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【映画感想】本当に伝えたいことこそ、言葉にするのが難しい 「マイエレメント」

ディズニー、ピクサーの最新作「マイエレメント(原題:Elemental)」観てきました。ディズニー創立100周年ということで、ずっとソワソワワクワクしております。地元の映画館では10月に過去作の再上映やるらしい、、楽しみです。



・見ようというきっかけ


大好きなピクサーの最新作、これは外せないということで観てきました。ディズニーの創立100周年もあり、なんか無条件で期待が高まっている節もあります。

・あらすじ


火、水、土、風の元素(エレメント)が暮らすエレメントシティが舞台。主人公は火の種族の女性"エンバー"
元素の違いがそのまま種族の違いに反映されており、基本的に「水」は上流階級で都市の中心部に暮らしてるのに対して、「火」は郊外でまとまって暮らしています。というか差別の対象になっていて中心部には住めないという感じでした。
それまで他種族とはほとんど触れ合わずに暮らしてきたエンバーでしたが、ある出来事をきっかけに水の青年ウェイドと出逢います。他種族同士という難しさを抱えながらも、少しずつ2人の距離は縮まっていきます。

・印象に残ったシーン


全体的に「火」の種族と「水」の種族の対比が多く、そういったところが私の中では強く印象に残りました。
例えば、エンバーの父は「水」を毛嫌いしており、娘に「水とは関わるな」と言い聞かせたりするのに対して、水の青年ウェイドの家族は「火」であるエンバーでも全然ウェルカムといった具合で家に招き入れていました。「上」に立つ者の余裕なのでしょうか。
エレメントシティと言いつつ、電車が火の種族に全く優しくない設計になっていたり、ヒエラルキーの違いを所々で感じました。
そして一番「うわぁ」と感じたのが、ウェイドの家族(水)がエンバー(火)に向かって「綺麗な発音だね」と言い放ったシーン。言った側は褒めてるつもりでも、言われた側は絶対嬉しくないと思ってしまいます。こういう「無意識の差別」一番タチ悪い気がします。本当に相手と平等だと考えてるならその言葉は出てこないはずですから。

・観る前と観た後の変化


ウェイドの「癇癪を起こすのは本当に伝えたいことがあるから」はものすごく沁みました。
私も我を忘れてしまうくらい感情が昂って(というか緊張して)自分の気持ちをうまく話せないタイミングって結構あるのですが、このようなセリフのおかげで自分を俯瞰できる気がしましたし、それによって気持ちを言葉にできることに繋がるんじゃないかなと思いました。
これまでは緊張すると、それを取り除くことに全力注いでいましたが、このセリフを聞いた時は、そういう考え方もあるのか、これからは一旦頭の中整理しようというふうに感じました。

・今後


月並みですが、周りの意見やアドバイスに耳を傾けようと改めて感じました。しかし、そのためにはある種「余裕」も必要で、常に容量いっぱいだと大事な言葉も耳に入ってこないんだと思います。エンバーは親の「期待」や他種族とは関わらないという「常識」に縛られて一杯いっぱいだったために癇癪を起こしてばかりでしたが、ウェイドと会って気持ちの余裕ができてからは癇癪の頻度も減ったように感じます。
普段からあぁしなくちゃ、こうしなくちゃとガチガチに考えすぎると初心を見失うような気がします。「余裕」を大事にしたいです。
とはいえ自分の軸をきちんと持つことも大事で、そこのうまいバランスも意識していきたいですね。


・雑記


移民が一つのテーマになっているため、日本どれだけ共感が生まれるんだろうと少し気になります。
エレメントシティの電車、少しポートディスカバリー感あって正直アガりました。
次回のプリンセス「ウィッシュ」がたまらなく楽しみです。
過去作の再上映は本当にどれいくか迷う。。。


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