摂食障害はアーティストであったので、僕は引退した。
こんにちはYutaです。
今回は「摂食障害とアート」というテーマでお話しします
僕は4年間摂食障害を抱えていたわけですが、今振り替えると、当時の僕は売れないアーティストのような存在であったことが解ります。
どういうことかというと
自分が目指しているものを見失い、誰にも応援してもらえていなかったのです。
アーティストでいえば
パトロン的な存在がいなかったのです。
アーティストは、自分の内なる感情を様々な形にして表現し、他者に共感や衝撃、影響を与え新しい世界を見せます。
まず大前提として自分なりの美意識や世界の見方を持っていることが大切です
そして、その世界観に価値をつけてもらうことでただの表現がアートになり表現者はてアーティストになれます。
即ち、アートには自分の世界観に価値を与えてくれる他者、パトロンの存在が必要不可欠なのです。
では、どうすれば他者にパトロンになってもらえるか
それは、自分の美意識や世界観の良さを共感してもらったり、面白いと思ってもらうこと
要は売り込むことです。
そのためには
自分の作品のコンセプトや良さを自分で説明出来なくてはいけませんので
自分の表現を再考することが大切です
・なぜこの作品を作ったのか
・表現欲求の背後には何があるのか
・作成過程はどうだったか
表現した作品にストーリーを付与して、提供しなくてはいけないのです
この、再考と説明の過程がパトロンを勝ち取り、売れるアーティストになる秘訣です。
では摂食障害の僕はどうであったか
摂食障害の多くは太ることに嫌悪感を抱き
一般の人より痩せていることを強く望みます
即ち、痩せに対して他者にとは違う世界観や美意識を持ち
自己の体をアート作品としている
アーティストです。
このことに気づいたとき、まず
「僕って凄くね?」
という妙な喜びが起き、摂食障害の辛さから少し抜け出しました。
では、アーティストの僕が次にすべきことは
パトロンを見つけることです。
太りたくない、痩せていたいという欲求が僕を摂食障害というアーティストにし、スレンダーな体というアート作品を作り上げたのでたので
この作品の一体何処に魅力があるのかを考えました。
どうしたら、他者に
「なんて、アーティスティックな体なの!維持のために協力したい❗️」
と思ってもらえるような説明がつくのか自分の体を今一度見て再考したのですね。
・なぜ痩せていたいのか
・痩せていたい欲求の背後には何があるのか
・痩せるまでの過程はどうだったか
そうやって、説明するために今一度自分の痩せている体というアート作品のコンセプトを考えたら、
「あれっ全然良いところなくね」
と気づいたのです。
じゃあ、僕は一体どんな体の作品を作りたいのか
と考えたら
よく分かんなかった
これどういうことかというと
実は僕はそこまで体に対する美意識を持っていなかったんです。
アートでいえば
表現欲求の欠けた作品を作り続けていた
なんちゃってアーティストだったのです。
そりゃ売れません。
早く摂食障害というアーティストを引退すべきだったのです。
では、何が僕を縛っていたのでしょうか
それは、痩せているとではなく
続けていることをやめるのが怖かっただけです。
一生売れないアーティストは当初の自分の表現欲求に縛られ、例えその欲求がなくなっていたとしてもそこまで積み重ねてきた努力を無駄にしたくないから、意地になってスタイルを変えないという特徴を持ちます。
僕も少しのダイエットから始まり、結果4年の歳月で築き上げた痩せている体を
「こんなに紆余曲折を経て出来上がったのだからこれは良いものなのだ!」
と思い込みたかっただけなのです。
でも、現状の自分を誇れないことは本心では分かっているので、自分が目指している体を誰にも説明できない
魅力を発信できない
結果、誰からも応援されない
誰からも応援されないと、自分に自信がなくなる、不安になる
なので、苦しかったのです。
摂食障害で苦しかった殆どの理由が、この
パトロンがいないということだったのです。
なので、摂食障害で苦しい人が、まずすべきことは
・パトロンを見つけること
・太りたくないなら、痩せている魅力を伝えてみること
・痩せているために協力してもらうこと
そして、僕のように実は痩せていることに対してそこまで強い思いがなく、なんとなく今までの行動に拘泥しているだけなら
痩せていることを止める方向に舵をとりましょう
そして
摂食障害を治したいときも同様で
パトロンを見つけましょう
なぜ自分は摂食障害から立ち直りたいか
その欲求の背後にはどんなストーリーがあるのか
摂食障害を直していく過程はどうするのか
説明できるように再考しましょう
応援してもらうことから
摂食障害の回復は始まります。
とりあえず、摂食障害アーティストを引退した僕は発酵という新しい世界観と美意識を見つけ、その魅力を発信する
ブロガーというアーティストになりました。
パトロンが増えることを目指し、日々ブログを更新し、売り込んでいます。
僕は摂食障害より、発酵ブロガーとしての方がパトロンを増やす努力をしやすかったのです。
なぜなら
発酵の魅力を自分で語れるから
結局
何をするにしても
「なぜやるか」が分かっていることが大切で、それを分かるには
自分の内なる感情や思いに真剣に向き合うこと
アーティスト的な感覚が必要なのです。
これを読んでくれた摂食障害の方がとる行動は
・摂食障害というアーティストを続けるか
・違う世界観を探す旅にでるか
どちらかです
どちらにしても
自分の行動に信念を持ってくれることを願います。
そして
その信念を強めてくれるのは
他者であることは忘れないでください。
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