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ここで一生を迎えたい。憧れの島、憧れの美術館へ。【 直島 / 地中美術館 】

ミナサマ、ハロー
この半年間に、コロナ・インフルA・Bに感染したkunikoです。

皆様は健康に過ごされていますか?
kunikoはやっとこさ元気になってまいりました。

今回記事に書こうとしている場所へ1泊2日で旅行した際に、インフルをお土産に帰ってきてしまったのですよ。

不運か。笑

流石にびっくりしました、せめて日常の中でかかって欲しかった。(?)

感染から5日目、やっと回復してきたので購入してきたパンフレットを熟読したんですけど、感動の第二波を感じたため、執筆を開始いたしました。

今回題材にしている場所は、kunikoが大学生の頃からずーーーーーーーっと行きたいと思っていた場所でして、、、

この度、やっとその夢を叶えることができました。

建築学生だった人なら誰でも行きたいであろう
直島の「 地中美術館 」です。

引用

直島自体ものすごく行ってみたいなーって思っていたんだけど、その中でもこの美術館が一番行ってみたくてですね。

建物埋まってんのよ。(語彙力がない)

写真を見たとき衝撃で、とりあえず行ってみたい!っていう想い9割と、安藤忠雄の建築って光の表現が綺麗で好きって想い1割で行ってみたかったんですよねぇ。

※つまり、とりあえず行ってみたいってことね。

中の様子もどんな感じなのか、前情報は毎度のこと調べずに行きまして。
非常に楽しめました〜

結構夏に行くことが主流っぽいけど、今回は冬に攻めてみました。ちょっと神聖な感じもあったし、今年暖冬だったからタイミングもすごい良かったな。

しかも、今回贅沢旅にしたので「ベネッセハウスミュージアム オーバル」にも宿泊してきちゃったんですよね〜良すぎたなぁ〜
せっかくなのでそのこともちょっと語りたい。

引用

すごいボリュームの多い旅だったので、今回は直島・地中美術館の説明をメインに、そのほかの良かった点も軽く紹介しようかなぁと思います。

それではレッツゴー!

01. そもそも直島って?

引用

直島とは、瀬戸内海に浮かぶ島の一つで、今皆様が知っているようなアートの島として歩みを進めてきたのが1989年から。福武さんっていう人が国際キャンプ場を制作したところから始まっていたらしい。

ベネッセアートサイト直島という活動から、長い年月をかけ直島という風景のなかにアートを溶け込ませてきたんだとか。

ちなみに、ベネッセアートサイト直島とは、直島・豊島(香川県)、犬島(岡山県)を舞台に株式会社ベネッセホールディングスと公益財団法人 福武財団が展開しているアート活動の総称とのこと。。

なんか、すごいちゃんとしている島ですよね。

住所は香川県になっていて、瀬戸内海の小豆島(しょうどしま)の郡の中の一つではあるものの、うどん以外の立派な観光地として機能してますね。

学生の時のイメージとして、各島に担当建築家みたいなのがいて、その島ごとに新たな建築がある印象でした。

直島は安藤忠雄
豊島は西沢立衛
犬島は妹島和世
みたいな感じ、日本を代表する著名な建築家ばかりよ。

今改めて調べると、建築家の作品だけではなく、さまざまなアーティスト作品が散りばめられているんだなぁと今回直島に行って感じましたし、豊島や犬島のことも調べてそう感じました。

が、直島に関してはものすごく安藤忠雄色が強い島でしたね。後、草間彌生。

コンクリートが好きだったり、安藤忠雄が好きな人は絶対に行ったほうがいいってぐらい魅力を感じることができます。

02. 絶対に行ってほしい、地中美術館

本当に行ってほしい(くどい

今回に関しては、頭が悪い褒め方しかできないぐらい良かった〜。
なんかもう毎回言ってるような気がするけど許してほしい。

記載の仕方として、建物の考え方・体感したことを語ったのちに、各展示物のことに触れていけたらと思います。

a. 建物を建てた経緯・考え方

引用

地中美術館の構想にたどり着いた決め手は、モネの「睡蓮の池」( 2×3m 2枚組)との出会いからなんだって。

この時点で設定が美味しい。

株式会社ベネッセホールディングス取締役会長でもある、福武總一郎さんが、モネの大回顧展のときに出会った作品らしい。しかも、ほかのモネの作品を持っていて、その貸し出した際に出会ったんだって。すげぇな。

