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出発予定日を遅らせなきゃ!!

予定していた8月23日の出発を延期したのには想定外の出来事があったからです。


忘れもしない7月26日水曜日、私は赤坂で少し遅めのランチをとりにイタリアンのお店に入っていました。時間的にも店内にはお客様もまばら。入口ちかくのテーブルに着いてランチを頼み、サラダが運ばれてきたときのことです。隣のテーブルの男性二人が、何やら盛り上がっています。時折スマホの画面をのぞき込んでは一喜一憂しておられました。気になって聞き耳をたてていると、それは、高校野球の神奈川県決勝戦の試合でした。実は私も気にはなっていました。たぶん、そのおじさま方は慶應義塾高校の卒業生でいらっしゃるのでしょう。声を出さずにジェスチャーで盛り上がっていらっしゃいます。こうなると私もそわそわしてきます。スマホをテーブルに出し、試合の進捗を確認しながら食事をすすめ、デザートが運ばれてきたその時、慶應の逆転勝ちが決まったのです。甲子園出場決定!その瞬間、お隣のお二人は、音を立てないように細心の注意を払いながら表情とジェスチャーでもの凄い喜びを表現されていました。かく言う私も同じタイミングで椅子から少しお尻が浮かび上がっていたかと。予想外にとても嬉しいレストランでの一幕でした。

塾高(慶應義塾高校)が夏の甲子園に出場する!数年前にも甲子園に応援に行ったことはあるですが、今回も行けるなら現地で観戦したい!と思いました。ランチからオフィスに戻り、私は、スケジュールを睨んでみました。でも、1戦目の日にはどうしても変更できない仕事が入っており、甲子園での観戦はできそうにありません。

でも、1戦目を勝ち進んでくれさえしたなら、次の試合は何とか行けるかも。

私は、仕事のスケジュールと高校野球の予定表を比較しながら、1戦目は何とか勝ってくれ!と祈りつつ、2戦目の予定を組み立てました。気が早いというのか、予祝というべきか。2戦目にあたる日は、たまたま仕事で関西方面に行っているタイミング。運は私に味方をしている♪

いける。。。
あとは塾高が一戦目を勝てばいいだけ。
勝ってくれ!
応援に行きたい!

私のスケジュール調整能力は、こういう時とてつもない力を発揮します。移動の電車と飛行機とタクシーでの移動距離を緻密に計算し、誤差が無いよう何度もシミュレーションをして、甲子園球場の試合開始時間に間に合うように組み立てなおす。議員秘書時代に鍛え磨き抜かれた調整技が、こんなときに役に立つなんて!嫌な仕事でもなんでも人生修行をしておくものです。

チケット入手は20年来の筋金入り

さて、甲子園球場に行くための移動手段は何とかなりそうですが、肝心の試合を観戦するためのチケットを入手しなければなりません。二戦目となると、塾員枠も争奪戦になるでしょうし、一般枠でもチケットを取るのは難しいだろうと思っていました。チケット申し込みの時間にスマホでタイマーをセットし、塾員の申し込み時間に(たぶん)鬼の形相で申し込んでみたものの、2分で完売。

えー取れないの?!

しかし、凹んでいる暇はありません。甲子園のチケット申し込みの甲チケ、チケットぴあの申込開始時間には、スマホでタイマーも二重三重にかけて準備万端。ストップウォッチで5・4・3・2・GO!と激戦に突入し、事前に何度も練習していた入力画面に集中。その甲斐あって見事チケットを手に入れることができました。

何を隠そう(隠していませんけど)私は20年以上SMAPファンでした。申し込んだSMAPのコンサートチケットがファンクラブで全て落選したとき、泣く暇を惜しんで絶対に諦めず、一般発売で何としても手に入れてきました。磨き抜かれた技が、またこんなところで役に立つなんて。ほんとうに、人生、なんでも経験しておくものです。

今後もうしばらくはないかもしれないと思って頑張った5年ぶりの甲子園観戦。私の祈りと予祝が功を奏し、塾高は第1戦目を見事勝ち抜きました!私のために勝ってくれたかと思いたい喜び!この時、強烈熱烈な阪神ファンの友人と自分の印象が被ったのは忘れることにします。

さて、待ちに待った第2戦当日は、予定通り粛々と仕事を終え、予定より早く甲子園球場に入ることができました。
電車を降りると、ホームは甲子園球場に向かう人でいっぱい。それぞれに応援グッズを身につけながら、ワクワクが溢れる表情です。しばらくコンサートからも遠ざかっていた私は、往年のファン魂が自分の芯から躍り出してくるのを感じていました。

始まる!始まる!!
(続く)

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