2000年11、12月頃だったろうか？大阪のHIPHOPシーンで活動するアーティストの間では、真しやかに「年明けぐらいに東京から有名HIPHOPアーティストを招き、関西で活動するHIPHOPアーティストと同じステージで、今までにない規模の大HIPHOPパーティーが開催されるぞ！」と言う話が噂になっていた。

そして、その噂話が現実のものとなり、2001年2月10日に千日前にあった今は無きMOTHER HALLにて『OSAKA ROCK THE HOUSE』と言うタイトルで開催される事となった。因みにこの『OSAKA ROCK THE HOUSE』と言うタイトルは、TANKOさんが命名されたとの事。

確かこの『OSAKA ROCK THE HOUSE』を開催するにあたり、イベント内容や出演者達のプロフィールや顔写真などを掲載した冊子があったのだが、残念ながら私の手元には無いので、誰かまだお持ちの方がいれば、見せて頂きたい。

フライヤーを確認すると、東京からZEEBRAさんやKEN-BOさん、SOUL SCREAM等を招いて、それを迎えるのは関西HIPHOP界で人気実力共にトップクラスのDJ、ラッパー、ダンサー達だった。集客は2500人だったとも3000人だったとも書かれている！当時の『Blast』誌や『カジカジ』を見ると、その内容が事細かに伝えられている。

実はこの『OSAKA ROCK THE HOUSE』には“幻のOSAKA ROCK THE HOUSE”とも言うべき『OSAKA ROCK THE HOUSE 前夜祭』が前日となる2月9日にDONFLEX Loungeで開催されたのだ。この『OSAKA ROCK THE HOUSE 前夜祭』について現在残っているメディアが全く見当たらないので、私の記憶を便りに書いている。

前夜祭をやると言うのは、割りと直近になって決まった記憶があり、確か私の記憶では前夜祭のフライヤーは最初から作っていなかった。

そして、なんとその前夜祭をやるに当たり、『OSAKA ROCK THE HOUSE』のオーガナイザーをつとめたDONFLEX Loungeの店長 本間さんから「クオ、前夜祭に出演してくれへんか？締めのDJを是非クオにやって欲しい思ってるねん」と言われた。

「えっ！こんなビッグ・パーティーに俺が抜擢された！前夜祭とは言え『OSAKA ROCK THE HOUSE』に参加できるなんて、とても光栄な事じゃないか！よしやるぞ！」とふたつ返事で本間さんに「やります！やらせて下さい！」と伝えた。そしていよいよ『OSAKA ROCK THE HOUSE 前夜祭』の当日がやってきた。

つづく……