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誰にも波はある、けど、その波を相手に感じさせない、それがプロだと思う


最近すっかりnoteとのお付き合いを忘れていた。

久しぶりにnoteを開けて、以前に途中まで書いて下書き保存していたものがあったので、ちょっと編集してアップすることにした。

去年の秋ごろに書いたもの

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以前に、ヨガジェネさんのYoutube動画で、「一流のプロとは何か?」というタイトルでお話をしたことがある。(なんと3年前。みきてぃも私も若い!)

何を話したか、もはや覚えてはいないが、、、。


ここ最近、「あー、やっぱりそうなのかなぁ。」
「なるほど、そうだよねぇ、、、」
「そうなるよねぇ」
って思いながら日々過ごしてきた。


これまで多くのトレーナーやインストラクターを見てきた。
そして多くのアマチュア、プロアスリートを見てきた。
多くのプロフェッショナルな職業人も見てきた。


そのプロに共通するいくつかの一つに、
「行動に波がない」または「自分の中に波はあるけど、その波を周りが察知しないようにコントロールができている」という事な気がしている。


この行動とは、自分の役割として行っていることの姿勢と熱量(Attitude&Passionかなぁ)。(もっといい言葉がある気がするが、今はその言葉しか浮かばない)


たとえ、今、その環境が自分の望ましい状態でなかったとしても、人生は色々なことが起こるので自分の気持ちが最近浮ついていたとしても、でも周りにはまったくそれを思わせない、周りに影響が表れない、自分の役割に徹することができるかどうか。


プロの世界であれば、今年で契約が終わることがわかってシーズンを過ごすこともある。契約の世界ではどこでも起こること。

そんな世界でみるのは、
A 今、ここで役割を全うすることにいっさい手を抜かないでいるか。
B それとも思考が次に行き過ぎて、自分では気づいていないが周りがそれを感じているか。


これ難しいのが、多くの場合、自分では気が付かない。
それに自分で気づける人は本当の意味でのプロ。

自分では同じに役割を全うしているつもりでも、周りがそれとなく変化を察して周りの行動が変わっていく、そんな人はやはりプロまであと一歩なのかなぁ、、、と思ったりする。


分かりづらいので、ヨガジェネさんの話をオープニングでしたので、ヨガインストラクターを例にあげてみる。


自分の波をコントロールできている人と、自分の波をコントロールできていると思っているけど実は周り(ここではお客様)になにか違いを察知されている人の違いは、端的に充足率に現れる。


グループレッスンを一定の充足率に維持するのは決して簡単ではない。
大きなチェーン展開をしていて、お客様の母数が圧倒的に多い場合は、比較的スタジオの力で充足率は高い状態になることはある。

でも中小のスタジオで、集客をブランドネームに頼らない場合、これまでにレッスンを担当したことがある人であれば、常に満員を維持する、通年で80%以上を維持することがどれだけ大変かは、実感しているのではないかと思う。


とはいえ、私は充足率100%が何よりも重要とは思っていない。
スタジオの定員が10名だとして、10名入ることが正義だとは思っていない。
経営者目線で言えば、10名入るところを、6名しか入らないと、4名の売り上げ機会の損失になるわけだから、どうにか10名を埋めたほうがいいでしょう、、、と思うだろうけど、でもそこを目標にしてしまうと、100%になればなんでもいいでしょう、、、という事になりかねない。で、あれば、ディスカウントでレッスンをするか、レッスン無料です!ってすればきっと100%になる。だから100%という数字そのものを正義とは思っていない。


目的はレッスンが満員になることではなく、レッスンを通してお客様がその人の手にしたかったもの、またはそれ以上の価値を感じていただくこと。

その結果、気が付けば満員になっている、それが理想。


ここでいう価値はなんでもいい。なぜなら個々が求める価値は様々だから。

気分転換
汗をかいた
誰かと話ができた
体が軽くなった
できなかったことができるようになった
終わったら前向きな気分になった
鼻がすっきりした
ぐっすり眠れそうな気がする

ほんと、なんでもいい。

けど、話をあえて難しくすると、そのそれぞれの異なる価値をレッスンの中で受け取れるように、それを察知しながらレッスンを進めていくことが必要になる。「相手はなにを欲しているのだろうか?」という視点。


「私が、、、」ではなく、「私とあなたが、、、」という姿勢。


常々思う。
インストラクターがスポットライトがあたることを望むうちは、この世界(運動指導、トレーナーやインストラクターという職業)では普通で終わる、、、と。


私がこうしたい
私にはこれができる
私だからこれができる

そういう気持ちを持つことはとても大事。
自分に自信を持っていることは必要だから。
でもそれは自分の中にしまっておけばいい、と私は思っている(私は、ね!)
そして「私」アピールをはじめると、お客様は離れていく、そんな状況を多々見てきた。


一方で、「私」がわからずにお客様の前に立つのも、これまたお客様が離れていく要因でもあるから、これまた難しい。

「私」をアピールしてはいけないけど、「私」を相手が受け取れることも大事。

なんともまぁ、永遠なる哲学問答みたいなやつです。


なにはともあれ、お客様がその方が望む価値を手に入れたら、結果インストラクターも得られる価値がある。なので、Win-Winという言葉があるのだろうが、そのスタートは、まずは「お客様の価値の創造」にあると思っている。


お客様はとっても敏感。
インストラクター・トレーナーの小さな波をなぜか察することができる。

お客様が言葉にはできないけどその波を感じたとき、徐々に充足率が落ちていく。

なんなら、この世界を長いこと見てきた私は、「あのインストラクターはそろそろ充足率が上がる」「あのインストラクターはそろそろ充足率が落ちてくる」をほぼ予測することができる。


なぜ、といわれて言葉で説明できることもあるけど、たいていがその人の姿勢がそうだから、、、という答えになってしまうかもしれない。


と、なんだか話がだらだらになってきたけど、何が言いたかったかというと、「相手は自分の鏡である」ってことに行きつくのかもしれない。


結局は、自分が起こしていること、なんだと思う。


相手の様子を見て自分の行動を変えるのではなく、自分の行動指針を持ちつつ、常に相手の反応を見ながら共に最大の価値を得られる方法を模索することができる人、それがプロなのではないかな、、、と。


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と、こんなことを去年の秋ごろに思っていたらしい。
なぜこれを書こうと思ったのか、はもう覚えていないけど、きっと誰かから悩みの相談があったのではないかな、、、と思う。


これもあくまでも私の視点であり、私はそう思うんだけど、、、っていうだけだから、これが正解というわけではない。

でも少なくとも、私はお客様が私の鏡だと思っているから、数字が付いてこなくなったら、まずは自分自身の取り組みや姿勢をまっさきに見直すようにしている。すぐに修正がきかないこともあるけど、でも私の波はお客様にはまったく関係ないことだから、常にお客様にとって最大の価値を得てもらえる自分でいること、それが私が唯一約束できることなのだと思っているし、それを当たり前にすることがプロであるという事なのではないかと思っている。


ただ、るろうに剣心の主題歌になった、KID PHENOMENONの「存在証明」の歌の中に出てくる

「断ち切るように
覚悟を決めたのは
ここじゃないどこかへ
心が揺れた」

この言葉はまさしく、、、と思うから、なんやかんやいっても、大事なのは「自分の心の揺らぎと向き合う」という事なのだと思う。

だって人間だもの(存在証明、ぜひ聞いてね!)


さて、3月も着々と過ぎていきますが、今年も課題山盛り、楽しい事山盛り。


これから出会う皆様、共に最大の価値を作り出しましょうね~






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