年齢に合わせた治療法を選択しよう
こんにちは(^ ^)
前回は治療法の種類についてお伝えしました。
今日は、その複数ある治療法の中から、自分に合った選択をして頂く方法についてお話していきます。
不妊治療を行っていく上で、年齢が一つの大きなポイントになってきます。
年齢の影響はとても大きく、年齢に合わせた治療戦略が重要になってきます。
◎卵子の質の低下が出産率を下げる
妊孕力(妊娠する力)は20代後半から徐々に下がり始め、30代後半では急激に低下します。
その原因の一つが卵子の質の低下です。
35歳以上の女性の卵子は、20代女性の卵子と比べるて、受精卵が出産に至る確率が低くなると言われています。
これは、妊娠率が高まる体外受精をしても、女性が高齢になればなるほど出産率が下がってしまうことを意味しています。
◎年齢とともに排卵力も低くなる
女性は、原始卵胞(卵子のもとになる細胞)を、胎児の時には500万個以上持っていますが、20代前半には3万個以下まで減ってしまいます。
さらに、加齢によって排卵力も低下します。
候補が多いほど質の高い卵子が排卵される確率は上がりますが、候補が少なくなればその確率は下がります。
必然的に妊娠率も低下してしまいます。
◎女性の年齢と自然妊娠の確率
25歳未満:43%
25〜29歳:25%
30〜34歳:20%
35〜39歳:15%
40歳以上:5%
やはり、年齢とともに自然妊娠の確率も低下してきてしまいます。
高齢妊娠と言われている35歳を超えてくると妊娠率はガクッと低下してしまい、10%〜一桁台になってしまいます。
◎年齢別の治療戦略
<30歳以下>
*検査を早めに受けて治療の選択肢を増やす
若い場合でも、検査だけは早めに受けましょう。妊娠を望むなら、結婚が決まった段階でブライダルチェックを受けてみるのもいいですね!
もし不妊期間が半年を超えるようなら、早めに受診し、本格的な検査を行っていきましょう。
検査を受けた後、治療が必要になった場合でも、若いうちなら治療の選択肢が多く、治療後に妊娠できる可能性が高まります。
治療はタイミング法から行う場合が多く、トータル5回みても大丈夫です。
タイミングで難しければ人工授精へステップアップしていくことが多いですが、人工授精もトータル5回みても大丈夫です。
人工授精でも難しければ体外受精へステップアップしていくことをおすすめします。
※タイミングも人工授精も、5回以上やっても妊娠率は変わらないと言われているので基本は5回が上限と考えた方が良いです。
<31〜34歳>
*受診までに治療の方向性を考えておきましょう
検査を受けた後、スムーズに治療開始できるよう、検査を受ける前に、夫婦で治療の方向性を相談しておきましょう。
34歳までなら20代の方と同じようにタイミングも人工授精も5回くらいみてから体外受精へのステップアップを考えても問題ない場合が多いです。
ただし、35歳までの貴重な時間ですので、あまり楽観視せず、体外受精が視野にあるのであれば早めにステップアップすることをおすすめします。
<35歳〜>
*体外受精を念頭において計画をたてる
タイミングや人工授精はみても3回までが多いです。場合によってはタイミング1回、人工授精3回など極力一般不妊治療を行う期間は少なくした方がいいと言えます。
体外受精は他の治療法に比べ、妊娠率が高いため、少しでも若いうちに行った方がいいと考えるのであれば、初めから体外受精を勧められることも多いです。
また、AMH(卵子の在庫数)の値によっては体外受精からの治療開始を強く勧められる場合もあります。
<39歳〜>
メインは体外受精になってくるでしょう。
ただ、40歳を超えると体外受精での妊娠率も10〜15%以下に低下してきます。場合によっては体外受精と自然妊娠では妊娠率がごくわずかの差になってきます。
体外受精が視野にあれば早めに体外受精へステップアップしていくことをおすすめします。
年齢が上がると、妊娠率が自然妊娠変わらなくなってきてしまうので、あえて自然妊娠を選ぶとい夫婦もいます。
以上が年齢別の治療法の選択です。
もちろん年齢だけでなくAMHや不妊期間など様々なことを考えながら治療を選択肢ていく必要があります。
よって、ここで記載している内容は、全ての方に当てはまる方法とは言えません。
もし、自分はどこから始めたらいいの?と迷う方がいればお気軽にご相談ください。
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