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Don't Watch What You Eat 〜タダシイ ダイエット ノ ススメ〜

2005年2月17日の日記。
米国ヴァージニア州の片隅にある日系企業の現地法人で、日本人駐在員である「ぼす」の元、秘書兼通訳兼「やっかいごと よろず引き受け業」的な何でも屋さんとしてお仕事をしていた頃のお話。
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今日もまた仕事と全然関係のないメールが届いたのである。

発信元は、手を変え品を変え、常にダイエットに夢中になっている同僚ローズ女史である。なんでも先祖代々心臓病が多い家系らしく、「心臓病を防ぐ」「健康にいい」と聞けばとにかく試さずにはいられない。

低脂肪ダイエットから低炭水化物ダイエットに乗り換えたかと思ったら、キックボクシングのクラスに通い出し。そうかと思えばすぐに飽きて今度はパワーヨガに手を出し、最近ではピラティスとやらにハマっているという。

もちろん「アトキンス式」だとか「サウスビーチ式」だとか話題になったダイエット本はすべて読破している熱心な読書家だ。

ドクターが言うには、平均体重を「やや」上回る彼女にとってとにかくいちばんの「心臓病予防法」は体重を平均値まで落とすことらしく。

とにかく語り出したら止まらない。きっと一晩かけても時間は足りない。ダイエット遍歴と蘊蓄話を聞いてるだけでこちらがげんなりしてしまうほど古今東西ありとあらゆることを試してきたローズ女史。

カロリー計算もするし、栄養学もかじった。ダイエット食品や「やせ薬」につぎ込んだ金額もばかにならない、と鼻息も荒く豪語するローズ女史なのだが悲しいかな、なかなか本人が当初思い描いたような結果が出ず、傍目からはわからない程度の体重を減らしてはリバウンドする、というのを繰り返しているのである。とにかくいつも新しいダイエット法はないかと目を光らせているのだけれど。

そんな彼女が今日送ってきたメールの件名は

DON'T WATCH WHAT YOU EAT
(食べるモノに気を遣うのはやめなさい)

今までいろんな情報に踊らされて、いろんなタイプの食事制限をしてきたけれど、今度こそは確かな情報を手に入れたという。
以下は、実際のメールからの転載である:

For those of you who watch what you eat, here's the final word on nutrition and health. It's a relief to know the truth after all those conflicting medical studies:

1. Japanese eat very little fat and suffer fewer heart attacks than Americans.
2. Mexicans eat a lot of fat and suffer fewer heart attacks than Americans.
3. Chinese drink very little red wine and suffer fewer heart attacks than Americans.
4. Italians drink excessive amounts of red wine and suffer fewer heart attacks than Americans.
5. Germans drink a lot of beers and eat lots of sausages and fats and suffer fewer heart attacks than Americans.
Conclusion: Eat and drink what you like. Speaking English is apparently what kills you.

数え切れない程のダイエット失敗にもめげず、常にユーモアを忘れない彼女のことが、ワタシは大好きである。

かなりテキトーな和訳はこちら:
何を食べたらいいのか気を遣っているあなたに朗報。(今まで色んな情報が飛び交っていたけど)ついに判明した栄養と健康についての決定的な情報は以下の通り。これで矛盾した臨床研究結果に頭を悩ませる日々ともオサラバです。

1.ほとんど脂肪分を摂取しない日本人はアメリカ人より心臓発作を起こす率が低い

2.大量の脂肪分を摂取するメキシコ人はアメリカ人より心臓発作を起こす率が低い

3.赤ワインを殆ど飲まない中国人はアメリカ人より心臓発作を起こす率が低い

4.大量の赤ワインを飲むイタリア人はアメリカ人より心臓発作を起こす率が低い

5.大量のビールを飲み、大量のソーセージや脂肪分を摂取するドイツ人はアメリカ人より心臓発作を起こす率が低い。

結論:好きなものを食べて好きなものを飲みなさい。あなたを死に至らしめるのは(あなたが摂取している飲食物ではなく)あなたが「英語を話す」からに他ならないのです。

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