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安楽椅子…科学捜査官! めちゃめちゃどんでん返しするやん!「スキン・コレクター」:ジェフリー・ディーヴァー

はじめに

ジェフリー・ディーヴァーってなんか見たことある名前やなぁ~と思って手に取った一冊。まさかのジェフリー違いで私が知っていたのはジェフリー・アーチャーの方でした。(「百万ドルをとり返せ!」)

遠い昔にこれを読んだのかなぁ…覚えてないので芋づる式読書ということで、読みたい本に追加。ジェフリー違いはしましたが、本作、めちゃくちゃ面白かった! どんでん返し何回するねん!といった感じ。たまたま手に取ったのがシリーズの11作目ということで、これは1作目から読むしかない。


本の概要とあらすじ

科学捜査官リンカーン・ライムは、犯罪の天才ウォッチメイカーが獄中で死亡したとの報を受けた。その直後、新たな難事件がもちこまれる―腹部に謎めいた文字を彫られた女性の死体が発見された。犯人はインクの代わりに毒物で刺青を刻み、被害者を毒殺したのだ。現場で発見できた証拠物件はごくわずかだったが、犯人が残した紙片はニューヨークで起きたある連続殺人に関する書籍の切れ端だった―ライムが解決した“ボーン・コレクター”事件である。犯人はボーン・コレクターの手口とライムの捜査術に学び、殺人をくりかえしているのか?次の犯行はどこで起きるのか?被害者に彫られた文字は何を意味する?スキン・コレクターの真の狙いはいったい何か?すべてを解くカギは証拠の中に!“ドンデン返しの魔術師”ディーヴァーが放つ会心作。緻密な伏線と手がかりから、二重三重に擬装された衝撃の完全犯罪が浮かび上がる!(「BOOK」データベースより引用)

感想

単行本で読んだのですが、4段組みの451ページ、かなりの分厚さでしたがなんのその。ハラハラさせる展開が多すぎてページをめくる手が止まりませんでした。

初っ端からもう飛ばしている。安楽椅子科学捜査官のライムは犯行現場の検証にパートナーでもあるニューヨーク市警刑事のサックスを派遣するのですが、狭いトンネルをじりじりと進んで行かなくてはならない描写に手に汗を握りました。暗所、かつ閉所でいつ犯人が戻ってくるか分からない、頼りになるはずのライムはイヤホン越しの指示しか出せない状況…最悪ですね。

本作のポイントは何といっても車椅子のライムと、ライムの「目」となるサックス刑事のリアルタイムのやり取りですね。安楽椅子探偵物のイメージとしては、起こった事件の概要を聞いて、会話の中からヒントを得て事件解決、というものです。しかしライムはサックスという現場に赴ける「目」があるので、能動的に、欲しい情報をリアルタイムで得ることができる。かつ、自前の科学捜査ラボを持っているので、警察もうらやむ速度で証拠を検証できるのが強み。今までに無いタイプの主人公でした。↓こんないかつくはない(私の想像上)

犯人のモノローグが挟まれているスタイルだったので、ライムたちの捜査と相まってやきもきしてしまう。そして驚異の伏線回収!シリーズものだし私の知らない話とかあるからこのエピソードがあるのかなぁ~と思いきや全部繋がっている!しっかり全部回収するし何回どんでん返しするねん!ってほどどんでん返ししてきます。最高。

余談ですが、本作で出てくる犯人がタトゥーを用いて殺害する方法をとっていたので、タトゥーつながりでハンニバルのレッドドラゴンを連想してしまいました。ドラマシリーズのハンニバル、最高なので見てください。グロいけど…

My thoughts in English

I have read this book which has 451 pages with two column text, but I could read this so fast because this was such a page turner with many thrilling scenes.

In the very beginning, there was thrilling scene. Lincoln Rhyme who are physically challenged forensic scientist send detective Amelia Sachs who are from NYPD, his partner to the crime scene. To reach the crime scene, she had to get through narrow tunnel which is dark, closed, not knowing when the murderer came back. Her only help was just the voice from the earphone. That would be a nightmare.

This book’s point is definitely the real time conversation with Rhyme who are sitting his lab and Sachs who are his “eyes” in the crime scene. In the usual armchair detective story, he/she is just sitting and listening the information of the case and solved it, as I recall. But this story is not totally like that. Rhyme can get information actively through the “eyes” of Sachs. Also Rhyme has own lab which can prosses data so fast that police are envy. Rhyme was the type of hero I have never met.

The story is continuing with Rhyme’s investigation and the monologue of murderer, it was thrilling and uneasy structure of story. And there are lots of paying off the foreshadowing! As it is 11th of detective Rhyme series, I thought the episode which looks non context was from another book but it was totally not. They are all connected this story. All of foreshadowing are paying off and many unexpected twists at the end of the story! I could not believe that many twists came up from one person.

By the way, it was not relative at all but the murderer use the tattoo as way of killing, it reminds me the TV series of Hannibal, Red dragon. I love that series so much so I recommend you to watch even though this has many grotesque scene.

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