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日の塵「肺のCT」2023/12/13

今日は先週撮影した肺のCTの結果を聞きに、居住地にある総合病院まで出かけました。今日は快晴で、駅から見る病院の向こうに富士山がキレイに見えていました。写真の左側にある建物が目的地の総合病院です。この病院には新型コロナがパンデミックになる直前の2019年の12月に、僕がA型インフルエンザに罹患にて肺炎を起して入院したことがあります。

写真ではわかりにくいですが、駅(右)と病院(左)の間に富士山が見えています

それ以降、毎年12月にSさんという若い女医に診てもらっているのですが、受付で受診票を渡すと「ああ、S先生に診てもらっているんですね。申し訳ないですが、今日は別の医師が診ますから」と言うのです。驚きました。S先生はどうなったのでしょう? 受付の事務員さんに「え、S先生は辞めたんですか?」と聞くと、「ええ、そうなんです」と申し訳なさそうに答えます。

この総合病院は、専属医師というのが、あまりいないのです。S先生も同じでした。江戸川区の大きな病院の医師のようで、週に数度、内科診療にあたるのです。暇なときに往診に来るバイトのような感じでしょうか?

仕方がない。CTの結果ですから、写真を見て診断するだけでしょうし、S先生でなくても構いません(本当はどうでも良くないのですがね)。

呼ばれて診察室に入ると、僕より少し高齢でしょうか? 年取ったおじいさんぽい医師が座っていて「僕は初めてあなたの診断をするから、どうして肺のCTを撮影することになったのか説明して下さいな」と言うのです。

PC上にあるS先生が記録した僕の電子カルテを見て「ふーん」と息をつきます。

「2019年にインフルエンザ肺炎に罹ってここに入院したのです」
「ほお、大変だったでしょう? 人工呼吸器つけたの?」
「人工呼吸器っていうのは、あのエクモってやつですか?」
「いや、違う」
「マスクと鼻につける奴ですか?」
「いや、違う」
何だかよくわかりません。

肺のCT部分 皮下脂肪がすごい

そのうちに飽きたのか肺のCTを見ながら「ああ、異常なしだね」
「はぁ、肺がんとかじゃないですか?」
「肺がんの家系なの?」
「母親が肺線ってんでしたっけ、そこにがんができて手術できないって言われて死にましたが・・・」
「ふうん」医師は興味なさそうにCT画像を見ながら「これが膵臓だよ」
「あ、膵臓ってこんなに大きいんだ。ボコボコした感じですね。がんはないですか?」肺の事を聞かずについでに膵臓のことを聞いちゃった。
「ない。うん、異常ないね」
「ここに書いてある“心臓嚢胞など疑いあり”って何ですか?」
「心臓を包む膜があるのよ、これこれ心臓のまわりに薄い膜のようなものがあるでしょ?」
「はあ、ありますね。これは病気なんですか?」
「いや、違う」
「安心しました。肺にも他の臓器にもがんがないんですね?」
「うん」
「でも先生、酷い咳が治らないのは何故でしょう?」
「どういうときに咳が出るの?」
「暑くなったら出ますよ、夏なんか酷いですよ。あとはカビにほこり・・・アレルギーでしょうか?」
「わからないね」
「困ったな・・・」
「じゃ、咳止めの吸入薬を出しておくよ。1ヶ月分だから、1ヶ月後に効果があったかどうかまた来てよ。イヤならいいけど・・・」イヤならいいけどってのは医師らしくない言葉。嫌われている医師なんだろうか? 話していて、少しカラカイ甲斐がありそうで、面白そうだから「はい」と答えます。

結局、来年1月10日に受診することにしました。

アドエアディスカス吸入薬

診察室を出て会計を済ますと「480円」でした。診察代は安いんですよ。心配なのは吸入薬(写真のアドエアディスカス)がいくらか・・・です。

院外処方で病院の前の薬局で医師の処方箋を出して薬を出していただきます。ほんで、吸入薬の値段を聞いてビックリ! 

「2500円です」って、2500円といえば1万円の4分の1ですよ。3日分の生活費ですよ。でも、しかたがない。払いますよね。調べたらこのアドエアディスカス吸入薬の薬価は6977円です!保険がなければ6977円払わなければなりません。恐ろしい(゚_゚;)

帰路、自宅に着くまで「2500円、2500円、2500円・・・」と呪文を唱えるように呟きながら歩きました。

皆さんは、何があっても大丈夫なようにキッチリ貯金して下さいね。

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