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アニメ「ひぐらしのなく頃に」【”祟殺し編”感想】圭一が最も輝いていない話

「鬼隠し編」「綿流し編」に続いて、今回の「祟殺し編」。この3編は”「ひぐらし」導入三点セット”と言っていいぐらいかもしれない。主人公(のはず)の圭一をはじめとして、レナ、魅音、詩音、沙都子の”だいたいの”性格が分かってくるし(梨花はこの段階ではほぼどんな子か分からない)、日常から惨劇へという流れがあることが分かるし、で「ひぐらし」ってそういう感じなのねとざっくりと把握ができる3編だろう。

「鬼」ではレナ、「綿」では園崎姉妹、そして「祟」では沙都子にスポットが当たる。兄の悟史が失踪して以来、梨花ちゃんと同じ家に住んでいる沙都子。両親そろって泊まりがけで仕事に出かけてしまい、自炊に挑戦する圭一だが危うく火事を起こしそうになる。そこへ突如現れた沙都子と梨花がすかさず対処する。そんな圭一の世話を焼きながらも、兄と一緒に過ごした頃の気持ちを思い出したのか、ご機嫌な沙都子。そして圭一もそんな沙都子の一面を見て、より親しみを感じたようだ。そんな微笑ましいことがありつつも、ある日を境に状況が一変する。沙都子の叔父・鉄平が帰ってきたのだ。

それからの圭一はほんとにどうしようもなく、救いようがない。「鬼」「綿」での彼はまだ仕方ないにしても、「祟」は圭一の悪いところが振り切れて出てきて、更に裏目が裏目を呼んでさらにひどいことになってしまったという感じかもしれない。

それと同時に多くの謎を残した編でもある。殺した叔父を埋めていた場所を掘り返しても何もなかったこと、叔父殺しをしていたために夏祭りに行ってないのにも関わらず部活メンバーはみんな圭一が夏祭りに参加したと言っているということ、吊り橋から落とされても、そして「ガス」に村中がやられていても、なぜか生きていた圭一。そしてそんな中、「祟殺し編」が終わる。

アニメでもゲームでも何度も繰り返してみてきたのに、この3編はいまだに飽きない。それと同時にこの3編あたりしかまだ見てない人はそれぞれの登場人物を好きになることは難しいかもしれない。日常パートでいいやつだな、楽しいやつだなって思ったとしても、後半にかかるにしたがって豹変し惨劇を引き起こしてしまうからだ。もうドン引きするしかない。ドン引いたまま「ひぐらし」から去っていった人も当然いるだろう。それでも浮かび上がってきている数々の疑問の答えを知るために、先の話をえいやっとばかりに見ていった人が「ひぐらし」の世界にずぶずぶとハマっていくのではないかと思う。

ここまでで見てきた圭一たちはあくまでその一面でしかない。「ひぐらしのなく頃に」という物語としても同じことが言える。もし、ここで止まったままの人がいるならば、ぜひその先の彼らも見ていってほしい。(ただし、惨劇など残酷でグロいシーン、あるいはキャラそのものが生理的にもう無理という人とか以外)その上で彼らが、「ひぐらし」が、好きになったのであればぜひ語り合おう。その時が来ることを楽しみにしつつ、「祟殺し編」の感想を終えよう。






追伸:
ちなみに筆者は一応主人公なのにグッズが少なくて寂しい思いをしている圭一推しなので、圭一推しは特に増えることを願ってやまない・・。
(なぜこんなに下に書いたのかはお察しくださいませ)



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