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あをによし 桜纏う古都の春【法隆寺】奈良あるき


中宮寺の弥勒さまとご対面でき大満足で、この感動だけを胸に帰ろうかと思ったが
せっかくお隣、法隆寺の夢殿も拝観しました。

夢殿、ワタシの中ではやはり不染鉄『夢殿』です。
なので、本当はシトシト雨の降る日に訪れたかったが・・・


夢殿

法隆寺内の東院伽藍の中心となる建物。
もともと聖徳太子(厩戸皇子)の斑鳩宮があったが戦禍で焼失した。
その荒廃を惜しんだ法隆寺の高僧行信が同じ地に夢殿を含む上宮王院を建立、
後に法隆寺に統合されたのだった。

夢殿は太子を供養する堂として造られた。

八角円堂は供養堂、廟し、故人のために建立したものとされる。





手水舎の
鳳凰?
龍、巳以外をはじめてみた




雨でなく
桜ふる
それもよきかな




あの美仏様
まもなくご開帳






孝養像



夢殿と呼ばれるようになったのは、かつて太子が法隆寺に参籠して瞑想にふけったときに黄金でできた人が現れる夢を見たという故事に基づいているという。
謎が多く、存在まで否定される聖徳太子であるが、やはりここまで様々な伝説や由緒が残るには、何かしらを誰かしらを象徴する存在があったとしか思えない。
その誰か説も様々考察されているが、考察の域を超えず謎のまま。


そんな謎はあれど、広大な境内に残る世界最古の木造建築など物的証拠は多々あり
現代の我々に想像と妄想と考察の恰好のテーマになっている。


夢殿から西院伽藍エリアへ、お花見しながらぶらぶら歩き。


東院伽藍から
西院伽藍へ向かう道





くねる








ちょうど桜が見事に開花。


五重塔




中門
(飛鳥時代)



中門で睨みをきかす、お二方。
これがまた素晴らしい肉体美?!
20パックぐらい?
こちらは塑像


御髪もすてき


最強警備!





卍発見!
卍くずしの高欄










そしてやってきたのが西院伽藍の北西部に位置する西円堂。

ここが今回とても好きになった場所!




階段を登り、少し小高い位置にある西円堂。
こちらも八角円堂。
養老2年(718)に光明皇后の母、橘夫人の発願によって行基菩薩が建立したという伝承。
どなたの供養のものか、廟か?


鎌倉時代再建



円堂の中央に鎮座するは、「峯の薬師」とも呼ばれる薬師如来様。
光背に夥しい数のミニ仏様を背負っていらっしゃる。


薬師如来像
(奈良時代)国宝




千手観音像
衣が美しい





よき佇まい





五重塔





五重塔
simple is best




清水が落ちる
歴史を積む













今回の法隆寺は周辺をサクッと歩いただけだが、どうも修学旅行で来た記憶が完全に飛んでる。
こんなお寺でしたっけ?
こんなに広い境内だった?
そして美しいこと!

春休み中のせいか、修学旅行生の姿もなく静かでとてもいい法隆寺散策ができ、
またゆっくり西院伽藍内も参拝したいと思います。



南大門から


南大門
法隆寺の玄関になる総門



七不思議





そういえば斑鳩から飛鳥まで通勤していたという厩戸皇子。
確かに奈良の盆地内は意外とそんなに距離がないと、歩いているとわかる。
一度、東西(横大路)を横断歩きをしてみたいなぁ。

そんな斑鳩をはじめ西側をまだ全然巡れていず、これからジワジワ攻めたい。







今日のポケットのお土産

左上が中宮寺のコ
下と右が法隆寺のコ





斑鳩の古の夢の轍を歩いた。





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