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我にたためる翼あり

若い時分 人づきあいや仕事の要領が悪く 何かうまくいかないことや小さなことでつまづき 思考が堂々巡りになってしまい 行動が前に進まなくなることがありました。そうした時に 本だったのか何だったのか さっぱり覚えていないのですが  読んだモノにこんな言葉がありました。

「我にたためる翼あり」

その当時の私の心に 意識に残る言葉でした。どなたの言葉なのかもあやふやで その解釈も勝手なものでしたが 以来 うまくいかないことやつまづいている状態の中で「ああ そうか」と神の啓示のようなものでした。「私には たたんだ翼がある 駄目なら 嫌なら 次にいけばいい  飛び立てばいい(やめればいい) だからもう少しだけ頑張ってみよう」というネガティブな解釈が気を楽にしてくれました。

この言葉は バーネット作「小公子」を日本に初めて紹介した若松賤子さんの言葉。「私は からだの中にたたんだ翼を持つ者なのだ。その翼が開くことを信じて努力をして その時を待ってみよう」という意味だそうです。  

若松賤子さんは 若くして病に倒れ  本当は 無念の思いと祈りをこめた言葉だったかもしれませんが 私が一度そう勝手に解釈してしまってからは 心もとないことがあるたびに この言葉を思い出しています。

今になってもまだ私の翼が開いたかどうかは定かでありません。

「ちょっとやってみようかな、マネしてみようかな」というところからカラダの使い方に興味をもってもらえれば嬉しいです。