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〝この国は子どもを守るセーフティーネットが薄いかもしれない〟と頭の隅にいれておく


こんにちは!日仏一家です。

先日、小1の長男が友人達と下校中
『車に乗った男性に罵声を浴びされ、写真を撮られる』という事が起きました。
長男の分りずらく曖昧な説明から状況を把握するまで時間が掛かってしまい、夫婦で反省しました。


〝子どもを守るにはどうしたらいいか〟

今日はそのことついて書こうと思います。

これは周囲への注意喚起ではなく、子どものセーフティネットをしっかり張るための私なりの考えです。
日本は子どもの送り迎えをしないなど物理的なことではなく、今日は日本人の精神的かつ意識的なことや世の中の雰囲気についてです。


・性犯罪に対する警戒が曖昧 (A)
・被害者が守られずに非難される (B)
・家族を褒めない (C)


(A) 
数年前、住居の購入を考えた時期があり、一時的不動産業界の人達と頻繁に会う機会がありました。
長男が3才、次男が1才になった頃。
そういう場では社交辞令的に
〝お子さんたち、可愛いですね!〟と言ってもらえることが多いです。
その中で1人、穏やかで内気そうな人がいました。結婚はしているが子どもはいないという。
息子達にも優しかった。
しかし、夫はその人のことを異様に警戒していました。子どもを見る目が気に入らないと。
その後、夫は連絡のやり取りを完全に遮断し(結局、家は購入しなかった)、怪しい車が通らないかしばらく警戒していました。
この時、私は夫の行動をやや大げさに感じたのですが、幼い子どもを守るにはこのぐらい警戒したほうがいいのかもしれません。
その人がただの子ども好きな良い人だった可能性もありますが。

(B)
ある女性ジャーナリストが性的暴行の被害を受けたというニュースを聞いたとき、
〝こういうことが自身の身に起きたら、両親は嘆き、私を非難するんだろうな〟
と思いました。
そのことを夫に言うと、
「加害者が絶対的に悪い。性的暴行を受けた側が責められるなんておかしい」
と繰り返し言っていました。
その後、私はこのジャーナリストの身に起きた体験記を読みました。ネット上で売名行為だと叩かれていましたね。同じ女性として彼女が気の毒でしかないし、
「よくこんな恐ろしい体験をよく事細かに書けたな、つらかっただろうな」と、いたたまれなくなりました。
大人が汚い言葉で大人をバッシングするのを、社会で育つ子どもたちは見ています。
実際に見ていなくとも、こども達はそういった世の中の雰囲気を敏感に感じ取っているはず。
私は子ども達の頭のなかに
〝被害に遭った人が(も)責められる〟とインプットされるのが何よりもこわい。
そのせいで、子どもの身に何か起きたとき、さらに言いだしにくくなるからです。
ひとりの女性として、息子をもつ母として、
「被害に遭った人、不幸な目に遭った人が非難され、傷付けられるなんておかしい。被害者は守られるべきであり、加害者が悪い」
と、我が子に伝えなければと思います。

(C)
作家のヤマザキマリさんが
「こんだけ褒められ、愛情表現を受けて育ったら人生を悲観したり引きこもりにはならない」とイタリア人について書かれていました。
同感です。フランス人も日常生活において愛情表現が豊かで、毎日家族同士でしっかりとコミュニケーションをとります。
日本では何かを成しえたり(定期テストや受験)、手伝い的なことをすれば褒められるけれど、
〝あなたはあなたのままで素晴らしいんだよ〟
と日常的に言われることは少ないのではないでしょうか。私はわんぱくな息子を育てているので、それはそれは子ども達をよく怒ります。
でも、それと同じぐらい
「ママはあなたが大好きだよ、何よりも大切な存在だよ」とも伝えます。
本当に思っているし、伝え続けることが子どものセーフティネットになると信じているからです。
私自身、保守的で言葉少ない日本の家庭で育ちました。〝言わなくてもわかるでしょ〟と言われるかもしれませんが、どんな形であれ愛情表現はあったに越したことはないと思います。


以上、自分なりに考えた〝子どもを守るにはどうしたらいいか〟です。
長文を読んでいただき、ありがとうございました!

写真は長男と次男が作ったお顔パンです。

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