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徒然雲 nostalgic ... 【NY~LA キャンピング旅】

夏の大移動をネットニュースで見ながら
旅ねぇ・・・

旅の思い出話。
大昔の話(笑)

先日、実家で置きっぱなしの荷物をどうにかしなさいと急かされ
のらりくらりとかわしながら、段ボールを見ながらどうにかするフリをしていたら
古い写真(プリント)の束が封筒からどっさり。
出てくる出てくる昔の懐かしい思い出の映像が。
昔を振り返り思い出に浸る趣味はありませんが
この旅の記録は写真と自分のスケッチブックでの記録しかなく、
その写真もアルバムにしていなかった。
せっかくなのでここで文字起こししてみることにしました。

旅はよくしました。
大学1年の夏休みの北海道一人旅が大人になっての旅の始まりかな。
その一人旅、両親はもう心配で心配で”毎日電話しなさい”と。

でも気の毒にその心配の種は大きくなるばかりで
翌年の夏は、友人二人でエジブト・ギリシャへ45日間のバックパック旅に出るのです。
往復チケットだけで完全フリーの旅。
もちろん、”コレクトコールで電話しなさい”と。
真っ黒になって元気に帰国した娘は、親の心配はよそに次の計画。。。

このエジプト・ギリシャ旅もいつか記録に。
面白すぎて何から描いていいか。。。

その次の大学3年はエジプト・ギリシャに一緒に行った友人と
アメリカ横断のキャンピングツアーに参加することにしたのです。
しかし、途中で彼女が参加できなくなり、どうしよう。。。
でもグループだから一人でもいいかな、と一人参加したのです。

そのツアーとは、アメリカの旅行会社が企画する外国人のための
キャンピングツアーでした。
色々なルートから選択でき
ワタシはその大陸横断の南ルート、NY→LAを3週間というのを選び参加。

アメリカに一人で行くとなり、母は心臓が止まるんじゃないかと。。。
流石の父も母の心臓が止まっては困るので、
いつの間にかにNY駐在の部下に連絡し(ワタシの写真も送ってた笑)
空港にお迎えとホテルまでの送りをお願いし
しかも翌日のNY観光まですることになり、お気の毒でした。
その観光で記念撮影したのが、WTCの屋上でした。
まさかその後あのビルがなくなるとは、想像することはできませんでしたね。

正直、一人で全然問題なかったのですが、親が安心するならと
親の心子知らずの典型でございました。

NYの指定されたホテルに集合して、前夜祭兼ねたグループの顔合わせ。
アメリア人のドライバー兼ガイドひとりに外国人11人構成。
このツアーは同じ国籍が基本二人以上にならないように組まれます。
これ、とてもいいと思った。

我々チームは、イギリス人女子x2、ドイツ人女子x2(友人同士)、
ドイツ人男子x1オランダ人男性x2、オーストラリア人x2(夫婦)、
イスラエル人女子x1、そして日本人のワタシ。

6カ国の多国籍軍で3週間の旅に。

ドライバーが参加者の国のミニフラッグを車に飾って出発。
彼曰く、日本人のお客さんは初めてとのこと。

大型RAMバン一台で移動。
宿泊は基本、国立公園のキャンプ場などでテント生活。
ちょっとした街ではホテルに泊まります。
そのちょっとした街というのは、南ルートでは
ニューオリンズ、サンタフェ、ラスベガス、ロサンジェルスでした。


Dodge RAMに荷積み


テント泊の時は当番制で自炊。そのテントは二人で一つ使用。
ワタシは一人参加のイスラエル人の女の子とテントメイトになったわけですが
彼女は兵役を終え(女子でもある?)アメリカのおばさんのところで生活しているとか。
兵役帰りだけあり、厳しい厳しい!テント張りにモタモタしていると、
「hurry up!!」と怒られる(笑)
なかなかクールなエキゾティックビューティでした。

イギリス人の二人は学生と社会人、一人はテンション高めで面倒見がよく
日本人のワタシを気にかけてくれていた。
ドイツ人の二人の女性は、社会人で落ち着いていてテンションは低めだけど
身長は180㎝越えの高い二人組。
でもやはりアジア人のワタシに興味はあったのか、よくしてくれたような。
オランダ人の男性二人も社会人。ちょっと変わり者ととても紳士で優しい一人。
オーストラリア人夫婦は明るい奥さんと優しいご主人。
あとよくわからないドイツ人の男の子。

ヨーロッパ勢はとにかく旅慣れていて、夏のバケーションには必ず旅に出るという
習慣の彼等は、お金をかけずに長く楽しむ達人ね。

ワタシがなぜこのツアーに参加したかというと
昔からアメリカに興味があり、大学も向こうに留学したいと思っていたのですが
父に「日本の大学も出ないでアメリカはありえない!」と却下。
日本の大学を卒業して、それでも向こうで学ぶことがあれば
その時は考えてあげると。ごもっともなご意見でして。。。

