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スタバでコーヒーを飲む中国人大学院生は増えたけど、不安が消えない件

わたしは中国の大学院で講師をしています。

ただ授業は前期しかありませんし、学生も40名程度のこぢんまりとしたクラスです。とはいえ40名も集まれば、様々な個性が集まってきますし、大学院ということもあり年齢層にも幅があります。

昨年、学生と接して感じたのが不景気でした。ほとんどの学生が白湯を飲み、スタバやジュースを飲まなくなってました。

また、外食もあまりせず、学食ですましたり、外食するにしてもレストランではなくて、20元程度で簡単に食欲を満たせる食堂で食事をします。

さて、今年度の学生たちはどんな感じかと観察してみると、経済力は通常のレベルに戻ったように感じます。

授業にスタバで買ったコーヒーや、ジューススタンドで買ったであろう飲み物を持ち込む学生がいます。これは去年にはなかった現象です。

ちなみにスタバのコーヒーは30元(600円)はしますので、手軽な飲み物ではありません。果物が入った飲み物や、ミルクティーも同じような価格帯です。

加えて、学生たちは旅行にも前向きです。今週は中国の大型連休です。日本への旅行を計画している学生もいましたし、国内旅行を楽しむ学生も多いです。

もちろん、去年はゼロコロナまっただ中で、旅行なんて夢の話、帰省すらままならない状況でしたので、単純に比較はできません。しかし、去年の学生と比べると今年の学生たちは経済的な自由を楽しんでいるように感じます。

時短営業していた学内にあるスタバも営業時間は通常に戻ってましたし、昨年はわたし以外客がいないってことが多かったのですが、今は座席がないってこともあります。

それで、少なくとも大学院内では、消費活動もある程度活発になったのだろうと思います。

昨年、わたしは学生たちがお金を使わなくなったのをみて、自分の仕事の先行きに不安を感じました。

では、彼らの経済活動がある程度戻ったのをみて、不安が解消されたかというと、そんなことはありません。彼らの景気感が復活したのは喜ばしいことです。

今年の学生たちは、30元のコーヒーを節約する必要がないと感じています。しかし、卒業後の就職に関しては不安を抱えています。同様に、私も現在は普通に生活しています。極端な節約は必要ありませんが、将来に対する楽観的な見方はしていません。

強制的に持続可能な社会を作ろうとして、無理とガタがきているように見える中国で、今後の展開を考えるのは相当に難しいことだなと考えてしまいました。

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