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さの町場DIVER

 1か月以上続いた緊急事態宣言がようやく明け、大阪はまん延防止等重点措置地域に指定されていますが、ワクチン接種も行き届き、1日も早く元の生活に戻ることを祈るばかりです。こうやって何気ない日常も普段は当たり前の光景ですが、制限が加わると、その「当たり前」だった日常を取り戻したいという気持ちが強くなるのはなぜなんでしょうね。人間って元来、貪欲(どんよく)な生き物なのかもしれませんね・・・

 今回は、こうした日常のさりげない光景を大事にしていくことをテーマにしたバリュー・リノベーションズ・さの(VRS)設立記念講演会について、お話をさせていただきます。

LOCAL DIVER との出会い

 みなさん、「LOCAL DIVER」ってご存知でしょうか。

 LOCAL DIVERは、VRSアドバイザーの嶋田洋平さんと、あとでご紹介させていただきます林厚見さん、そして山崎満広さんたちがディレクターとして、新しい旅をカタチにするため昨年7月に設立された会社です。

 LOCAL DIVERのサイトでは、このように書かれています。

ローカルダイバーとは ローカルの日常にダイブし 地域の生き方に触れる ​LOCAL DIVER は 日本中の地方にある隠れた宝物に触れる旅のプラットフォームです                              ​どんなに無名で小さな地域にもそこにしかない風景 その土地の歴史や風土から培われたなりわいや文化、暮らしと生き方がある          ​新たな仲間と出会いながら その土地の生態系に 潜り込んでみよう   ​ローカルに生きる人とその物語に触れて 愛着と、繋がりが生まれていく ​新しい旅のかたちを広げていきます

 特に「どんなに無名で小さな地域にもそこにしかない風景 その土地の歴史や風土から培われたなりわいや文化、暮らしと生き方がある」という部分に共感を覚え、VRSとして、LOCAL DIVERと連携できないか、半年前からアドバイザーの嶋田さんにご相談していました。

泉佐野の課題

 しかし、「LOCAL DIVERは現時点では軌道に乗っている状態ではなく、試行錯誤しているため、数を求めるのであれば、他の媒体をご紹介しますよ」と、嶋田さんからお断りの連絡が入りました。

 これ以外にもLOCAL DIVERが必要としているコンテンツで、泉佐野に欠けている課題がありました。

 以前、「第1回さの町場 まちやど実践ワークショップ」でレクチャーに来ていただいた富山県氷見市で活動されている笹倉慎也さんの事例を挙げられ、その地域の魅力をダイレクトに発信する人が泉佐野市にはいないということでした。(画像をクリックしていただくと、笹倉慎也さんのことが書かれているサイトに移動します)

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 確かに、遊休不動産を活用して事業をし始めているのは何か所かあっても、その地域全体の魅力を発信していく人材は、周りを見渡しもいてないという現実でした。

 VRS自身が本来、その立ち位置も持っておくべきことなんだと思いますが、そこまでの幅広く活動ができていないというのが現実でして、大きな課題にぶち当たりました。

設立記念講演会

 とはいうものの、何かできないかと考えあぐねていたときに、一冊の本に出会いました。それは、「だから、僕らはこの働き方を選んだ」という本です。

 ここで書かれていた内容は、稼いでいても楽しくなかったり、社会に貢献できている実感を持てなかったり、逆に会社を辞めて楽しいことに近づいたけれど稼げないという背反する理想と現実がある中で、個人が自由に動き回りながら、チームとしても勝利をつかみ、会社と独立の中間となるオルタナティブな働き方でした。

 この考え方が、東京R不動産の活動の根底にあるのだと知り、馬場 正尊さんは昨年の記念講演会に基調講演をしていただきましたので、もう一人のディレクターである、林 厚見(はやし あつみ)さんに設立記念講演会のレクチャーでお越しいただけないかと、嶋田さんに頼み込みました。

