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中国で居留・就労許可申請が受理されて、アニメ「PSYCHO-PASS」を思い出したお話

今日は中国での居留許可・就労許可が貼付されたパスポートを役所へ取りに行く予定です。

当然のことですが、その国の国籍を持たない人が生活したり仕事したりするのに政府による許可が必要です。もちろんEU加盟国は国という枠組みではなくて、加盟国という枠組みでルールを運用しています。ただ、枠組みが国、連邦、同盟国、加盟国のいずれだとしても、自分のテリトリー外に許可なく滞在することは許されていません。

もちろん、日本人であるわたしは日本へ住むことができます。これに許可や申請はいりません。日本から追放されると言うことはありませんし、日本へ入国を拒否されると言うこともないでしょう。

日本人であるわたしが日本に住みたいと思えば、日本のどこででも暮らすことができます。また、海外で暮らそうと思えば、相手国の提示している条件に従うなら許可を得られる可能性があると言うことです。

今回の居留・就労許可の更新は非常に順調で、書類を提出した際に事情の説明を求められたりすることもありませんでした。弊社は数名の外国人教師を抱えていますが、最初に提出した書類のみで許可がでたのは初めてのことで驚きました。

しかし、最近就労・居留許可申請が受理されずに、帰国となった外国人の話も聞きます。

当局は申請を受理しない理由を教えてくれませんで、推測するしかありません。とあるエージェントの説明では、納税に関して不備があったとか、何か非合法な活動に参加していると見なされたとかの理由ではないかと話してました。

犯罪歴がなくても、犯罪予備軍と見なされてしまうと許可の更新ができないとは厳しいなと思います。ただ、そもそも外国人には日本でいうところの経済活動の自由がありません。自由がないから許可が必要で、その許可を与えるか与えないかを決めるのは相手に権利ってことです。

ですから、相手から要らない人材と見なされて許可が出なかったとしても仕方がないってことです。ここまで書いてきて「シビュラシステム」のことを思い出しました。

シビュラシステムとは、アニメ「PSYCHO-PASS」に出てくるコンピュータで、人々の精神状態を数値化して、犯罪予備軍を隔離したり、人の日常の生活、例えば進学、就職、結婚などの決定にも大きな影響を与えます。もし犯罪予備軍と見なされれば犯罪を犯していなくても隔離対象となります。

もし、自分が中国で暮らすなかで、自分の知らないところで排除対象としてリスト化されていると思うとちょっと不気味に感じます。もちろんやましいことはありませんのでビクビクしながら生活したりしませんが、心からリラックスできる状況ではないなと思います。

とある中国人と話していて、その人は中国人にも日本人の思う経済活動の自由はないよといいます。都市部での生活が許可されないだけではなくて、自国民なのに良くわからない理由で逮捕されることもあるしねといいます。

シビュラシステムについて話すと、中国では放映できないアニメだろうねと言うので検索してみたら、2015年には放送禁止になってました。

それはさておき、自分が日本国籍を有していること、言い換えると、自分が生まれながらに持っている権利にもっと感謝しないといけないなという気分になります。

今のところ、中国人から「嫌なら中国に帰れ」と言われたことはありませんが、何か起きたら日本へ戻れるあなたが羨ましいといわれることは良くあります。確かに、帰れる場所があり、帰る権利を持っているというのは当たり前のことではなさそうです。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。また明日。

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