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アイドルグループSUPERGENE(旧GALS)への期待が有頂天。その理由。

僕の大好きだったアイドルグループGALSがSUPERGENEとして再始動するということで、めちゃくちゃ嬉しい。そして、とても期待している!うまくいってほしいし、うまくいきそうな気がしている!

その理由をここに記録しておきたい。(今までいろいろ言うの控えてきたけど「こうなった今だからもう言ってもいいよね」みたいなこともあるので、この機会に書いちゃおう!みたいなテンションです)

そしてあわよくば1年後、2年後に「期待通りだったね、本当によかったね」と言えますように。祈りを込めて。


なぜGALSは活動休止したのか

そもそもなぜGALSが活動休止しないといけなかったか。
これは運営から明確に示されてないので個人的な予想になるけど、やっぱり動員不足、人気不足だよなって個人的には思ってます。そういえば、活動休止発表後に特典会で某メンバーが「ワンマンの動員目標が…」みたいなニュアンスのことをぽろっと言ってましたね。そのときの声、表情を今思い出しても切ない…。

僕はGALSデビュー3ヶ月目くらい~活動休止の期間、現場に行ってましたが全期間を通じて、対バン動員は毎回両手で数えられるくらいがほとんどに見えましたね。かなり多いときで20人くらい?
(もちろん主催公演、ワンマンなどの時はもっともっと多いですが。あと活動休止発表後は見納めなのか一気に動員増えてましたが…。)
活動中からずっと「あんな動員でよく運営続けられるな~」と疑問に思っていて、オタク友達ともそんな話をしていました。

彼(オタク友達)はスマホを取り出しながら、「実は地下アイドルグループのほとんどが動員5~20人くらいでなんとか頑張ってやってる。有名なところみたいに動員たくさんなのはほんの一握り」みたいなデータを見せてくれたりして、僕は「なるほど、まぁあまり大きくない事務所ならなんとかなるのかな?」と思ったりしていました。

GALS運営の株式会社MOFUの実態は知りませんが、ほとんど個人事務所みたいなもんだと思っているので「スタッフの人件費やら賃貸料やらの諸運営費は大きな事務所よりはかからないだろうから、それで大丈夫なんだろう」
みたいな感じで無理やり納得してましたね。

そして…まあ、結局大丈夫じゃなかったから活動休止しちゃった…ということかと思っています。

そんなわけで、活動休止発表のときも別にそれ自体に驚きはしなくて、
「ついにこのときが来てしまったか…。もうあかんか。」
という感想でした。
(とはいえ、半分わかってたことだけど、とてもとてもショックでした。
頭で分かってることと、心が受け入れられるかは別ってコトですね)

なぜうまくいかなかったのか

ここからが結構「今だから言える、言ってもいいよね」って話。

GALSはメンバーのビジュアルは強くて、楽曲もステージのパフォーマンスもとてもよいグループでした。特にパフォーマンスについては色々なイベンターが褒めているのを見てますし、DDの僕から見ても、僕が行っている他の人気グループのパフォーマンスと比べても遜色ありませんでした。
特に人気グループの中のやる気ないメンバーと比べたらGALSの各メンバーの方が素晴らしいパフォーマンスをしていて、
「世の中不公平…と言うか、実力(パフォーマンス)だけじゃ売れないんだなぁ。売れるグループに入るのがアイドル個人個人にとっては一番重要なのかもな」と思っていました。

では、GALSの何がいけなかったか。
今だから言えるけど、以下の3つは少し良くなかった(刺さらなかった)かなと思ってます。
・グループのテーマ
・グループ名
・事務所

GALSの活動休止が発表される前から、
「なんでこんなに良いグループなのに人気出ないんだろう」
と長年思っていて、その原因をずっと考えていました。

そして、
GALSの活動休止が発表されたとき、
GALSのラストライブ行くとき、
GALSのラストライブから帰るとき、
GALS活動休止後また彼女たちに会いたくなったとき、
いつもいつも
「なぜGALSは活動休止しないといけなかったんだろう?
どうしたら違う世界線に行けたんだろう?」
と考えてしまって、そういうときに行き着くところが上記の3点でした。

