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謝罪コメント せっかくの謝罪

謝罪は、信頼回復のための、最後の、そして最高のチャンス。
失敗した時こそ、正直に真摯に自分と向き合い、振り返ることができるのですが、つい、焦ってその場を逃れようとしがちなのも、謝罪の場面。振り返るのは、失敗した時には苦しい作業だけど、自分の心の大掃除と捉え取り組むのが成功のポイント。今回は、この苦しい場面で見落としてしまった謝るべき相手のお話し。

4月27日、タレントの岡本夏生氏が、裁判でふかわりょう氏を訴えていた損害賠償請求が認められたというニュースが飛び込んできました。岡本夏生さんといえば、美人であっけらかんとした楽しいタレントさん、と思っていたので、まず彼女が裁判を起こしていたということに驚きました。そしてもっと驚いたのは弁護士も立てずに訴訟に挑んでいたこと。いったい彼女に何があったのでしょう。

気になっていくつかの記事を読み進めていくと、出来事は旧知の仲だったふかわりょう氏との仕事の場面だったことがわかりました。でも、事件の概要が分ってもなぜだかスッキリとしません。腑に落ちないのです。裁判すら終わっているのに、なにかやり残した感があるのは何だろう。考えていてハッと気がついたのは、ふかわ氏の所属事務所のホームページを見たときでした。ホームページにある謝罪の文中に、あるべき大切な要素が、スポッと抜け落ちていたのでした。

今回の「謝罪」は、会場を借りて記者などと対面する「会見」ではなく「文書」や「公式ホームページ」などで謝る場面。説明すべき相手が目のまえにいないと気持ちは少しホッとしますが、その分致命的に抜け落ちてしまいがちなのは、こんなところ。謝罪はその人の本質が見えてしまう場面でもあります。

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