ならば旅行で行ってみたい、でも広すぎてどこからどう攻めていいかわからない。
そこへ見つけたのが横断ツアー、しかもキャンピングでなんて面白そうでない!?
ルートもなかなか興味深いところで、一人でこれだけを一度に巡るのはなかなかできないと思ったのです。

結果、大正解でした!
アメリカ東から西横断は3週間でも全然足りないのですが
かなりいいポイントを網羅して、駆け足でも地域の違いや
同じアメリカながら文化の違いすら感じました。

州をいくつ跨いだことか。。

州境ごとにみんなで記念撮影




食事は朝、昼は各自好きなものを適当に食べる。
特大クーラーボックスに色々買い込んでおいて、朝はトーストとコーヒー、
お昼はだいたい簡単なサンドウィッチを食べてたような。

グロッサリーの買い出しに行くスーパーが衝撃的に広くこれぞアメリカ!
と楽しんでいた。
売り場も広ければ、商品も大きい大きい!
ガロンのミルク、ガロンのジュース。。。
パンも20枚ぐらい入ってる。
そりゃ、アメリカ人大きくなるわ。
いや、大きいからあれだけ必要なのか。。。?

フリーウェイのレストエリアでランチ


街では自由行動。

ワタシが気に入ったのは、サンタフェとニューオリンズ。
南部が好きになりましたね。
なので、その後一人でまた訪れることに。

ニューオリンズは音楽があちこちから聞こえてきて賑やかなのですが
観光客があふれる通りをちょっと入ると
なんとも言えない気だるい廃退的な雰囲気が、じめっとした空気感に合っている。

そのじめっとした空気の中、ホテルの中庭のプールに入って
プールサイドのバーで水着のままビールを飲む。。。
大人になった気分を味わった記憶が。

サンタフェは、その真逆のカラカラに乾燥した空気が
青い空と赤い土のコントラストが美しく、
ワタシが好きなアーティストのベスト3に入る
Georgia O'Keeffe が愛したのがよくわかる土地と空気でした。



ニューオリンズのマーケット
怖いテントメイト



アウトドア、キャンピング事情は流石のアメリカ。
キャンプ場もかなり多く、広く設備が整ったとことが多いです。
まあ、そういうところを選んでいるのもあるかもしれませんが。


キャンプで印象的だったのが
モニュメントバレーでのテント泊。
美しいけど、怖くもあった。

崖の下に野営



何しろ3000だか4000マイルだかもっとの大陸横断なので、移動時間も長いです。
フリーウェイをひたすら走るのですが、ドライバーはひとり。
同じルートの別チームのドライバー兼ガイドは女の人でした。
ほんとタフです、アメリカ人は。

我らがドライバーは途中スピード違反で捕まったことも(笑)
その時は気の毒で、みんなでカンパしてあげた。


別チームとは基本別行動ですが、宿泊地(キャンプ場)では一緒なので
交流はあり、賑やかでした。
向こうチームでも仲良しができたり。


オプションでリバーラフティングに参加や
希望者でトレッキングしたり、
ラスベガスのカジノで遊んだり、
最後LAでディズニーランドに行ったり
お楽しみも色々ありました。

ディズニーランドでは、ワタシやイギリス人の二人は大はしゃぎでしたが
ドイツ人の二人は、カフェでずっと本読んでいたりと。。。それぞれ
「こんな子供の来るとこ・・・」ってかんじ。


そのドイツ人はトレッキングなどは積極的参加(逆にイギリス人はパス)

どちらも参加なのが中立国?!日本代表のワタクシ。
オランダ人二人とドイツ人二人と日本人一人で山登り。


あんなにキツイとは夢にもお思わず。。。




でもヒーヒーフーフーいいながらやっとみた景色は美しかった。


街から大自然、どちらもスケールの大きさに驚きましたね。

東、南、西、それぞれの地域で違った景色、文化、歴史を持ち
それぞれが集合した国

まさしく

United States

それを実感する旅でした。


3週間、その名の通り寝食を共にアメリカを旅した仲間
最後LAのレストランで打ち上げし、それぞれのドライバーに
感謝を込めてチップを弾んでお別れ。

別チームのフランス在住のマレーシア人夫婦が、
冬にフランスでのスキーツアーを企画するということで、
本当に案内をくれましたが、残念ながら参加できませんでした。

その後このメンバーとは特に連絡を取ることはなかったですが


なんと数年後、スペインのセビリアのバスターミナルで
あのドイツ人の二人とバッタリ再会したのです!

お互いまだ旅してるのね
という感じで再会を驚きと喜びながらハグしたものです。


その後もいろいろ旅をしていますが、
このアメリカの旅は他にはない特殊なものでした。
グループといのもそうですし、多国籍チームというのも最初で最後。

その後は一人か二人旅。

持論としては一人に勝る旅はないと思ってます。
それに関してはまたゆっくり綴ります。


思い出に浸る趣味はないと書きましたが。。。

写真をみてると、いろいろ思い出してきますね。

またプリント(フィルム撮影)の写真というのもいいものです。
時代を感じますが(笑)



ドイツ人に日本のミニフラッグを持たされて
よっ、日本代表!




古き夏の想い出。


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