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わたしという誰かの演劇

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ブログを書くみたいに演劇をやりたいな、と思っていたんですが、実際に演劇をやるにはさまざまな困難があり、だったらブログを演劇にしてしまおうと思ってはじめたのが、この〈わたしという誰… もっと読む
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#鹿

わたしという誰かの演劇_014

わたしという誰かの演劇_014

 わたしのいるところで、演劇がはじまる。

わたし  無傷の鹿が走り抜けていった、わたしはかまえていた銃を下ろし、梢をかすめて差し込む光がさっきまで鹿のいた場所をふちどるのを、ぼんやりと眺めていました、今日はもう帰ろう、そう思ってわたしは山を下り、田園都市線で渋谷へ、スクランブル交差点の信号が変わるのを待っているあいだに目にした向かいのビルの大型ビジョン、その中に広がった森の奥に、見憶えのある鹿の

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