この出会いの時点で、直島にベネッセハウスミュージアムが作られていて、安藤忠雄とは関係が繋がっていたところから、美術館を作る話へと発展したんだそう。

ベネッセハウスミュージアムもアート作品と泊まれるってのが売りのホテルなんだけど、結構特徴的なのが「ワンアーティスト・ワンルーム」っていう考え方なのね。

それをなし得る土地があったっていうのも大きいとは思うんだけど、地中美術館もそれを体現している建物として作られていましたね。

今の話にも関連するし、ここが面白いと思うんだよ、福武さんが安藤忠雄に話を持ちかけたときの話。

私はまず安藤さんにこの大作を見てもらい、ある種宗教的な空間を作りたいと伝えました。

モネを本尊と見立てて曼陀羅にしようとすると、両サイドには脇侍が必要。キリスト教の祭壇画だとペテロ&パウロのような使徒にあたるかもしれない。

それならデ・マリアとタレルに作品を作ってもらいたいという構想を話しました。

安藤さんも面白いと言うので、早速アメリカへ行き、デ・マリアとタレルの2人にも「モネの『睡蓮』を中心におき、ドグマのない21世紀の教会・聖堂をつくりたい」と話しました。
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曼陀羅…仏の悟った境地。また、その境地に備わる功徳(くどく)を絵にしたもの。また、悟りのための道場や壇。

脇侍(きょうじ)…仏の左右に侍して衆生(しゅじょう)教化(きょうけ)を助けるもの。仏像では本尊の両脇(りょうわき)に安置または描かれる。脇立(わきだち)。夾侍(きょうじ)。

ペテロとパウロ…ペトロは「使徒たちの頭、教会のいしずえ」として、パウロは「異邦人の使徒」として、イエスから使命を受けた使徒。

出典:CHICHU ART MUSEUM ブック内より

博識〜

モネを主役として展示するにあたって、アースワーク(自然の素材を用いた作品のこと)の2大巨匠読んでくるという行動力よ。

そんな経緯があり、モネの作品・お二方の作品共々、1つずつ部屋が設けられていました。

外人のお二方のことは私は存じ上げていなかったんだけど、ジェームズ・タレルに関しては、21世紀美術館にも展示があるみたい。というか、結構似た作品だったので、私も既視感を感じていました。

ちなみに地中美術館の施工を担当したのは鹿島建設だったらしいよ、素晴らしい施工技術だね…

引用

b. 美術館としての余韻

引用

これは美術館において、珍しい作りだなって思った話なんだけど、導線が行きと帰りで同じルートなんだよね。

普通美術館って
入口

展示内容に合わせた順路

ミュージアショップ

出口

って感じで、一方通行で計画されているイメージなんだけど、

ここ、出入口一緒だし、展示の順番決まってないし、ミュージアムショップも2回通れるんだよね。しかも、出入口からミュージアムショップまで結構歩かないといけない計画だったんだよ。攻めてるなぁって思ったんだけど、なかなかこれが良くて。

展示や建物を見て回って、最後感動した状態でミュージアムショップみて、購入した後って、大体の美術館すぐに現実に引き戻される=出入口がすぐそばにあるんだけど、

ここは、出入口までの距離があるから、余韻を楽しみながら帰ることができたんだよねぇ。歩くのすごい楽しかった。

展示も順番が決まってないから、心の赴くままに歩いて、鑑賞して、満足したら帰れるって感じだった。

元建築学生であり、建築が好きだからかもしれないけど、これってなかなかに提供価値として高いものじゃないかなーって。これを成し得る建築の良さももちろん必要なんだけど、余韻を感じれるって大切なことだと実感したよ。

c. 建築の不思議、忠雄の不思議

引用

特に建築でよかったなーって思ったのが2点。

1つ目が、光の表現。
照明っていう照明が見えないような作りってのと、本当に最小限でしか計画してなさそう(私が思い出せたの、トイレの中ぐらい…)だったから、自然光を楽しめる美術館だった。なかなかないよね、そんな場所。

だから、結構天候に左右される場所ではある。その時々の天気によって見え方変わってくる感じだったよ。

2つ目が、写真も引用している斜めスリット。

え、どうなってる?

