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伝説の長者が暮らした「さの町場」①


 いつも時候の挨拶的なことから始まることが多いので、今回は趣向を凝らして(?)、バリュー・リノベーションズ・さの(VRS)の宣伝から入ります!(☚宣伝かよってクレームは受け付けませんw)

 つい先日オープンとなった「第2回 さの町場 まちやど実践ワークショップ」ですが、今回はさの町場エリアに地元の住民から愛された大正時代から残る銭湯「大将軍湯」を核とした遊休不動産を活用したビジネスプランを立ててもらうのです!来月11月13日から3日間でプランを練り上げ、最終日の11月15日に不動産オーナーの方々の前でプレゼンテーションをしていただくというものです。

さの町場まちやど実践ワークショップ案内状-表

 まちやど実践ワークショップについては、以前のnoteで書いていますのでので、詳しくはこちら👇 をご覧くださいね!

 と前振りはこの程度にしまして、本題にはいります! 「さの町場 まちやど実践ワークショップ」と銘打ってのイベントですが、以前からちょこちょこ出ている「さの町場」とはなんぞやってお思いの方も多い(?)かもしれませんので、今回のテーマは「さの町場」で書かせていただきます!

伝説の長者

 「さの町場」を語る前に、このエリアで暮らしていた伝説の長者についてご紹介させていただきます。

 その伝説の長者とは、江戸時代にこの地域で廻船業を営んでいた「食野(めしの)家」のことです。どれほどすごかったのかと申しますと、上の画像にもあります江戸時代の長者番付で、「鴻池」、「三井」、「加島屋」など名だたる富豪と肩を並べるくらいの富豪で、全国の大名に資金を用立てして、「加賀の銭屋か和泉のメシか」といわれるほどの繁盛ぶりでした。

48⑧食野一統資料群

詳しくはこちら👇 をご覧くださいね!

 その食野家が廻船業を営んでいた面影も残っていて、蔵が48あることから、「いろは文字」の48文字にちなんで「いろは蔵」ともいわれており、江戸時代には海岸一帯にずらりと建ち並び、威容を誇っていたそうです。

48②いろは蔵通り

 食野家の栄華ぶりは、こうしたまちの面影だけでなく、伝統芸能や落語にも残されています。

佐野くどき

 「佐野くどき」は泉佐野に古くから伝わる伝統芸能で、泉佐野市内の多くの盆踊りがこの「佐野くどき」で踊られています。泉佐野のまちは「岸和田のだんじり、佐野の踊り」と呼ばれるほどの盆踊りは盛んなまちで、昭和時代には電車🚃が臨時便の出るほどのにぎわいだったそうです!

 この「佐野くどき」は、江戸時代に食野家の庭先で紀州藩主を前に踊られたのが始まりといわれています。 「佐野くどき」の動画も公開されていますので、また興味のある方はご覧くださ~い!

莨(たばこ)の火

 上方落語の古典名作の一つともいわれている「莨(たばこ)の火」にも、食野家が登場します。

 あらすじは、大坂(現在の「大阪市」)の新地のお茶屋で、次から次へと丁場にお金を立て替えさせ、芸者やたいこ持ちに大判ふるまいする上品な老人が遊んでいて、立て替えのお金が余りに高額になったため、お茶屋は立て替えを断ったのですが、それに腹を立てた老人は立て替えたお金を倍返しにして店をあとにして出ていきました。この老人こそ「食野」の大だんなだと知ったお茶屋の主人は、また遊んでもらおうと機嫌をとり、あの手この手を使っていたところ、何日かして食野の大だんな様がまた店に伺うという返事をもらい、大だんながお茶屋に訪れ「貸してもらいたい物がある」といったので、お茶屋が待ってましたとばかりに「いくら用立てましょうか」というと・・・。オチは先代の桂文枝師匠が落語を披露していますので、こちら👇をご覧ください。

迷宮都市「さの町場」

 このさの町場は「迷宮都市」とも呼ばれていて、「公家のまち」と呼ばれている京都や奈良の街並みに見られる碁盤目のように道が整備されているのに対して、さの町場は「町民のまち」と呼ばれており、もともとあった道を残しながら家が建ち並んでいるのが特徴です。

画像3

 また「さの町場」の街並みは「大阪ミュージアム」にも登録されています。

 さの町場エリア内にある史跡の紹介も地元の観光ボランティアさんが紹介していますので、こちら👇もご覧くださいね~

 このnoteをご覧いただき、「さの町場」をもっと知りたいと思った方は、地元NPOが11月の3連休に行う催しの中でまち歩きをするそうですので、参加してみませんか?

 また「さの町場」のことをもっと知りたい方は、大阪府立図書館でも閲覧ができるそうですので、興味のある方は図書館に行ってご覧ください~

 冒頭に宣伝させていただきました「第2回 さの町場 まちやど実践ワークショップ」はただいま参加者募集中ですので、この「さの町場」でビジネスしていただける方、待っています!

 次回は、日本遺産に登録された史跡からの「さの町場」の魅力を書かせていただきます!

 最近、noteが長いとメンバーから注意されていますので、今日はこの辺で!では、また!👋




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