見出し画像

拡がる集団脳と縮む集団脳

人類の中で明暗を分けたネアンデルタール人とホモサピエンス。
能力にほとんど差がなかったのに、片や滅亡、片や繁栄した。
その差は、集団脳の差だと言われている。

大きな集団を作れるほど、
知識や知恵の
共有やその先への展開(アップデート)が生まれやすい。

ネアンデルタール人はアフリカから出た

「出アフリカ」は

ホモサピエンス「ホモ族」よりずっと先の先輩だったのに、
二十五万年、
同じ石器を使い続けた。
小さなそして似た者同士で気の合う家族集団でしか生活しなかったからだ。

後輩のホモ族は、彼らが滅んだより少し前から
出アフリカをし、
それから20万年しかかけないのに、
もうちょっとで、
「出地球」を
実現し
火星まで行こうとしている。

しかし問題は、
今のホモ族が、
SNSなどの発達で、
今までの人類の長所だった、
多様な文化や考え方の他者と関わらず、
逆に排除して、気の合ったどうしで固まる傾向が
顕著になりつつあることだ。

これは一部の人間が
ネアンデルタール人化していることに他ならない。
彼らは滅びの道を歩き始めた(かもしれない)。

多様性と挑戦心で火星まで行く人たちと、
同質性と保守心で未来を閉ざす人たちと、

後者は他者と自らを同時に滅ぼそうとしている。
例えば、
保育園で年少児を虐待して、
自らの立場と、子どもたちの未来に傷をつけることを同時にする
滅びの遺伝子(あるいは生き延びる遺伝子への反逆)が始まっているようだ。

例えば、
他国を侵略して、
自らの権力基盤や国の国力を弱体化させることに突入する
滅びの遺伝子(あるいは生き延びる遺伝子への反逆)が始まっているようだ。

人類種(ホモ属)は新たな生物の分化を始めた。

もうすでに、見た目の違いでの生物進化は終わっているのだろう。

ほんの少しの、似て非なる考え方・生き方・行動の違いが、

かつての、ホモ族と、ネアンデルタール人の違いになるのだろう。

それは、つまるところ、
拡がる集団脳と縮む集団脳
の違いなのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?