自己肯定感は上げるべきか、高いほうがいいのか


野球で圧倒的な成果を上げたイチロー選手はインタビューで「自己肯定感」について聞かれたとき、自己肯定感を上げることに否定的な態度を示していました。

しかし、具体的に言葉に出来ず、そのインタビューは次の話題へ。。。

私も「自己肯定感」について否定的な意見を持っていて、上げることも高める必要もないと思います。

ですが、「自己肯定感」について検索すると、「高める方法」や「低い原因」のようなワードが沢山出てきて、まるで低いことが悪いことのような扱いです。

そんな「自己肯定感」についてイチロー選手の言いたいことを創造的(想像的)論理性・合理性を使って説明していきたいと思います。

創造的(想像的)論理性・合理性というのはこちらの記事で紹介しています。

また、このような価値観が広まった原因についても話します。

※今回の記事は「自分を高めたい」と思うようないわゆる「意識の高い人」向けの記事となります。

能力の成長を阻害する「自己肯定感」

自己肯定感とは、その言葉の通り「ありのままの自分を肯定する感覚」のことです。

 他者と比較することなく、自分自身が「今の自分」を認め尊重することで生まれる感覚であり、物事を前に進めるための原動力となります。

しかし、場合によってはこの自己肯定感があなたの成長を阻害してしまうこともあります。

例えば、今の自分が好きで今の生活が充実していると思っている人は、「自分の能力を上げたい」「自分を変えたい」と思うでしょうか?

答えは「NO」です。

なぜなら、満たされているからです。

おそらく、イチロー選手はこのような場合の自己肯定感について否定的なのだと考えられます。

「もっと成長したい」や「さらなる高みへ」と思っている方はどこか現状に満足していない所があるはずです。

それが「お金がほしい」なのか「やりがいのある仕事がしたい」なのかなどの違いはあるでしょう。

しかし、こういった感情は裏を返せば「今のお金は少ない」「今の仕事はやりがいがない」
といった現状に満たされていない状態が根本にあるはずです。

こういった感情は自身の成長のための原動力となります。大切にしましょう。

「自己肯定感」が低いと悪いというイメージはどこから来たものか?

ここからは「なぜ自己肯定感が低い=悪い事というイメージが定着したのか?」についてです。

例えば、「今の自分は何をやってもうまくいかない」「どうせやっても失敗する」といった種類の「自己肯定感が低い」は成長の上で悪影響を与えるでしょう。

これは「物事を前に進めるための原動力」になっていない、いわば「自己肯定感」が低すぎる状態です。

この状態は誰であっても良くない状況であることは分かっている話で、わざわざ言われなくても良くないことだと誰しもわかっています。

ですが、この状態だけを集めて「自己肯定感が低いのは悪いこと」としている場合があまりにも世の中に溢れすぎています。

そして、この原因となるのは、商売における「不安の解消」というマーケティング手法です。

「不安の解消」というのは世間一般で広く使われているマーケティング手法で、「銀行」なんかはこのいい例ですね。

「銀行」は「家にお金を置いておくと盗まれるかも」といった不安「信用できるセキュリティ管理がされている場所」を提供することで「解消」することが起源です。

今回の場合は「自己肯定感が低いとやばい」みたいな漠然とした不安を煽り、「この本を読めば自信がついて、不安が解消されますよ」といった具合でしょうか?

あなたはこれを「ビジネスチャンスだ」と思うでしょうか?

最後に

結論を話すとすれば、低すぎる状態も高すぎる状態も良くない、「自己肯定感にはいい塩梅がある」ということでしょう。

しかし、今あなたが思ったようにこの答えは大衆にとって「それは何事もそう」となってビジネスが成り立ちません。

しかし、「自己肯定感が低い事は悪い」といった風評を広めることで、逆に「良くなるためには」を考えさせて、商売の起点にするというのは意外と世の中にはありふれたマーケティング手法です。

こういった「不安の解消」をしている商品を探してみるのも面白いかもしれません。

もし、役に立ったと思っていただけたら、スキしていただけると今後の励みになりますm(__)m

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