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素人なりのねんね修行

赤ちゃんって知らないことばかりで、なんと寝る方法も知らないらしい。
「眠たい」という感覚も知らないので、眠たくなる=身体が重たくなって、瞼が勝手に閉じてしまって、自分になにが起きているのか全くわからないんだとか。そりゃ怖くて泣きますわ。

ただ、そうなると親も地獄。眠さの恐怖に泣きわめく赤ちゃんになんとか寝てもらおうと奮闘し、自分たちまで寝不足になる。親も泣きたい。
我が家も例に漏れず寝不足地獄を味わい、「これはねんねの修行が必要だ…」と一家総ねんね計画を企てることとした。
本記事はその計画に至るまでの過程と結果(生後8か月現在)についてまとめたものだ。
あくまで我が家の計画なので、すべての赤ちゃんに効果があるとは思えないけれど、すこしでもねんねに苦しむ誰かに届きますように。


家族構成

    • 寝るの大好き

    • 夜型人間、朝は基本ゾンビモード

    • 子煩悩で育休6か月取得済

    • 寝るの大好き

    • 比較的朝方人間だが、お昼寝も大好き

  • 息子

    • 2023年4月生まれ

    • とにかく寝ない、怪獣大寝ぐずりマン→それなりに自力で眠れる怪獣ちょい寝ぐずりマンに進化

  • 補足

    • ガチガチのスケジュールで動くことは向いておらず、お出かけもたくさんしたいので、ジーナ式などのトレーニングは視野に入れなかった

    • 完母ということもあり、夜間授乳は致し方無し

生後8か月現在の成果

  • 夜間

    • 20時頃ベッドに置いたら自力で寝る

    • 夜間授乳は1回(完母)

    • 夜間授乳後もベッドに置いたら自力で寝る

    • 7~8時起床(たまに5時頃覚醒するが、手をつなぐと寝る)

    • 夜泣きはほぼなし(8か月に至るまで激しい夜泣きは数回程度)

  • 日中

    • 朝寝の際はベッドにおいて添い寝→1時間半寝る

    • 昼寝は授乳寝落ちorベビーカー寝落ち

    • 数日に1度、大寝ぐずり大会(抱っこで必死の寝かしつけ)

参考にした書籍

所謂「ねんトレ本」は巷にあふれかえっているので、書籍を選ぶのも一苦労だ。しかし、ネットの海で迷子になるくらいなら体系立てて学んだほうが効率的ではないかということで、我が家は以下2冊の書籍を参考にねんね修行をすることとした。

1. 赤いライトで朝までぐっすり 赤ちゃん寝かしつけの新常識
2. 
家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド

1→2の順で読んでみたところ、基本情報を学ぶ→実践を考えるという感じで落とし込みやすいなーと感じた。が、これは好みの問題かもしれない。

読書が苦でない環境にいる方、読書が好きな方は、こんな素人noteを読むのはここまでにして、上記2冊を読んでいただくのがよいと思う。
しかし、産後の脳みそで専門書を読むのは、趣味読書の私も若干しんどかった。私の場合は夫が一緒に読んでくれたので、2人で2冊の内容を復習し、すり合わせながら実践に移行できたことが幸いだった。

余談だが、この2冊を選出してくれたのは夫である。
私の「なんかメンタルだけに訴えかける系の本はやだ」とか「やたらママだけがんばらせようとしてくる本は嫌い」とかいう抽象的なわがままを見事に聞き入れ、化学と医学の観点から学習でき、尚且つ比較的読みやすい2冊を選出してくれた。本を選ぶ能力って大切。ありがたい。

修行前の大切なこと

ねんねの修行を開始するにあたって、最も大切なことは「修行のゴールについて、家庭内の認識を一致させること」だと思う。
両親の話し合いは絶対にしておくべきだ。
ピンとこない方は、仕事に置き換えていただくとわかりやすいかもしれない。目標や完成までの粒度、期限設定をしないまま走り出したプロジェクトは、結構な確率で空中分解するのではないだろうか。
認識の違いはプロジェクトの失敗や争いを生みかねない。ねんね修行を平和に着地させるためにも、まずは関係者間での認識の共有は必須なのだ。

