見出し画像

マッチングアプリでヤリモクに遭遇した話 後日談+α


後日談

ヤリモク男の魔の手から逃れて、無事家に帰ってきた私。
このままこの男と関わることはない、と思っていたのだが…

今までの経緯はこちらから↓

その①


その②

その③

その④

その⑤



ヤリモク男と会ってから約2週間が経った。
私から連絡することも、向こうから連絡が来ることもなかった。

私はというとアプリで気になっていた人と会うことができ、2回目のデートも済ませ、なんとなくうまくいきそうな雰囲気が漂っていた。
このままうまくいってくれればと思っていて、あの男のことなんて頭から消え去っていた。

朝起きてスマホを見ると、あの男からLINEが来ていた。


🚹「元気ですかーヽ(*゚∀゚*)ノ」


メッセージが来た時間を見ると、夜中の1時近く。
こんな時間にくだらないこと送ってくるなよ😠
返信しようかどうしようか迷ったが、結局、

🧸「仕事が忙しく慌ただしい日々を過ごしていますが、なんとか元気でやっています」

と送っておいた。
また会おうと言われても「仕事が忙しい」と言って断れると思ったのだ。

🚹「そうなんだぁ アプリはどうなったー?」


実は私はこのところアプリにはログインしていなかった。
気になる人とLINEは交換していたし、他に気になる人もいないし、誰かを探すのをやめていたのだった。

っていうか、そんなこと聞いてどうしたいの?
誰かとうまくいってたってあなたには関係ないでしょ?

🧸「仕事が急に忙しくなって最近は全然開けていないです」

(←あくまで仕事が忙しいということにしておいた。本当は違うけど。)

🚹「そっかぁ 次はいつおデートしてくださるのかなあ」

デート?
だって最初に会う時、「練習台になりましょうか?」ってあなたが言って私も「お願いします」って返しましたよね?

最初に会ったのはそもそもデートじゃなくて練習台だし。
次のデートなんてあるわけないじゃない。
そもそも最初も存在しないんだもの。

🧸「私とあなたがいつデートしたんでしょうか?」

と返してやろうかとも思ったが、揉めるのも面倒なので、

🧸「しばらくの間は仕事が忙しいので、また落ち着いた頃にでも!」

と書いた。


男からは「り」ときた。
最後までふざけた男だった。



小ネタ集


本編から泣く泣く削除したエピソードをここで成仏させようと思う。

いいね数


ヤリモク男は超人気会員だった。
多分全国でもトップクラスなんじゃないだろうか?
私が使っていたアプリは直近1ヶ月のいいねの数しか見られないようになっていた。
つまり、累計のいいねは本人にしかわからない。

ヤリモク男がプロフィール画面を見せてきた。
直近のいいねは50そこそこであったが、累積いいね数は1225だった。
アプリを初めて2ヶ月くらいという話を信じるとすれば、最初の1ヶ月で1000以上いいねを集めたことになる。
一般的に男性はいいねを貰いづらく、女性より圧倒的にいいねの数が少ない。
この男はそこらの女性よりもいいねを集めていて、「男性の人気って一極集中なんだな」と思った。
(性格はアレだけど、条件だけはすごく良かったから、人気なんだろう)


会った人


それだけいいねをもらっているにも関わらず、このアプリで会ったのは私を含めて3人だと言っていた。
それは多分嘘だろう。

1人目は特筆することがないのでここには書かない。
2人目の人はすごかった。

🚹「年収が800〜1000万の人だったんだよ。社会勉強を兼ねてアプリをやってるって言ってた」
🧸「すごい稼ぐ女性ですね!どういう職業の人なんですか?」
🚹「LINE交換して本名がわかったからネットで検索してみたんだけど」




🚹「その人、市議会議員だった」





🧸「今時、市議会議員の方もマッチングアプリなんてやってるんですね🫢」

🚹「すごいよねー でも結婚したら選挙で当選した時に、隣でバンザイってやらなきゃいけないかと思うと嫌でもう会ってない」

🧸「えー別にそんなのいいじゃないですか」

稼ぎが良くて社会的地位のある女性は嫌なんだろうか?
器の小せえ男だなー

それにしても市議会議員もマッチングアプリを利用しているとは…
マッチングアプリの利用層の広さを知ってとても驚いた出来事だった。



おわり

サポートありがとうございます! いただいたサポートは、書籍購入などに使わせていただきます。