎると受け止められるのではないだろうか。
 しかしどんな仕事でも、実際に経験してみないことには、つまり肌膚で感じてみないことには本質を理解するのは無理だ。
 社長室は地震でも起きない限り、揺れたりはしませんしね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?