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徒然雲 好きな作家【向田邦子】 

いったいどうなってるんだ!?
異常な暑さです。

そんな猛暑の中、先日、出先で涼みがてら入った書店で
久々に『向田邦子』の文庫本を入手。
まだ読んでないのがあるとは。。

本屋で必ずチェックする作家の一人ですが
51歳で亡くなった方なのと、脚本家としての方がメインであったためか
書籍として出版されている数が少なく、もう全て読み尽くしたと思っていました。


初めて『向田邦子』を読んだのがいつだったかは、はっきり覚えていません。
意外と大人になってからだったと思います。
ただ、初めて読んだ時から大好きになったのは間違いなく
読んでいないものリストを潰していく勢いで読んだ記憶が。

ごくごく身近に起こることや、見たこと、食べたこと、感じたことを
シンプルで無駄のない言葉と文章と、そして何よりもユーモアのセンスが
ワタシは好きですね。

文章は男性っぽいかもしれませんが、内容は極めて女性的な細やかな視線と表現。
おそらく普通の?!男性だと気にしないようなことかもしれませんが
彼女の視線、感性で引っかかったものを、サラッとウィットに富んだ文章が
小気味よくクスッとしたり、納得したり、感心するのです。

小説でも同じですね、シリアスな内容でも必ずどこかにユーモアで
切り返してあることも多々あり。



テレビドラマの『寺内貫太郎一家』
これはタイムリーでは見ていず、再放送で見たことがありますが
もう向田ワールド全開!

これを本で読んだ時には、大げさでなく”笑あり涙あり”の
面白く切なく優しく愉快で学べる、
ワタシの中では最高傑作ドラマ脚本の一つ。

あまりに面白かったので、昔やっていたブログで話題にしたら
友人に貸してと言われ、喜んで貸し出ししたところ
『本当に笑って泣いたわ!!』と。
『でしょ!』

作家としても好きですが、彼女の生き方(ライフスタイル)的なものも
共感することが多かった。
もちろん個人的に知るわけではないので、
雑誌などの特集で紹介される、料理の話、旅の話やインタビューを
見たり読んだりするところのイメージですが
「こういうものの見方から、あの文章ができるのね」って。


51歳という若さで亡くなってしまい、もしあと30年生きていたら
どんな作品を描いていたのだろうか。。。

時代ごとに『向田邦子』の感性に引っかかる色々を
文章として読んでみたかったです。


Wikipediaで今一度、プロフィールを確認していたら面白いエピソードが

余りの遅筆に痺れを切らした樹木希林が「話の筋だけ考えてくれたら、後は現場で何とかする」と電話を掛けて喧嘩になったことがある[

wikipediaより

これまたワタシの大好きな俳優、樹木希林。
寺内貫太郎一家の話だと思います。
遅筆というのは確かに有名でしたね。



ちょっとびっくりしたのが。。
明日8月22日が命日でした。





今度の旅のツレに。


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