また、ねんね修行を開始するにはある程度月齢が進んでからのほうがよさそうだ。特に生後3か月くらいまでは頻回授乳が必要で、朝とか夜とか言ってられないので、なんとか耐えた。つらかった。眠かった。

ゴールの決め方

ねんね修行のゴール設定について3つの観点で整理してみたいと思う。

1. どこまで自力でねんねしてほしいか

赤ちゃんは1日に何度も寝る。我が家ではまず、そのうち何回自力で寝てくれると嬉しいかを考えてみた。
ちなみに我が家の優先度は圧倒的に夜間>昼間の自力ねんねだった。とりあえず夜だけでも自力で寝てください。昼間の寝かしつけはがんばります、という感じだった。
夜がうまくいったら、徐々に昼寝も自力で…という感じで、段階を踏んで修行することを決めた。
結果として現在、夜は自力ねんねに成功し、朝寝は添い寝、昼寝はベビーカーか抱っこで寝かしつける形に落ち着いている。

2. 我が子の泣き声にどのくらい耐えられるか

冒頭に記載したとおり、赤ちゃんは眠たいときだいたい泣く。
ねんね修行において、泣いた瞬間にあやすのはご法度なので、泣いている我が子をある程度放置しなければならない。かわいそうだから今日だけ抱っこしてあげよう…みたいなことはNGなのだ。
(ここで親が一貫性のない行動を取ると「がんばって泣いたらパパ/ママが来てくれるんだ!」と学習して、更にがんばって泣くらしい。恐ろしい。)
我が子が泣いているとすぐに抱っこしてしまう私だが、上手に寝られるようになったほうが我が子のためでもあると考え、ぐっと堪えることにした。
たしかに、何日かは泣いていたが、そのうち疲れて勝手に寝てくれる。なにより、自力で寝た後のほうが寝起きの機嫌もよさそうだった。

3. 誰ががんばるのか

家の中に複数人の大人がいる場合、だれが主体となって修行に励むかを決めておくとよさそうだ。暗黙の了解でお母さんががんばる、というのはダメ、絶対。
仕事しているのか、育休中なのか、祖父母がいるのか、みんなでがんばるのか誰かが1人で担当するのか、その家族にとって最適なスタイルを検討する必要があると思う。我が家の場合は大人が2人(父と母)で、2人で協力してがんばることを決めた。可能であれば大人複数人でがんばるスタイルのほうが、誰かが倒れたときの引継ぎが楽、そもそも倒れるリスクが少ないという観点でおすすめ。1人でやらざるを得ない状況の場合、担当者以外の大人はせめて下準備や状況把握くらいは全部やるくらいの心づもりでいてほしい。

実際にやったこと

ここから先は、先述した2冊の本と多少のネット情報の中から、「我が家でもできそう」と感じ、実践した内容を簡単に紹介したい。
しつこいようだが、我が家の前提としては「とにかく夜は自力で寝てほしい、昼間の寝かしつけは親ががんばろう」だ。

  • 昼夜の区別をつける

    • 寝る部屋と遊ぶ部屋を分け、「ここに来たら寝る」という意識を持ってもらう

    • 夕方から遊ぶ部屋(我が家はリビング)の電気を暗くし始め、テレビも消す

  • 適度にお昼寝させる

    • 月齢に応じた活動時間にあわせて、お昼寝させる…がそんな良いタイミングで寝てくれない

      • 「月齢に応じた活動時間」は文献によって異なる時間がかかれているので、その数字は参考程度にとどめておき、実際には我が子の様子を観察して把握するのがよさそうだと考えている

    • 我が家の場合はとりあえず朝寝を徹底させてみた

      • 起床から1~2時間以内に真っ暗な部屋(寝室)のベッドに置いたら、1時間半ほど寝ることがわかったので、今でもそのサイクルを続けている

      • ただし、昼寝のたびに同じ環境で寝かせると、今度は昼間を認識してくれなくなるのが怖かったので、寝室のベッドで寝かせるのは朝寝のみに留めた

      • 朝寝の必要性や方法については文献によってまちまちなので、各家庭で納得した方法を模索するのがよさそう

    • 午後は授乳から寝落ちしたり、ベビーカーでお散歩したりして、30分のお昼寝を2回(1回のときもある)

