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北欧めぐり1週間、いくらかかる?【住んでみた北欧 #2】

バックパックで1週間の旅

フィンランド滞在前に、ほかの北欧の国も見ておこうと、1週間の旅を企画した。目的地はストックホルム、イエーテボリ(スウェーデン)、コペンハーゲン(デンマーク)の二国三都市。いずれもサーキュラーエコノミーやスマートシティの取り組みが有名な都市だ。

移動が多い旅になるので荷物は最小限にしたい。なのでまず日本からフィンランドについたらAirbnbで予約した部屋に直行してスーツケースを預かってもらい、バックパックひとつで移動することにした。荷物預かりはホストに言ったら快くOK。住む場所の下見とホストに挨拶もできるので一石三鳥、我ながらいいアイデアだ。

バルト海を囲む北欧諸国は陸、海、空すべての移動手段がある。今回はなるべく「空」つまり飛行機を使わないようにしたかった。早いのはメリットだがその国のことがよくわからないし、そもそも急ぐ旅ではないからだ。それとCO2削減の意味もある。最近の飛行機予約サイトは「この便は通常より○%CO2削減できます」という表示があるぐらい、そこは重要ポイント(気休めのような気もしますが)なのだ。なので、こんな旅程を組んでみた。

<スウェーデン3泊、コペンハーゲン3泊の旅プラン>
1日目 ヘルシンキ早朝着。空港から電車でエスポーの滞在先に寄ったあと、列車で2時間のトゥルクへ。夜のフェリーでストックホルムへ。(船内泊)
2日目 早朝ストックホルム着。一日見て回る。(ホテル泊)
3日目 午後、列車で3時間のイエーテボリへ。知人と合流。(ホテル泊)
4日目 夕方列車で3時間半のコペンハーゲンへ。(エアビー泊)
5日目〜6日目 コペンハーゲン(エアビー泊)
7日目 午後便の飛行機でヘルシンキへ。フィンランド滞在開始。

寝台フェリーやエアビーを使ってコストダウン

まず最初はバルト海を渡るフェリー。9階建ての巨大な船らしいが、移動と宿泊が一緒になるのでコスパがいい。いわゆる「豪華客船」ではなく、現地ではよく使われている移動手段で中にはスーパーやレストラン、ゲームセンターもある。フェリーは日によって値段が全然違って、あいにく高いレートの日で日本円で約13000円。ホテルと同じぐらいの値段だが、移動も込みなのでやっぱり安い。

https://www.vikingline.com/ Viking Lineホームページより

初日ホテル代が浮いたぶん、ストックホルムではちょっと贅沢にヒルトンにした。何しろ滞在が短いので、効率的に回れるロケーションがほしかったのだ。これぞストックホルムという外観も最高だ。

海に面した最高のロケーションにあるヒルトンホテル。ヒルトンホームページより

「サステナビリティな目的地」世界ランキングナンバーワンのイエーテボリは、ストックホルムと比べるとホテルがだいぶ安く、駅近のロケーションのいいホテルが1万円ほどだった。

イエーテボリからコペンハーゲンは、列車で3時間半と国内移動と変わらない距離で、運賃も安い時間帯だと5000円ほど。オーレスン海峡を超え、スウェーデンからデンマークに入る。

3泊するコペンハーゲンはホテルではなくAirbnbにした。コストが抑えられるのと、ホストにいろんな情報が聞きたかったからだ。ホストは女性のカメラマンで話しやすそう。部屋はだいぶ狭いようだが場所が抜群なので、街中を動き回るのに便利。同エリアのホテルと比べると格段に安く1泊1万円であげることができた。

コペンハーゲンの部屋。Airbnbのサイトより

最後のコペンハーゲンからヘルシンキは、残念ながら飛行機しか手段がなかったが、1万円を切る運賃はありがたい。ただし、SAS(スカンジナビア航空)は荷物預かりは有料なので、バックパックで機内持ち込みはやはり大正解なのだ。

案外リーズナブル?なヨーロッパの旅

ということで、1週間の旅費を計算するとこんな感じ。

・トゥルク→ストックホルム フェリー泊 13,950円
・ストックホルム 1泊 22,448円
・ストックホルム→イエテボリ 鉄道 6,800円
・イエテボリ 1泊 9,925円
・イエテボリ→コペンハーゲン 鉄道 6,330円
・コペンハーゲン(Airbnb)3泊 30,711円
・コペンハーゲン→ヘルシンキ SAS 9,630円
合計 99,794円

1週間3都市まわって10万以内に抑えることができたのは我ながらグッジョブ。ツアーや代理店に頼まず自分でプランニングするメリットである。高いというイメージがあるヨーロッパだが、こうやってみると日本国内の旅行とそう変わらない。むしろ鉄道などは、新幹線の早さはないかもしれないけど国を移動するのに7000円以下、お安く感じてしまう。(ただし、飲食が高いので要注意)ちなみに、ホテルや飛行機は、一元管理したいのでOTA(オンライントラベルエージャンシー、私の場合はエクスペディア)を通じて購入した。

今回の旅と長期滞在は、環境メディア「環境と人」に一部サポートしてもらっていて、サーキュラーエコノミーとサステナビリティをテーマに、現地から記事を書いていく。前回のポストで紹介したユーチューバーのしげさんのような、執筆しながらの旅だ。もちろん、このnoteも書いていくので、カフェ立ち寄りが多くなりそうだ。


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