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ソーシャルワーカーとして、地域で暮らす方々の「お困りごと」を伺い、解決に向けてサポート…

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ソーシャルワーカーとして、地域で暮らす方々の「お困りごと」を伺い、解決に向けてサポートする仕事を目指して経験を蓄積中。地域で孤立した方を、環境に結び付けることで、自立につなげられたら。現在は入院後、ご自宅へ戻れなくなった高齢者の方々に、高齢者施設を紹介する仕事をしています。

最近の記事

『ふつうに生きるって何?』(井出英策)を読んで

1.ソーシャルワーカーは「人のかたち」を語れ 井出英策さんを知ったのは、『ソーシャルワーカー~」「身近」を革命する人たち』(藤沢市にある伝説の小規模多機能「あおいけあ」運営、加藤忠相さん等との共著)という本からです。 「ソーシャルワーカーは、社会や福祉の「制度」を語るんじゃなく、必要とされる「人のかたち」について語ろう」というメッセージに共感しました。「ケア」とは高齢者だけのものではなく、課題を抱える人を広く「気にかける」ことだ。この観点は難しいながらも、自分の指針にしてい

    • 自立とは、依存先を増やすこと。

      1)依存は自立の反対語? 社会福祉士の全国大会が7月に開催され、熊谷晋一郎さん(東京大学先端科学技術研究センター准教授・小児科医)の記念講演がありました。テーマは「自立とは何か―生きることを支えるソーシャルワークへの期待」 。記憶に残る講演だったので、共有します。 小学生に「自立」の反対語は? と聞くと、多くは「依存」と答えるそうですね。自立と依存は対極で、交わらない概念に思えます。でも、「世の中で、何にも依存していない人は存在しません」。熊谷さんの話は、そこから始まりまし

      • 労働者の街から福祉の街へ:山谷、訪問看護ステーション「コスモス」主催の学習会

        「誰もが安心して暮らせる社会を山谷の現状と課題から考える」という、ちょっと長いタイトルの学習会に参加しました。主催の訪問看護ステーションコスモスは、山谷地区を中心に、台東区から荒川区にかけて活動しています。 山谷は、漫画「あしたのジョー」の舞台になった街で、西成(大阪)、寿町(横浜)と並ぶ、日本三大ドヤ街のひとつ。昔は日雇いの方々が大部屋のドヤ(簡易宿泊所)に暮らす、労働者の街でした。現在、かつての活気は失せ、ドヤの宿泊者も減り、高齢化が進み、かつての労働者の方々が、病気や

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