    • これで、夜を迎えたときに疲れすぎて手が付けられないほど不機嫌になることが少なくなってきた

  • 寝る部屋の環境を整える

    • とにかく暗くする

      • 遮光カーテンの導入

      • 赤ちゃん、光る物が気になりすぎるので、徹底的に光を遮断する

        • 電化製品の明かり(エアコンや加湿器のランプなど)が漏れないよう、黒いマスキングテープを貼る

    • 気温と湿度を一定に保つ(我が家の場合は見守りカメラに付属している機能でウォッチングしている)

  • 夜のねんねまでのルーティンを確立する

    • 我が家の場合は絵本→入浴→保湿、お着換え→授乳@リビング→寝る部屋に移動→スリーパーを着せる→おやすみ

    • 授乳で寝落ちすることもあるが、なるべく寝落ちさせない

      • 赤ちゃんは寝た場所と起きた場所が違うと混乱して泣くらしいので、ベッドで寝付く→ベッドで起きる環境を作ってあげた

      • ただ、寝落ちした子をわざわざ起こすのもしのびないので、寝てしまったらそのままベッドに運んであげるようにしている(ネントレ的には一旦起こすのが理想らしい)

  • 夜間対応

    • 授乳の際に付ける明かりは暖色系のものを用意した

      • 私はこのクジラの形のライトを愛用している

      • 光が暖色であること、片手で簡単に明かりが付けられること、USB充電できること、なによりかわいいことが決め手だった

      • ネントレ的には、本当は赤色のランプが最適らしいのだが、我が家の要件にあった商品を見つけることができなかった

    • おむつ替えをしない

      • 必要以上に覚醒させないように、おしっこだけであればおむつ替えはしない

      • そのため、夜だけサイズが大きく吸収力の高いおむつを利用することにした

    • 授乳するとき、テンションを上げないようになるべく目を合わせない…でもこっち向いてニコニコされると無理!!かわいすぎる!!(ので半ば諦めている)

夜泣きについて

夜泣きはほぼしない。が、これからどうなるかな…と怯えているところ。
過去に夜泣きしたときは、先述した本の夜泣きに関する章を読みなおし、そのとおりに対応した。(夜泣きのページに付箋を貼っていたので、夜中にサッと目を通すことができた)
結果、30分ほど泣き叫んだ後にほとんど自力で寝てくれた。

具体的にやったこととしては
1. 冷静になる
2. 部屋の外で見守る(見守りカメラを活用し、心を鬼にする)
3. 事前に決めた時間(5分とか)以上に泣き続けたら、トントンする
4. 低い落ち着いた声で「大丈夫だよ」「ねんねだよ」と声かけ
という感じで、とにかく大人も赤ちゃんもテンションがあがらないように注意した。それでも泣くときは泣きますよね。その時がきたら今だけと思って耐える覚悟です。

ただ、自力で寝られる力をつけておくことで、夜間に覚醒しても親が100%の力で相手しなくてもよさそう…と今のところは感じている。
まあ、泣かないにしても覚醒されるとつらい。眠い。
大人だって夜中急に目覚めてしまうことあるので、そんなこともあるよね、わかるわかる…と思いつつ、つらいもんはつらい。

まとめ

なんだかすごく長くなってしまった…のですが、本当はもっと細かいことをたくさん書きたい。でも読みづらいことこの上なくなるのでやめておきます。
我が子はそれはそれはかわいく愛おしい存在なのですが、だからといって自分の睡眠が削られても良いわけがないのです。親だってちゃんと寝たい。寝ないと無理。育児できない。

しかしながら育児、あまりにも「子による」が大きすぎる世界なので、もしかしたらここまでやっても寝ない未来もあったかもしれない。寝る子は寝るし、寝ない子は寝ない。
でも、とりあえず何か試してみたい、でもなにから手をつければいいのかわからない…という方がいるかもしれない。そんな人に我が家の例が少しでも参考になれば。そして赤ちゃんがぐっすり眠ってくれたら、なにより幸いです。

今日も育児おつかれさまです。
私も、息子が早朝覚醒しないことを願いつつ、早く寝ようと思います。


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