【聴くどんぐり】

どんぐり倶楽部の「良質の算数文章問題」を使った思考力養成の場を開いています。

創設者の糸山泰造先生が子育てと学習の相談に答えてくれている通称「過去ログ」を、ゼロイチのインストラクターメンバーで整理し、恩師の山森朝子先生が素敵にゆっくりと読み上げてくれる【聴くどんぐり】
聴くどんぐり | (zero1.info)

読みやすくなるよう、みんなで原稿を整理しているのですが、私は取り組むまでに時間がかかる上になかなかに骨が折れ(いえ折れるまではいかないけれど)そしてなかなか進められない。
迷惑かけまくり。あぁ・・すみませんすみません。

でもね、過去ログを読み直しながらいつもいつも、本当に胸に迫るものがあります。(だから進まないのもある。。)

どんぐりはお絵描きだけではない、算数だけでもない、もっと統合的な学習法であり子育て理論だなと改めて思うのです。

その子の生きる時間の速度を護ってくれる。
満足しながら自分のやり方を見つけていける。

特筆すべきは、感情教育の大切さを説いているところ。
何より情緒が安定していることを大事とするところ。
子の満足回路を回す。納得回路を回す。
なぜなら感情が判断の基準だから。

うちの小学5年生君は、学校の勉強は??だけど、ちびの時から足が速くて運動はどんなものでも得意。だからサッカーや野球に誘われることも多かった。絶対もっと上手になるよ、入ろうよもったいないよ(!)と。そしてどんなに声を掛けてもらっても、全く心は動かないようだった。

どうして?と聞いてみたら、
どうやったら上手になるのか、どうやったらできるようになるのかを自分で試したり探したり見つけて上手になっていくのが面白いのに、よく知らない大人(当たり前だよ入ってないよ)にえばられる(かもしれない)上に、教えてもらうなんて全然面白そうじゃないから入らないよと彼は答えました。
確か小2の冬に。なるほど。

そして今は微妙に揺れ動いている。サッカーにもバスケにも興味がある。
自主練も結構した。ある程度まではできるようになった。

もう少し大きくなって、チームで動く楽しさ等が分かってきたりしたら、
どんな選択をするんだろう。部活は入るのかな。

なんてツラツラ考えながら、あぁ、私が分かってなかったんだな。
そんなやり方をもう彼は見つけていたのに、ずっと前から知っていたのに、だからこそ甘んじてしまった。そのやり方をそのままどんぐりに応用できるよう繋げて考えていなかった、観察者としての視点がクリアじゃなかったな、と。私の呪いが解けきれていなかった。表立っての言動でなくても。
正解病が。できないと認められない病が。一番じゃないとだめじゃん病が。
でもやっと浮上できたんだよね。それはお祝いだね。

正直な話し、彼の成長に関してはどんぐり以外から受け取っているものも大きいと考えていたので、どんぐりでやること、実際に絵を描く事を真ん中から見きれていなかったように思う。他からのもので十分だと思いたかったんじゃないかな。なぜなら私が微妙に面倒くさかったから。物理的に忙しいかどうかでなはくて、自分に寛ぐという文脈ではいつも少しだけ気が急いていた。向き合えていない部分から派生したものがブロックして、どんぐりの面白みを十分には受け取れていなかったんじゃないかな。
理論には大賛同で疑う余地はなかったけれど、その面白みの体感が中途半端だったんだな。

ワールドカップから始まって年末年始のテレビ視聴が影響して、絵なんて描けない描けない。だから一か月リセットした。

年末からの流れに乗りながら、自分の中に明らかにスペースができた。
そうしたら自分の一番奥に流れる自分だけの時間の速度、私の生きる速さを感じられるようになったのかもしれない。命としての速度やその営みを。

見てきたものを統合させよう。そう、今までやってきたこととこれからやることに大きな違いはないけれど、何より私の気持ちや心の在り方が違う。

観察者としての解像度を、もう一段上げていこう。
懺悔と、そして(やっと)覚悟を決めた記録です。忘れないように。
そして三方よしを目指します。

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