見出し画像

熊本県知事選迫る 候補者に問う 熊日編集局長 亀井宏二氏の「手紙」

 蒲島氏が、来るべき知事選不出馬を決め、幸山氏が立候補を表明し、副知事の木村氏も1月9日には、正式に出馬表明するとみられています。様々な課題がある中で、県政のかじ取りを担う県知事選挙は、174万県民にとって極めて重要です。
 候補者の政策、見解もまだ出されていませんが、1月1日の熊日に掲載された編集局長、亀井宏二氏の「読者のみなさんへ」の中の、「立候補をめざす方々への手紙」を紹介します。

「拝啓 例年以上に身の引き締まる思いで新年を迎えられたことと存じます。県政には、熊本地震や熊本豪雨からの復興、熊本空港アセス鉄道の整備計画など課題が山積みです。ただ、これらの個別課題に対するお考えだけでなく、全国で共通する課題についてもお聞きしたいと思っております。少子化や人口減少、高齢化、ジェンダー平等、多文化共生といった課題です。いずれも県の未来に直結するからです。
 それらの現状を踏まえて20年先、30年先を見据え、『こんな熊本を目指す』というビジョンを期待しています。それを実現するための具体策、期限付きの数値目標も可能な限り、お示しいただければ幸いです。
 いとおしいと思う郷土を次の世代に引き継ぎたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。 敬具」

 本当にその通りです。今年はTSMCも本格稼働します。県経済へのプラスがある反面、地下水や農業への影響、交通渋滞や地価高騰、人手不足での中小企業への影響なども懸念されています。
 熊本都市圏が発展する一方で、県南や天草、中山間地の状況は深刻です。農林水産業や環境を守ることを基礎に、県全体のバランスある発展が求められています。川辺川ダム問題や水俣病被害者の救済問題もあります。
 県民の皆さんが、知事選挙に関心を寄せ、熊本の未来にふさわしい候補者を選択されることを望みます。
 

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!