アメリカ村にあったDONFLEX Loungeで初めてDJをしたのは、手元あるフライヤーで確認すると、1999年3月28日で、確か大学の2学年先輩にあたるキクさん主催のファッション・ショーだった。

ただ、これは所謂“ハコ貸し”イベントで、DONFLEX Lounge側主催ではなかった。けれども憧れのDONFLEX LoungeでDJする事ができたのは、素直に嬉しかった。そして「いつかDONFLEX Lounge側からオファーを貰い、レギュラー出演できるDJになれるように頑張ってくぞ！」と心に誓った。

DONFLEX Loungeは、当時大阪で活動していたHIPHOP DJ達の憧れのクラブと言ってもよいクラブで、【番外編】第5話で書かせてもらった『Night Crushing』はDONFLEX Loungeを代表するイベントだった。

そんなDONFLEX Loungeで初レギュラーとなるオファーを頂いたのは、大学の同級生でDONFLEX Loungeのスタッフをしていたシュウジ君からだった。シュウジ君が毎週月曜日に帯でDJしていたパーティーに、私が加入する形でDJするようになったのは1999年の夏から秋にかけてぐらい。そのシュウジ君と、今は無き道頓堀川沿いにあったクラブBUCHIKAMASHIのスタッフでDJ活動をしていたケンタロウさんが一緒だった。ケンタロウさんはPANDAMANと言うDJ名だった。

ただ残念な事に程なくして、この月曜日レギュラーは消滅してしまうのだが、シュウジ君とケンタロウさんとは、アメ村スクエアビル3Fにあった『CREAM』と言うバーで毎月第4木曜日にDJをする事になり、こちらは2000年代に入ってからも続いた記憶がある。オーディエンスに、吉本興業のタレント石田靖さんが一度遊びに来てくれたのも凄く懐かしい思い出だ。

一方DONFLEX LoungeでのDJはどうなったかと言えば、新たに私のもとにレギュラーのオファーが届いたのだった。

つづく……