上記3点について、これから少し詳しく説明していきます。

グループのテーマについて

GALSのテーマですが、公式サイトから引用します。

GALSとは、自分なりのポリシーを持ち個性を尊重する「GAL」マインドで
世界に新しい風を吹き込むエンパワメントアイドルです。
ここでいう「GAL」とは単に「見た目が派手である」ことではありません。
性別や年齢のことでもありません。
私たちが提唱する「GAL」とはマインドセットや価値観のことです。
好きなものは好き。嫌いなものは嫌い。みんな違ってみんなどうでもいい。
他人は気にせず、周りを恐れない。
自分らしく生きて、自分を貫き、自分の価値観で表現する。
そんな「GAL」のマインドで活動するアイドルです。

GALSのプロデューサーLUNAからの挨拶

私自身まだまだ「GAL」マインドを完全に自分のものにできていません。
だけど、誰かが勝手に決めた評価軸の中のこの「生きにくい世界」をいきいき生きるために、自己愛と自己肯定感に溢れたつよつよ「GAL」になるまでの物語を私たちと一緒に紡ぎませんか?

GALマインド、素晴らしいですね。
今の世の中、SNSで常に色々な人から監視されていて自由に好きなものを好きと言いづらい時代です。そういう「自由に生きづらい世の中の空気」みたいなものに立ち向かっていくテーマでかっこいいし励まされるし、こちらも逆に応援したくなる。

また、自己肯定感の低さも現代で多くの人が持つ悩みかと思います。書店でもSNSでも自己肯定感を高めるには?みたいなトピックをよく見かけます。GALSはこのテーマに共感して集まったメンバーたちと、このテーマを歌った楽曲たちで活動していました。

ただ、正直、こういったテーマが地下アイドル市場のメインターゲットである地下アイドルオタク(特に一番のボリュームゾーンである社会人男性)に刺さるか?というと少し疑問でした。

地下アイドルオタクという多少のお金や多少の時間のかかる趣味をできる社会人男性ってそこまで自己肯定感に困ってるか?というとそういう人は少ないと思います。もちろん中にはいると思いますが、自己肯定感が高い人、あるいは低くても気にしない人(悪く言うと開き直ってるみたいな人)が多いのではと思います。
特にアイドルオタクは、アイドルが頑張ってる姿をみて応援して自己投影してるみたいなところがあります。そうすると、自分自身の自己肯定感は気にしなかったり、あるいはオタ活のおかげで自己肯定感が高いように錯覚していたりするんですよね。(アイドル達にすでに救われている)

世の中にこれだけ自己肯定感の低さに関するトピックがあるので、例えば男子学生や10~20代女性なんかは悩んでる方が多いと予想しますが、地下アイドルオタクのボリュームゾーンとは違ってる気がしていました。

地下アイドルオタクにも色々な人がいますが、やはりボリュームゾーンがアイドルグループに求めているのは「とにかくかわいい!」とか「とにかく楽しい!」とか、あとは「かっこいい」「熱い」みたいなテーマなんじゃないかなと売れているグループを見て思っています。
(あとは楽曲派、みたいな曲を聴かせる系でしょうか?曲をユニークなものにしてこのグループじゃないと聴けない感じを出してるところ)
とかいって、僕は別にアイドルの専門家でも批評家でも研究家でもないので、何が売れるかとかは分かりませんし、あくまで個人の感想ですが…。

少なくともGALS自体に興味を持ってオタクになった人
(GALSの各メンバーの前世からのオタクでない人)たちの言葉を聞いても
「GALマインド最高!だから推す!」って人は少なかった印象です。
「GALSの曲いい!」とか「GALSメンバーの〇〇かわいい!」「〇〇パフォいい!」とかが多くて…。

この章だけでずいぶん長くなってしまったけど、結局
GALSのテーマ自体は世の中には必要なものだけど、地下アイドルオタクには刺さりにくかった。」というのが、まずGALSがうまくいかなかった1つ目かなと思ってるところです。

グループ名について

GALSというグループ名、これはいろんな意味でよくなかったかなと思いますね。「よくない」というより正確に言うと「もったいない」

まず、対バンイベントで色んなオタクが言っててよく耳にしたのは
「実際にステージ見てみたらGALSって名前のイメージと全然違った。めっちゃ良かった」
という言葉。これは本当に死ぬほど聞いた言葉です。

他グループのオタク友達から言われた言葉、知らないオタク同士の会話、
SNS上で見かけた言葉…。本当にありとあらゆる場所で、GALSを初めて見たオタクが言っていました。

