見出し画像

松戸のステンドグラス喫茶「かめや」

本日(2023年8月26日)BSテレ東の午後10時から『飯尾和樹のずん喫茶』に、松戸の知人が経営する喫茶店「かめや」が登場するという情報がありました。

店内がステンドグラスだらけの昔のライブハウスのような喫茶店で、3年前には仕事になるかと思ってよく出入りしていました。僕が作ったフリーペーパーMatsudo Voice創刊号(創刊号で廃刊w)の表紙を飾った名店です。

あれから、かめやさんとは疎遠になりました(喧嘩したわけではありません、また行きますw)が、良い喫茶店ですので、お近くの方は行ってみて下さい。

下記の文章は、ネットに書き散らしたひとつです。ついでに掲載しておきます。

「松戸のステンドグラス喫茶かめや」

見出しの写真は、松戸ステンドグラス喫茶「かめや」の特製ピザ。美味しいですよ。写真がアンダー気味で(m´・ω・`)m ゴメン…

真夏である。外出すれば油のような汗が噴き出してくる。そんな中に酔狂にも散歩をしてみようと思い立ち、松戸駅から流山街道をとぼとぼと歩く。「玉三白玉粉」の工場を少し越えて坂川を渡るとすぐに「思イ出整理屋」などという奇妙な看板を発見。どうやら写真からアルバムを作ってくれる店のようである。店の向こうを見れば路地裏のような通りがあり、川に沿って…坂川通りとでもいうのだろうか、コインランドリーや若者向けの衣料品店などが並んでいる。面白そうだからそちらに向かって歩いていくと、小さな交差点がある。そこをちょいと左折して川沿いに歩いてみる。

かめやの店内

すると、営業しているのかどうかよくわからない穴蔵のような店舗を発見した。外にはエアコンの室外機から「ぼおおおーーん」という鈍い音とともに熱い空気が噴き出されている。その音を聞いただけで己が身からも汗がドロドロと湧き出してくる。これはいけない…。喫茶店のようだから暑さをしのごうと意を決して恐る恐るドアを開けてみると…中はライブハウスのような趣きである。薄暗い中には数えきれないほどのステンドグラスランプが侘しい灯りを発して並んでいる。奥から「いらっしゃいませ」というか細い声が聞こえる。店主のようである。楳図かずおの漫画のような雰囲気の中を歩いて奥の席に座ってみる。店の奥にもたくさんのステンドグラスランプが並んでいる。

かめやのステンドグラス

店主らしいメガネをかけた年齢不詳の女性が水をもってやってくる。ちょうど昼時だったので「何か食べ物はありますか?」と聞くと「ピザとサラダと飲み物のセットがありますよ」と言う。「他には何かありますか?」と聞くと「すみません、ピザだけなんですよ」と言う。「それじゃあ、飲み物は珈琲で、ピザセットを下さいな」と言うと「はい」と言って帰って行く。通路の中ほどの奥にカウンターがあってそこが厨房のようである。店内には僕だけではなく、常連さん(のようである)が二人静かに佇みながら珈琲を飲んでいる。

思いがけずに良い店に入った…と喜んだ。あとは珈琲とピザの味である。初めに珈琲が運ばれてくる。良い香りである。それを啜りながらピザを待つ。珈琲の味は極上とまではいかないが僕の好みである。それが店内の少し陰鬱な空気に醸し出されると香りが醸成されて極上な香りを放つ。

かめやの最奥部

さて、ピザが運ばれてくる。小さいがぷっくりとした見た目が可愛らしい。宅配ピザのように、下品にも、びっちりと貼り付いていないチーズとズッキーニがぷっくりとした生地の上に載っている。食べやすいように切り割られている。一片を口に入れてみると、実に「家庭的な」ピザの味が口中にひろがる。これは美味しい。お世辞ではない。もしかしたら店内の雰囲気に化かされているのかもしれない…。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?