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徒然雲 インターナショナル仏タウン【高野山】奥の院〜壇上伽藍

極楽橋スタートで不動坂から女人堂までの朝の山登り、地獄とは大袈裟ですが、
出るか出ないかわからない熊の存在は、やはり恐怖ですね。

そんなんで大急ぎの山登りになり、女人堂には9時過ぎに到着。
一仕事終えた感覚で、スッキリ足取りも軽く?!高野山に入山。

女人堂から千手院橋まで歩いていても、まだ人通りも少なく朝の清々しい空気感の静かな町並みでした。
奥の院から見学することにしたので、金剛峯寺は素通りで千手院橋からバス乗車。
終点の奥の院前まで行ってしまい、『弘法大師御廟』を目指して墓地をてくてく。



この墓地の光景、映像などで見たことありましたが実際もやはり独特ですね。
並ぶ墓碑、供養塔の名前を見ると「あっ、あの人の」「えっ、あの会社」と。
見出すとキリがないのですが、やはり目に入ってくるわけで。。。
あとでゆっくりね、とまずは御廟へ。


個人か会社の供養塔とともに



弘法大師御廟

静かにお参りできました。
御廟を出ると、ちょうど大師様のお食事「生身供(しょうじんぐ)」が運ばれるところでした。
10時半にお昼ご飯とのこと。

御廟を参拝できたので、ワタシも一休み。
その前に久々に御朱印を頂きました。
密教らしいデザイン。


休憩所とされる建物がなかなか立派。

頌徳殿 

中のテーブルで、ガッツリ手作りお弁当を召し上がるご婦人も。
ワタシは非常食とお茶。

ここから、ゆっくり墓地巡り。

まあ、とにかく錚々たる名前が次から次へと。
秀吉どのがいれば三成どのも、政宗どのに信玄公。。。
その後ろで、一般の方?がお孫さんとお墓掃除をされていたりと。

各藩主の供養塔もあり
我らが播州姫路の『酒井家』の墓所。

「殿、墓地がたいそう荒れてござる!」


この奥の院の墓地を見ていると、結構鳥居のある墓地が多く見られます。
神仏習合?



昔のお墓は丸かった
質実剛健
浮世の平衡感覚
仏のホクロ
槙咲く鳥居
。。。


ある方は、この奥の院でとても霊的な感覚を覚えたという話も聞きますが、
立派な墓地から積まれただけの石まで、ワタシにはとにかく見れば見るほど面白いというと不謹慎かもしれませんが、興味深い場所でございました。
奥の院マップを作ってみたくなりました。


それにしても行き交う人の8割が外国人というのも驚き。
英語でガイドするお坊さんの姿も。


最後、一の橋に出て終わり。

一の橋


一の橋案内所で高野山の案内図などを頂き、金剛峯寺へ



とにかく町がキレイ
整ってます


途中、すれ違った学生さんがソフトクリームを食べていて。。。
ワタシも食べたい!

ソフトクリームに小さい袋に入った山椒の粉が付いてきて
「これが合いますよ」と

粉山椒をトッピング

半信半疑でちょっとだけかけてみようと思ったら。。。
ドサっとかかってしまった(笑)
これがなるほど、なかなか合う!というか違和感なし。

アイスで元気が出るのです、ワタクシ。

みなさんバスで移動なのか、歩いている人があまりいません。

今度はこれまた大好物の和菓子屋さんが出てきたので寄り道。
ケースの中から3種類ほど選んで持ち帰り。
店内奥に休憩スペースがあり、お茶を頂きました。

落ち着く店内


休憩ばかりで先に進まん。
今度こそ前進。


金剛峯寺到着

金剛峯寺


蟠龍庭


次に壇上伽藍へ


根本大塔


御影堂
鐘楼


西塔


             中門の頼もしい4人組

増長天
広目天
多聞天
持国天


この他、金堂や明神社などが伽藍に配置されています。


まだ大門やら、霊宝館など見るところはたくさんありますが
初回はこのへんにしておくことにしました。

標高800強の山上盆地に造られた真言宗の聖地。
山の上であることを忘れる、整然とした町並みに驚きました。
同じ密教の比叡山の雰囲気とはかけ離れていて、
高野山にはお寺と生活が共存している印象。
延暦寺や先日訪れた圓教寺などは、逆に世俗とは一線隔てた空気感を感じます。
真言宗と天台宗の違いなのかどうかは分かりませんが、
きっと教えにもこのような違いがあるのかもしれません。

何はともあれ、初めての高野山詣でしたが想像とはちょっと違った印象。



帰りはケーブルで降ります。
高野山駅までのバスは外国人の方で満席。
世界遺産の力、すごいです。
世界遺産に認定されると、町がきれいになり、施設が整いトイレが洋式になりそれはそれでいいかも。
雰囲気は変わるでしょうが。
そういえば、金堂前バス停の近くのコンビニは100%外国人客でした!
ここはどこ?


バスより


ケーブルで極楽橋駅へ。
かなりの急傾斜を降りて行くのを先頭で見ていて、
そりゃぁあの「いろは坂」がキツイはずだわ!と納得。

あっという間に到着。


南海高野線で現実の世界へ帰ります。






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