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言葉のプレゼントって素敵だ

文通をしている友達がいる。
同じ故郷を持ち、お互い慣れない東京で働いていた頃は、休みの日を一緒に過ごしては気分転換をしていた。
お互いの最近うれしかったことや、悩んでいることを話し合い、励まし合いながら、あのタフな日々を共に乗り越えていたんだなあとしみじみ思う。

私が引っ越した今、離れているので直接会うことはできないけれど、月に1度手紙を送り合うことでその関係を続けている。

コロナ禍で仕事に変化が訪れ、これまでに経験したことのない苦労に立ち向かっている友人に、「日日是好日」という言葉を贈った。
「大切にするね」ととても喜んでくれた。

この言葉が、私のことも、友人のことも支えてくれる、2人を繋ぐものになってくれた。言葉のプレゼントってあるんだな。

ー ー ー ー ー 

先日、仕事で与えられた課題のなかで、ボス(ぜんぜんbossyじゃないボス)に自分の考えを送り、それにボスがコメントをつけた状態でチームに共有される、ということがあった。
わたしは自分自身のことについて、今まで話したことのなかった話をした。

自分の話をすると、それを周りがどう思うのか、異常に気になる。
ボスからコメントが来た。
そこには、

「若い頃の自分に似たところがある。わかるなあ。」

と書かれていた。
私はそのコメントの全文を何回も読んだ。気づいたら涙が出ていた。

言葉にはとてつもないパワーが込められている。
人を励ましたり、勇気づけたり、優しい気持ちにさせたり。
その一方で、傷つける力だって持っていることを忘れてはいけない。

贈りもの好きな私にとっては、これまたいいものを見つけたな、という気持ちで、
贈りたくなる言葉集め、これからもしていこう。

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