 嶋田さんの頼み方もよかったおかげもあり、林さんからすんなりOKもいただきました。

林 厚見さんとは

 林厚見さんのプロフィールは

株式会社スピーク共同代表 /「東京R不動産」ディレクター
セレクト不動産サイト「東京R不動産」や空間づくりのウェブショップ「toolbox」の運営の他、建築や不動産の事業企画・プロデュース、宿泊施設・カフェ・広場・シェアオフィスの運営、地域戦略の立案・推進などを行う。東京大学工学部建築学科修了後、経営戦略コンサルティング会社マッキンゼー、コロンビア大学不動産開発科、国内不動産ディベロッパーを経て2004年に(株)スピークを共同設立。早稲田大学・東京大学非常勤講師、東京都築地市場活用専門委員、グッドデザイン賞審査委員などを歴任。

 もっと林さんのことを知りたい人は下記のリンク先からご覧ください。

 今回の設立記念講演会を直接お頼みする際に、LOCAL DIVERにも触れさせていただき、お話をさせていただきましたが、逆に向こうから、LOCAL DIVERのコンテンツとして泉佐野を紹介するより、色々な地域と交流するプラットフォームを立ち上げる予定だから、そこに参加してもらって情報発信をしてはどうかというご提案までいただきました。

 打合せの時も、泉佐野のことを調べていただいていて、VRSがつむぎやのクラウドファンディングを実施し、目標額の2倍以上支援をいただいたこともご存じでして、ビックリしました!😲

 林さん自身も、色々と講演する内容を考えていただいていて、単なるエリアリノベーションという言葉で終わらせるまちづくりより、「街の未来へ向けて何ができるか?」をテーマにレクチャーしたいというご提案だったので、そのまま講演テーマにさせていただきました。

林 厚見氏(本人提供)

さの町場DIVER

 昨年の設立記念講演のテーマは「さの町場のЯ(アール)」で、VRSが1年以上活動しているにも関わらず、さの町場内の古民家が何軒も取り壊され、また成果を挙げ切れていないこともあり、自虐的なテーマとしましたが、今回の設立記念講演のテーマは「さの町場DIVER」としました。

 VRSの直接的に関わった案件として、さの町場内の空き物件が昨年1年間で4軒を解消しました。それ以外にもVRSの活動してから空き店舗・空き物件が3軒以上解消されました。

 またつむぎやの活用が新聞などに取り上げられたことから、遊休不動産オーナーの方から活用の提案も依頼が続々出てきています。

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 こうした背景を受け、今回はさらにさの町場や周辺エリアで活動する人をさらに呼び込みたいという思いで、LOCAL DIVERの紹介文を引用させていただき、嶋田さん、林さんの了解も得た上で、次のリード文を作りました。

さの町場とは 江戸時代に廻船業で栄え、               名を馳せた豪商たちが暮らした面影を、今なお触れることができる空間                 さの町場の日常にダイブし さの町場の生き方に触れよう        さの町場 DIVERは さの町場にしかない風景
さの町場の歴史や風土から培われたなりわいや文化、暮らしと生き方に触れ
新たな仲間と出会いながら その土地の生態系に潜り込んでみよう    さの町場に生きる人とその物語に触れて 愛着と、繋がりが生まれていく
新しいまちづくりのかたちを広げていきます               さの町場 DIVERでは 地域の日常に触れる旅のイメージ、
共通する関心で集まるグループでダイブすることで可能になる想い、
地域とのコラボレーションによる新たなまちづくりなど
さの町場の魅力や生き方に触れる、これからの夢のかたちを発信し、
人とひと、人と地域を繋げていくプラットフォームです。
さの町場の創造者や発信者たちとパートナーシップを、
少しずつ広げていきたいと思っています。

 設立当初に掲げていたまちに、来年3月にはどれだけ近づけられているかがVRSの活動に係っていますので、みなさん、ご協力の程、よろしくお願いします。

バリュー・リノベーションズ・さの設立記念講演会「さの町場DIVER」

 先週から申し込みが開始していますので、会場参加、YouTubeLive配信による参加によって申込先が異なりますので、下記のリンク先よりお申込みをお願いします。

会場参加

YouTubeLive参加

告知修正版

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みなさまのご参加をお待ちしております<(_ _)>

告知

 以前noteで、VRSの別のアカウントで、まち再生ビジネスなどの記事(有料)で配信する予定とお話していて、6月から配信すると言ってましたが・・・諸事情により、1か月遅れの7月から配信します!

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