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経営者の妻も孤独だ

「経営者は孤独だ」と言われます。今まで何度もそう思いました。同時に「経営者の妻も孤独だ」と言いたい。

家業を営む三代目の夫と結婚して三十年が過ぎました。義母から経理の仕事を受け継ぎ、総務の仕事も覚えて行政向けの面倒な書類作成もやってきました。小規模な会社(製造業)なので人手が足らないときは検品や出荷などの仕事もしました。社長の夫とは会社の将来、運営、お金のことや、日々予期せずに起こる問題など話し合って対応してしてきました。

最後は社長の決断に委ねることになりますが、私は反対、そうは思わない、他に方法があるはずだ、こうした方がいいのになど、意見が違うこともよくありました。また社長としての夫の姿勢にも納得できないこともありました。

そのような時は、私の考えは間違っているのだろうかと悶々と悩みました。
会社の内情もあるので友達にも相談できないし、親に言っても昭和的な考えの親は主人に従うべしあっさり片付けるだろうから相談にもなりません。

誰かに話を聞いてもらいたいとよく思いました。

しかし、この文章を書きながら、ここ数年は孤独だとあまり思わなくなった自分に気づきました。どうしてだろう?孤独に慣れたのか。

若い頃は自分の意見が正しいと思い込み、それが受け入れられないことにただ苦しんでいたのかもしれません。今はお互いの意見の違いを受け入れながらも時には受け流し、擦りあわして折り合いをつけてこだわらないようにしているような気がします。

更に今ではこのnoteやTwitter、blogなどでみなさんの意見を広く知ることが出来るのでいろいろな考え方を知ることができるようになったこともよかったかもしれません。

今この瞬間世界には、自分と同じような気持ちでいる人が何%かいると聞いたことがあります。

経営者の妻として会社のことや家庭のことに悩んでいる方も、自分と同じ気持ちの人が世界にいると思うだけで少し心が軽くなりませんか。


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