メンバーのビジュアル、やってる音楽、歌っている歌詞、衣装、
これら全てが一般的な人が想像する「GALS」と全然違うんですよね。
そして、ほとんどの人はそのイメージをした時点でGALSを敬遠していると思います…残念ながら…。
例えば対バンイベントで、タイテ上、グループ名しか他グループのオタクにアピールできない場面で多くのオタクを取り逃していた可能性があると思います。「ええ?ギャル?興味ないな~」みたいな。

すごく個人的な偏見ですが、学生時代にギャルと仲良くしてた男性は
アイドルオタクになってない気がします(笑)
むしろギャルに苦手意識がある層が多いんじゃないでしょうか。
(繰り返しますが、僕個人の感想です(笑)
ちなみに僕は学生時代、ギャルは一人しか喋れる人いませんでしたので正直苦手ですね(笑))

先ほどの言葉をもう一度書きます。
「実際にステージ見てみたらGALSって名前のイメージと全然違った。めっちゃ良かった」
これってつまり、名前のイメージではマイナスだったが(なにかの偶然で)ステージ見てみたらプラスだった。という心の動きなんですよね。
これは機会の損失ハンパなかったと思いますね。極端な表現をすると、見る前から嫌われてた(食わず嫌い)みたいな話です。これはもったいない。

できれば「面白そうなグループ名だ」と思われたいし、少なくとも「グループ名からはどんなグループか想像つかないけど、一応何かのついでに見てみるか」と思われたいですよね。
もちろんオタク全員に好かれる、オタク全員を引き寄せる魔法のようなグループ名はないと思いますが、「GALS」という名前は多くのオタクに誤解されるような名前でもったいなかった、というのが僕の感想です。

完全に余談ですが、他現場のオタクや他現場のアイドルに「GALSのオタクです」と自己紹介すると「ギャルが好きなの?」とよく聞かれます。そのたびに僕は内心「GALはマインドだよ!バーロー!」って思っていますが、やっぱり多くの人はそういうイメージなんですよね(笑)

あと、SNSで検索しにくいのも問題でしたよね。
「GALS」というと大御所の漫画のタイトルですし、そもそも単語としても普遍的すぎて関係ない記事にヒットしまくります。
オタクが仲間を見つけにくかったり情報を仕入れにくかったり、コミュニティが作られにくかったりして、そういう点でももったいなかったかなと思います。
(僕の知っているいくつかのアイドルグループは、この理由で改名しています。やはりSNS全盛期の今の時代、SNSで検索しやすいというのは客(オタク)へのリーチのしやすさにも繋がりますし、アイドルにとってかなり重要な要素なんだと思います。)

事務所について

最初の方でも書きましたが、GALS運営は個人事務所みたいなところ(という僕の予想)でした。やはりアイドルは露出できて、色んなオタクに知られてナンボというところがあると思いますがGALS運営はそういうサポートをするには少し弱かったのかなと思います。

事務所が強力なところは、デビューライブから集客力のあるアイドルと対バンを組めたり、デビュー後早々に集客力のある対バンに呼んでもらいやすかったりします。いわゆるコネクション=コネですね。こういうコネは、たとえば、事務所の社長やプロデューサーが有名な作曲家・作詞家で、すでに他の人気アイドルグループに楽曲提供なんかしている場合なんかよく聞くパターンです。

他にも事務所に資金力があればオーディション時から映像を残して、オーディション自体を壮大なイベントのように編集してYoutubeにあげて、デビューするアイドルたちにプレミアム感を演出したりできます。
デビュー後も新曲ごとに豪華なMVを作ったりできます。

一方で、GALSは本当に露出が少なくて、月のライブ数もそんなに多くなくて、出ている対バンもそんなに集客力のあるところではなくて…。
そしてYoutubeも何本かライブ映像はありますが…。

そういうわけで、GALSは何万人といるであろう関東圏の地下アイドルオタクたちにそもそも存在を知ってもらえてない、というところがありました。そして、これはGALSのメンバーたちの頑張りだけの問題ではなくて、また楽曲・衣装・振付などの問題でもなくて、やっぱり事務所が少し弱かったのかなと思っています。

見に来たオタクを捕まえられるかどうかはアイドルの頑張りが大きいかと思いますが、そもそも見に来るオタクが少ないのは現場のアイドルにはどうにもしにくいかなと思います。
どんなプロ野球選手でも毎回はホームラン打てないし、
どんなプロサッカー選手でも毎回ゴールできないように、
どんなアイドルでも毎回新たなオタクを捕まえられません。
露出(=機会・チャンス)をなるべく多く用意する必要があります。その機会をどれだけ増やせるかは事務所次第かなと。

そういう点で、やはりGALS運営はそこまで強力な事務所ではなかったと思います。
(もちろん今の時代はSNSという飛び道具(その中でも特に「バズり」という必殺技)もあるので、アイドル個人で全く何もできないってことはないかと思いますけど、限界はあるかと。)

それらを踏まえてGALS再始動について考えると…!?

