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わたしの好きな周南市の風景 「金剛山からのまちの眺め」 ふるさとBookmark

目の前にコンビナートのある海、徳山下松港が広がり、すぐ後ろに中国山地が迫る。我が家のある今宿地区や岐山地区の北部に横たわる金剛山からの風景。子供の頃、駆け回って遊び場にしていた場所だ。市街からよく見える急峻(きゅうしゅん)な斜面だが、駅から徒歩1時間程度で中腹まで登ることができる。この中腹に、まちがよく見えるお勧めのポイントがいくつかある。

駅を出て北へ20分。周南バイパスの喧騒を横切り、昔は畑だった住宅地の路地を登ると森が現れ、静かな道につながる。木々の葉音や鳥のさえずりを聞きながら歩くと、猫が挨拶をしてくれたりする。時々船の汽笛が聞こえ、山に居ながら港を感じる。小さな沢もあり、夏にはわずかにホタルが舞う。一瞬、まちなかであることを忘れてしまいそうな場所だ。しばらく進むと、木々の隙間からまちの景色が眼下に現れる。

きらめく水面、港に停泊中の多くの貨物船、煙突とコンビナート、静かに横切る新幹線、黒髪島や幾重にも重なる島々、晴れた日は彼方に見える四国や九州。まちの営みと豊かな自然が混在する。大自然だけでも、人工物だけでもない、リアル周南市の心地よい眺めだ。

私がふるさとを表現するのに、すべてが一枚に収められる場所である。

周南の魅力を言葉にすることは、自分のふるさとを確認すること。稚拙ながら、少しでも紡いで共感できる言葉で「周南びと」をつなげられたらと思う。市民ライターMASAO







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