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ワンマングルメNo.53「葉山一色でヌーベル・シノワ。 和樂(かずら)にて"五目炒飯"と"海老のマヨネーズあえ"を食す」

 炒飯は、火加減、具材とも非常に奥が深く、ごまかしが効かない分、料理人の腕が如実に表れる一品である。

 極論すれば、炒飯が美味しければその店の大半の料理の味は大体予想がつく。

 炒飯マニアの自分が惚れ込んでいるのが御用邸にほど近い葉山 一色のヌーベルシノワ "和樂(かずら)"の五目炒飯である。

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 口に含むと脂部分はトロっと蕩け、肉の部分はしっかりとした歯ごたえを感じさせる自家製チャーシュー、大ぶりで絶妙の火加減でプリップリに仕上げられた海老、意外な味のアクセントになるハムと鳴門巻き、新鮮な鶏卵、長ネギといった具材が渾然一体となり、見事な味のハーモニーを奏でる和樂のチャーハンを食せば、他のチャーハンを食べても満足できなくなり、再び和樂に足が向いてしまうのだ。それほどデモーニッシュな炒飯なのである。

食するたびに感動するのが、素材の良さも活かしきるシェフのテクニックもさることながら、確かな舌に裏付けられた絶妙な味付けである。具材の味わいを100%引き出し、見事にご飯と融合させるためのパーフェクトな味付け、塩ベースのシンプルな味付けにシェフの絶大な自信を感じる逸品である。

 そして和樂の名物料理と言っても過言ではないのが"海老のマヨネーズあえ"。和樂のエビマヨは、通常のエビマヨとはかなり趣が異なる。

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 素材は大ぶりの海老とフライドポテトとシメジ、それがやや高粘度のオリジナル中華風ホワイトクリームソースとよく絡み、絶妙な食感と味わいを醸しだす。

これもまた、一度食せば病みつき間違いなし。その魔力から逃れる術はない。

和楽(かずら)
神奈川県三浦郡葉山町一色1974
046-876-2705


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