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「光る君へ」では「鳥の声」に注目だ

ボクの大河ドラマ歴は鎌倉殿からなので、浅いのですが、ちょいちょい気になっているのが「鳥の声」です。
特に鎌倉殿では効果的に?意図的に?鳥の声が入っていて確実に狙っているなと感じてはいましたが、内容を追うのに一生懸命だったので鳥はあとまわしになっていました。
どうする家康でも鳥の声は入っていたけど、あくまで臨場感を持たせるための鳥の声だった感じがして「気のせいかな〜」なんて思っていたのですが、今回の光る君へはまた狙って入れている気がします。
なので、まとめます。

(聞き間違いもあると思いますので、分かる方からの「そうだそのとおり」または「いや、こっちの鳥じゃない?」というコメントお待ちしております〜)


まひろが飼育していたのはヤマガラ

まひろ(紫式部)が飼育していた小さな鳥はヤマガラでした。
人懐っこい鳥で有名で、賢く器用なので、その昔は縁日などでおみくじを引く芸を披露していたそうです。平安時代にはすでに飼育されていたようで、その記録が残っているそうです。

細かいな〜と思ったのは、春のシーンではツーツーピーと、ちゃんとさえずりをしてましたね。

鳥の鳴き声は普段の会話である「地鳴き」と、ラブソングの「さえずり」があって、さえずりは基本的には春に鳴きます。ウグイスのホーホケキョは知ってる方多いのではないでしょうか。あんな感じで、種類別に鳴き声が違います。

終始イライラの道兼の後ろではカケス

次男道兼は、なにがご不満なのか終始イライラでしたね。
彼の後ろで鳴いていたのはカケスだったと思います。ジェ、ジェ、ジェ。って声です。

ドングリ好きの鳥で、青い羽が美しく、特にイラついた様子はありませんが、カラスの仲間ということもあってか声がダミ声なのが残念ポイント。

川のシーンで鳴いてたキリリリーはカイツブリ

三郎とまひろが川で出会うシーン。あの後ろで鳴いていたのはカイツブリです。時代劇で川といったらトビのピーヒョロロなのに、カイツブリを選ぶあたり、やっぱり「狙い」を感じます。このことからも、光る君へでは鳥の声にも注目した方が良さげだと思うわけです。

楽しみでしかない東宮様

東宮様の変顔の後ろで鳴いていたのはヒヨドリです。
もうまさにぴったりな選択です。
あのシーンに合わせるならヒヨドリでしょう。

実際、ヒヨドリは勝気な性格でエサ場でほかの鳥を蹴散らして、ビエー!ギェー!って大きな声で騒いでいます。

このドラマはモズの声に要注意です

で、モズです。
モズのキィキィキィキィって声が、あっちこっちに流れていました。

モズは秋になるとキィキィキィキィと鳴くのですが、それはなわばり宣言のためなんですね。で、肉食の鳥でもあるので、劇中にこの声が出てくれば、おおむね「怪しい」わけです。

実際、ドラマラストの頃に、お母さん(ちやは)が刺されてしまうわけですが、その直前のシーン。まひろに「お礼参りに行きましょう」と誘うところで、後ろにいたのがモズでした。

これが秋を象徴するシーンなら「秋を印象付ける鳴き声」で済まされるんでしょうけど、第1回は基本的には正月前後の話でしたから。秋の鳴き声であるモズの声を入れるのは「狙い」があるとしか考えられません。

道兼と三郎が、母に呼ばれて一緒にお菓子を食べるシーン。あの後ろでもモズがキィキィしてました。BGMはのんびり、ほんわか系なのに、鳥の声はモズ。はい、怪しい。
実際、この後、道兼が三郎をボコすんですけど、なんかそれだけじゃなさそうですよね…

あと百舌彦(三郎の付き人)と、町娘(野呂さん)が手を繋ぐシーンあったじゃないですか。あの後ろでもモズが鳴いてるんですよ。ちょっとほかの音も入っててわかりにくいけど、たぶんモズだと思います。
ってことは、この二人は、単なる庶民の恋ではなく、一悶着起きるのかもしれません。

光る君へはヘッドホンで見るべきかも?

とまあ、気づいた鳥たちを中心に紹介しましたが、これ以外にも結構いろんな種類が鳴いてました。どうやら耳が忙しくなりそうなドラマのようです。

少なくともモズには要注意ですね。
鳴き声を予習したい方はこちらが便利です↓

https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1502.html

ヤマガラは逃げちゃったのでもう聞けないかもしれませんが、母との思い出シーンとかで聞こえるかもしれませんね。

こんなに野鳥を並べられてもわからんわって方へ

最後に宣伝です。
ボクの本「エナガの重さはワンコイン」では、これらの鳥たちのことを初心者の方でもわかりやすく紹介しています。日本国内(特に本州)では普通に見られる鳥を中心に紹介していますので、これを機会にちょっと覚えてみようかな〜って方にはぴったりの一冊です。

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