角の部分に柱も何もなくて、キレーーーーーに開口が空いてた。思わず頭突っ込みながら確認しました。これは是非直接見てほしいな。(魅力伝われ

d. モネの睡蓮と小さなタイル

引用

この展示室、何がすごいって、自然光で作品が鑑賞できるところ。

モネは自然光の中で作品を描いていたことから、自然光で作品を見ることが大切だという捉え方をして計画されています。

写真の上部からほわっと照らしている明るさは、自然照明ってことね、すっごー。

ディティールも凝っていて、壁は漆喰、部屋の角は曲線で滑らかになっていたり。一番びっくりしたのは床。

引用

抽象画である睡蓮の作品から着想を得て、少しずつ色の違う2センチ角のタイルを敷き詰めたっていう床です。ちょっと遠目から見るとボヤッとした印象を狙ってのことらしい。変態だなっておもった。

実際に立ってみるとしゃがんでみたくなるぐらい細かいし、目地も開いてて土が詰まる懸念から、ここは土足禁止だったよ。

施行方法が特殊で、70万個のタイルを30人の職人で1日で敷き詰めたっていう、なんとも情報量の多い現場だったらしいわ。

混ざりたかったよね。

e. アハ体験を身体全体で

引用

タレルの作品で一番好きだったのはこれ、オープンフィールドっていう作品。

なんかね、これはもう体験してほしいんだけど、階段登って、青い四角のなかに入っていくのよ。

色×光の移り変わりを楽しめる作品なんだけど、部屋の境界線がすごく曖昧な感覚と、色が度々変わる感じがなんとも不思議だし、体がふわふわ浮いてとんでっちゃうような、不思議な感覚を体験できた。

多分、体験した人はこの説明わかってくれるとは思う。

f. ここで息を引き取りたいと思った

引用

なんか説明したくないぐらいよかった。
2時間ぐらいは余裕で滞在できたと思う、すごいいい場所だった。

ここも自然光を楽しめるような場所だったんだけど、陽が傾くと、この場所の表情もだいぶ変わりそうな感じ。

また行きたいし、今度は座り込んで長時間ぼーっとしたいなぁ。

真ん中の球体は花崗岩で、直径2mぐらい、どうやって支えられているのかは不明。
壁面に飾られている装飾は、三角形・四角形・五角形のマホガニー材と金箔で作られたオブジェで、3つの組み合わせが全部違う、計27個がランダムで配置されていたらしい。綺麗だったなぁ。

03. その他よかったところ

もうミナサマお腹いっぱいだろうけど、もうちょっと付き合って…

色々直島楽しみすぎたから、撮影した写真でそのほかかるーく紹介できたらと思います。

ANDO MUSEUM
入り口のサインと、
建物の外観の渋さがよかった
内観の天井面
自然光がフワッと室内に入ってきてた
雰囲気がすっごくよかった
今回宿泊したオーバルの手書きメモ
計画段階でかなり綺麗な
スケッチ描くなぁと感動
別カット
これも自然光なんだよ、すごい綺麗だよね
ベネッセハウスミュージアム
天窓からの光がすごい綺麗だった
オーバル棟の共用部分
水面からの反射が綺麗
まーるいデザインだから
水面部分も天井部分も
部屋の入り口の壁面も曲線
夜のライティング
意外とシュッとした照明計画
近未来的な感じが良かった
直島のサンセット
めっちゃくちゃ天候が良かったみたいで
すごい綺麗な景色を見ることができた
朝方の景色
こんなフワッとした景色を拝めて
夢の中かと思った
草間彌生の作品
この銀の球体はナルシスの球らしい
杉本博司の時の回廊
照明デザインが床置きでかっこよかった
ラウンジ空間のテーブル
ものすごい樹木の什器だった…
天板はおそらく強化ガラス
2枚重ねで天板利用していた
足として足りない部分には
ガラスを重ねてバランスをとってた
異質なものの組み合わせって素敵だよね
ラウンジで食べたお茶菓子
柚餡のお菓子とお抹茶でとっても美味だった〜

04. 終わりに

最後駆け足で終わらせたけど、直島、またもう一度同じ旅行日程で行きたいなぁと思ったなぁ。冬の直島も過ごしやすかったし、中々良かったかも。

豊島と犬島にも足を運べたらいいなぁ〜

あと、単純に島で過ごす休日が良すぎたので本当にもう一度きたいな、なんか軽井沢っぽい雰囲気があって、避暑地って使い方が正しいのかもしれないね。

ただ、神聖な空気感を味わえる冬に行くのは個人的にかなりおすすめ。

今回は体調崩して帰ってきたけど、次はちゃんと健康体で帰ってこれるようにします。。

それではまたノシ



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