こんにちは。
世界食べ歩きの思い出シリーズ・その５３は、オランダのお土産で有名なTony'sのチョコレートであります。

オランダで一番有名で、どこででも手に入る&オランダデザインのパッケージがおしゃれ、お土産やプレゼントに最適と、大変評判の良いチョコレート、なのですが。
独断と偏見によるチョコレート・ランキングの最下位だったりします。
だってチョコレートの味がしないんだもん。

ちゃんとチョコレートではあるのです。アメリカのハーシーとか違って、口どけも割と滑らかで、チョコレートではある、のですが。
味がしない。むしろ泥のような味がする。甘く無い。なんかねっとりしてる。
これ、自分の味覚がおかしくなったのでは…？
急に不安になったので、いつもの紅茶やらお菓子やらを試食。うん、こっちはいつもの味だ。ちゃんと味がする。

根拠は無いのですが、どうもオランダ人の味覚というものは、日本人よりかなり甘めを好むらしく。このチョコレートも日本のチョコレートよりかなり甘いらしい。入っている砂糖の量が半端ない。そういえば、オランダ人はコーヒーも紅茶も大量に砂糖を入れてる。スーパーのお菓子とかもかなり甘い。

おそらく、甘すぎたチョコレートにより、甘味がゲシュタルト崩壊、舌が甘味の感知を拒否。その結果、甘味以外の雑味とチョコレートの油脂のみを感知し、ねっとりとした泥のような…

単体で食すとチョコレートの味を認識できないのですが、お菓子の素材として利用すると、大変おいしくできます。ブラウニーとかチョコレートケーキとか、砂糖を全く入れなくても美味しく出来るので便利です。

マカロン系のフランス菓子とかの中でも、すごくすごく甘いものが大好きな方には超おすすめ。もしくは、甘さがゲシュタルト崩壊するという、大変貴重かつ珍しい経験ができます。
これ以上の甘さのチョコレートはなかなか見られないでしょう。

余談ですが、生涯で一番まずかったチョコレートは、胡散臭いルートで入手したリンツもどきのチョコレート。機械油の味がするという点で、あれはランキング外（完食できず）の不味さでありました。