見出し画像

「ひとりじゃないよPJ」を応援したい ~コロナで取り残される子供たち~

コロナで休校が長びいている。その間の子供の世話が各家庭に任されていることによって、各家庭の格差がそのまま子供にいってしまっているようで辛い。休校が発表されて、一番最初に思ったのは、「給食で食いつないでいる子たちはどうするの?」だった。案の定、その後、こども食堂が感染リスクを考えてクローズ、などのニュースを見て、ますます心配になった。

そんな中、小島慶子さんや、Business Insider編集長の浜田敬子さんらが、ひとり親やこども支援のための「ひとりじゃないよPJ」を立ち上げたというニュースをみた。

私は職場のボランティア活動で、子供の居場所支援や、学習支援、こども食堂など、主に子供の貧困問題を支援する団体から話を聞いたり、実際に子供たちに会ったりしたこともあり、非常にこの問題に関心がある。でも世の中の認知はまだまだ低いと感じていた。

そこへきて、このプロジェクト。自分と同じ男2人を育てる母親で親近感を持っている小島慶子さん(この方のVERYのエッセイはいつも最高)と、AERA編集長時代からリスペクトしている浜田さんが呼びかけ人、ということで、とても嬉しい。寄付が集まるのももちろんだけど、コロナ騒動で、大変な思いをしている子供たちがいること、それを支援しようと、本当に一生懸命頑張っている人たちがいるということを世の中にもっと知ってもらえたらいい。支援団体の動画など、すごくわかりやすいので、ぜひ、サイトをご覧いただきたい。

「問題があると知ることも大事」浜田敬子さんからのメッセージ

東大生の親の平均年収は1000万以上、と話題になったのも、もう随分前のことだと思うけれど、日本て、本当に、親の年収が、子供に与えられる教育レベルに直結する国だと思う。親が貧困ゆえに、教育が受けられず、そして貧困が世代交代していく。そんな夢も希望も持てない子供がいていいわけがないと思う。子供はミライの社会を作る希望。なぜ、政治家はもっとここに投資しないのか。

最近はあまり見ないようにしているが、あるテレビのワイドショーで、芸能人のコメンテーターが言ってた。「私も親として、感染のリスクが少しでもある以上、子供を学校には行かせたくないです!命が大事ですから!」

それを聞いて、私は心底怒りが湧いてきた。本当に久しぶりに、めっちゃめちゃ頭にきた。理由は2つ。

理由1:お前みたいに、みんな金持ちの家ばかりじゃないんだよ!

学校がなくても、あなたの子供は、学校以上の最高の教育をオンラインや家庭教師から与えられ、給食以上に美味しい食事を与えられ、何不自由ない快適な生活を送っているんでしょうね。学校がなきゃ、満足にご飯も食べられず、一人きりで放置され、教育の機会もゼロになってしまう子のこと、考えたことある?

理由2:生きる以上、リスクなんてゼロにならない!

リスクなんて、コロナ以外にもたくさんあるし、絶対ゼロになんてならない。命が大事でリスク全回避というなら、毎年子供が溺死してるんだから、海・川・プールには絶対行くな。交通事故にあう子が毎年いるんだから、外を歩かせるな。インフルエンザで死ぬ子も毎年いるんだから、冬の間中、家にいろってこと。

こういう「命が大事なんだから、休校!」という人たちの裏で、本当に苦しい思いをしている人たちがいる。もちろん、感染を広げないための我慢や制限は必要。でも、正しくリスクをはかって、そのリスクの最小化や、休校によって新たに生まれるリスクへの対処をしっかりと考えた上で、休校の判断をして欲しい、と心から思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?