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マッチングアプリでヤリモクに遭遇した話 完

ヤリモク男の荷物からコ●ドームが出てきたのをみてしまった私。

今までのお話はこちらから

その①


その②


その③

その④





ご飯代は全額ヤリモク男が奢ってくれた。
コースが6000円で、ドリンクが1000円×2〜3なので一人8、9000円くらいしたんじゃないだろうか。
せめていくらかでも払わなければと思ったのだが(←もう二度と会わないわけだし、メシモクとか思われるのがイヤだったのだ。ちなみにただ飯目的でアプリの人と会うことをメシモクというらしい。)

🚹「俺めちゃくちゃ稼いでるから」

と言われて拒否された。

…うん。
まあ私の倍以上稼いでるし、痛くも痒くもない金額なのかもな。
一応4回くらい確認しても拒否されたからご馳走になっても構わないよね。


お会計を済ませお店を後にした。
ヤリモク男と並んで歩いてみると、つくづく背の高い男だなと思った。
私が7cmくらいのヒールを履いていてもまだ結構な身長差があった。

🧸「ヤリモクさんって本当に背が高いですよね」
🚹「俺184cmあるからね」

🚹「俺たちの身長差って結構いい感じだし、付き合わない?」
🧸「またまた〜」

冗談じゃない。
なんで身長差がいい感じなら付き合わないといけないんだ?
こういうノリの軽い人、好きな人は好きなんだろうけど、私は無理だな。


そんな話をしているうちに駅に着いた。
私と男が利用する路線は別だったので、

🧸「私は〇〇線ですので、こちらで失礼します」

と言った。

すると、男は私の手をガシッと掴み、私の指を撫でながら


🚹「俺の家とくまのさんの家、どっちに行く?」

と言ってきた。



はい、出たー
ダブルバインド

これ「ラブホの上野さん」で見たやつだ!!(←進研ゼミか🫲)


ダブルバインドとは?

YesかNoかで質問するのではなく、AまたはBだったらどちらがいい?と聞くことでNoの選択肢を奪い、強制的にどちらか選ばせる方法。

「ラブホの上野さん」というドラマ化もされた漫画で見たことがある手法だった。

作中では「あっちの汚いホテルと綺麗なホテルどっちがいい?」という感じで使われていた。
こちらの記事に詳細が載っているので、興味があればどうぞ↓

(余談だが、ラブホの上野さんの本郷奏多はめちゃくちゃいいぞ。すっごいハマり役。見てない人はぜひ見てほしい。)




🧸「…どっちも行きません 帰ります」

🚹「ねえ本当にもう付き合っちゃおうよ」
🚹「まだ1回しか会ってないし、結婚したいかどうかもまだわからないけど、とりあえず付き合ってみないとそういうのもわかんないじゃん?」


なんか必死だな…
付き合うことになれば、私が家に行くとでも思っているんだろうか?
付き合ってないから家に行かないということではなくて、単純にこいつがタイプじゃないだけだし…

というより、そこまでして初対面の、よくわけのわかんない女を家に連れ込みたいのだろうか?
男性の性欲が本当に理解できない。
とりあえずここではっきりと「付き合わない」とか言うと、ぐだぐだと何か言われて帰れなさそうだったので、


🧸「まだ一回会っただけなので… もう少しお互いのことを知る時間が欲しいです」
🧸「今日はこれで失礼します」


🚹「…うん、わかった またごはん行こうよ」

🧸「はい」

まあ、もう会う気なんてないですけどねー
ごはん代を全額奢らせてしまうことになって、若干の申し訳なさを感じないでもなかったが、これ(奢り)もヤツが選んだことだし、仕方ないよね。


電車の中で、さすがにお礼くらいはせねばとスマホを見るとヤツからメッセージが来ていた。

🚹「今日はありがとうございましたあああ」


あああってなに?
と思ったが普通に
「今日はご馳走になり、ありがとうございました。お話できて楽しかったです」と返信しておいた。

🚹「みーとぅー またご飯行こー」



これっきり私の方からこの男に連絡することはなかった。
そして向こうも察してくれたのか、私に連絡してくることはなかった。










と、言いたかったのだが…



実は後日談がある。


本編はこれで最終回。

でも、後日談がもうちょっとだけ

つづく

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