冒頭でも述べたように、活動休止していたGALSが再始動します!
でも、今までと同じことをやり直すのではありません!

株式会社ALLYOUNEEDS所属になり、グループのテーマを変え、グループ名をSUPERGENEへと変更するようです。

…はい、ここまで長々とお付き合い頂いた方はお気づきになったかと思いますが、僕がGALSがうまくいかなった要因と思っていた3点が全て変わっているんです!

では、GALSの何がいけなかったか。
今だから言えるけど、以下の3つは少し良くなかった(刺さらなかった)かなと思ってます。
・グループのテーマ
・グループ名
・事務所

フゥウウ!これは期待しかないありません!SUPERGENE、少なくともオタクに敬遠されるような名前じゃないですよね?なんかマーベルっぽくてワクワクしませんか?
新たな所属事務所には有名で実力のあるPがいて、すでに人気のある先輩グループがいます。つまり事務所の色々なサポートも期待できます!

つまり…
GALSあらためSUPERGENE、弱点がありません!
もうSUPERGENEしか勝たん。そういうことなんですね~。

僕の大好きだったアイドルグループGALSがSUPERGENEとして再始動するということで、めちゃくちゃ嬉しい。そして、とても期待している。
うまくいってほしいし、うまくいきそうな気がしている!

正直、僕はGALSのPでありメンバーであるLUNAが個人的に好きで応援しているのでGALS活動中はこういうネガティブなことは言わない(書かない)ようにしてたのですが、GALS再始動にあたってこういった変更をしたということはLUNAも似たようなことを考えたんだろうなと思って、今回書きました。

そしてLUNAは悩み、苦しみ、考え抜いて、この決断したんだろうなぁと勝手に思っています。この決断は尊重したいし、報われて欲しい、うまくいって欲しい、と切に願っています。

オタクに刺さらなかった=間違い、ではない

ただし、GALSのテーマ、GALマインドは「オタクに刺さらなかった」だけで
「決して間違いではない。むしろ素晴らしい」ということはあらためて強調したい
です。僕はこのテーマが大好きですし、世の中に必要なメッセージだと思います。(それが地下アイドル界隈の客には刺さりにくかっただけ)

GALマインドで検索すればすごく色々な人(一般人も有名人も)がその重要性を語っています。自己肯定感もしかりです。

僕の個人的な勝手な願望としてはSUPERGENEの裏テーマとして存続してほしい。楽曲や歌詞、振付の端々にこっそりGALマインドを忍ばせ続けてほしい。(そして僕はそれを見つけて通ぶりたい(笑))

GALSの素晴らしいメンバーたちも、GALSのテーマ・GALマインドに惹かれて集まりました。そして集まったあと、苦しい時期も一人も脱落することなく頑張り続けました。つまりGALSのテーマがなければこのメンツは集まらなかったし、GALSのテーマに強く共感したから逆境でも共に頑張れたのだと思っています。(PとしてのLUNAの人望・マネージメントももちろんあったでしょうけどね)

だから、GALSのテーマ自体が間違っていたとか、陳腐だとか、この時代に必要ないとか、そういう風には僕は考えてないし、この記事を読んでくださった方にも思ってもらいたくないのです。

最後にこの点だけは強調して、この記事を終わりたいと思います。
長々とお付き合い頂きありがとうございました。

ありがとうGALS!!
生まれ変わるのが楽しみだよSUPERGENE!!

それではまた。


この記事をアイドル志望の女の子が読むとは思えませんが、可能性がゼロとは言えないので念のためSUPERGENEのツイッターを貼っておきます(笑)
オーディション中です!ぜひ応募してみてください!
本当に良い楽曲があります!LUNAはいい子です!おすすめグループです!


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