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アネット 音と闇が襲いかかる。

「ポンヌフの恋人たち」「汚れた血」のレオス・カラックス監督。
今回はミュージカル?! 愛と幻想に満ちあふれてるはず、と見始めたら、冒頭の監督自身のフランス語の”スタート!アクション!”以降はEnglishだった。
しかも、音響スタジオ(室内)から屋外へと歌いながら、キャストがどんどん増えていく、ワンシークエンス!このシーンでもう前のめり。
おぉ、攻めてるな、観客をニヤニヤさせつつ、舞台の幕は上がるのだった。

これから観るひとのため、ネタばれやめます。
というか、言葉で語れない物語なので、ぜひ音と映像を体験いただきたい。

観終わったあと…
「アダム・ドライバー♥良かったわぁ」と友人はため息。
「えぇ!あんな男、1ミリもええとこ無かったやん。なんで?」
「配役じゃなく男優として。パターソンで最初に観てから好きやねん」
スターウォーズ観てから嫌いやわ。まぁフリ幅の大きい役者ってことは認めるけど」
「だから、いろんな監督のオファー殺到なんやろうね」
「それにしてもレオス・カラックス!やるなぁ!!」
「うん、やられたなぁ。最初、ワケ分からん系かな、と思ったけど」
「いやいや、ちゃんとストーリーあったね~」
そうして、「ウェストサイト・ストーリー」よりこっちやで、と意気投合したのだった。…ごめんね、スピルバーグ監督は苦手なのよ。

加えて、友人は、赤ちゃん誕生のシーンの日本人俳優が出てたというのだ。
気づかんかった私は、あとで検索すると古館寛治、水原希子の名があった。

いやぁ、先月の「ママ・アフリカ」といい、アネットといい、音にゆすぶられる映画を続けてみた2022年春。やはり映画は配信じゃなく映画館で観るのが好きだ。

アネットの原案と音楽を担当したスパークスについては
やどかりさんnoteをどうぞ。

それではどうぞ息すらも止めてご覧ください!

アネット annette (2021年) ★★★★☆
仏・独・ベルギー・日・共同製作 配給=ユーロスペース 
監督:Leos Carax 原案・音楽:Sparks
出演:Adam Driver,Marion Cotillard

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