見出し画像

遊びをせんとや生まれけむ

子供たちの可能性は無限。大人(指導者)たちは子供たちに自分の好きなことを見つけさせる使命があります。しかし自分の好きなことだけに没頭すれば孤立する・孤独になることもあります。自由であるからこそ不自由も見えてきます。

好きなことは嫌いなことの繰り返しの中から見つけ出すもの。自由は 自立する 自分を躾する 自己表現・自己実現する といった不自由の積み重ねから知るもの。自分の好きなことを見つけるということは 自立した個 逞しい個 を育てることにつながるはずです。「艱難、汝を玉にす」というように。

能の世界に「能の守」という言葉があると聞いたことがあります。能を自由に舞うためには 基本を繰り返し繰り返し学ぶことでしか修得できないということだそうです。つまり 基本の徹底の先にしか自由はないということ。言いかえれば 基本を徹底すればその先に自由があるということ。嫌いなことの繰り返し不自由の先に自由があるようです。

子供たちには 一心不乱に好きなことができる環境を作ってあげたい。論よりモチベーション。頭で考えるよりもまず好きなことをやらせる。上手くなりたいからやるのではなく楽しいからやる。上手くなりたいからドリブル練習するのではなく ドリブルが楽しいからボールを蹴る。その時その時の練習を楽しみながら基本を積み上げて さらに体力やテクニック スキル そして人としての幅まで広げられれば幸せです。そのためには好きという気持ちが絶えずなければいけません。好きな気持ちを大人(指導者)の身勝手で奪ってはいけない。基本ができたら子供たちを信頼して巣立たせましょう。そうした環境を整えてあげたい。

「ちょっとやってみようかな、マネしてみようかな」というところからカラダの使い方に興味をもってもらえれば嬉しいです。